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更新日:2017年7月24日

「月刊ぷらざ」2009年1月号

月刊ぷらざ 1月号に掲載された、茨城県知事のインタビュー記事です。

16年前、霞が関から見た茨城県
「公のために働きたい」
その熱い思いは、いまも変わらない。

47歳初出馬、初当選。

公務員になったのも知事になったのも公共のため、公のためになる仕事に就きたいという考えが学生の頃からあったから。例えば、法学部で学んだから弁護士など専門性を生かせる仕事も考えられたが個別の仕事になってしまう。そうではなくて全体を見ながらやれる仕事に就いて見たいという思いが強かった。

大学卒業後、自治省に入省。福井県では財政課長、山梨県では総務部長を経験。自治省公営企業第一課長として忙しくかけ回っていたとき、郷土・茨城で現職知事による汚職事件が起きた。辞職に伴う茨城県知事選出馬の話が来た。

当時の仕事にやりがいを感じていたが、地元茨城を霞が関から見たとき「茨城県は持っている力をまだ発揮し切れていない。」と感じていた。少子化が進む前に発展基盤であるインフラの整備をやっていかないと、人口減少が始まってからでは遅い。選挙への不安よりも、「郷土・茨城の持てる力を引き出す仕事ができることはありがたいこと。」そう思っての決断だった。

茨城県は若い県。

千葉と茨城を担当しているあるマスコミの方が先日、「千葉はある程度発展してしまった感じだが、それに比べて茨城はまだまだ発展の可能性が大きいという点で面白い。」というようなことを話していた。日本は成熟社会ではあるけれども茨城はまだまだ若い県。可住地面積が全国第4番目という、広大で平坦な土地を活用していくことでいろいろなことができる。これまでは交通網が東京を向いて整備されてきたが、効率性や環境問題など様々なことから東西の軸ができてきた。特に北関東自動車道や常陸那珂港の整備が進んだことにより、地域の発展の方向はこれから変わってくるだろう。

また、世界各国がどんどん発展してくるなかで、日本がある程度の位置にいて豊かな暮らしを確保していくためには、外貨を獲得できる科学技術やものづくり技術を活かしていくことが重要。そして茨城にはものづくりの日立や鹿島、科学分野ではつくばと東海がある。これらを活用していけば、日本の将来の発展を担っていく有力な拠点県になれる。それから、農業も日本の中では実質一番になれる、頑張ればまだまだのびてくるという考えを強く持っている。それには、日本の中だけでなくもっと世界の中での競争を意識して、付加価値をどうするかを考えていかなければいけない。

産業大県という点ではこれまでの取組の成果がある程度でてきているが、生活大県という面でみると、例えば人口10万人あたりの医師数が全国第46番目であるなど、医療や福祉の面ではまだまだなところがある。また、科学技術創造立国を目指すうえでも、教育に力を入れていかなければならない。昨年、メキシコで行われた国際物理オリンピックで水戸一高3年の東川翔さんが金メダルを獲得した。これはとてもすごいこと。もちろん本人の努力もすばらしいが、出場しようと思える環境があったということも重要で、そんないい環境が茨城にはある。

可能性が大きい県。

茨城県は、日本だけでなく、世界を牽引できるような大きな可能性を持つ県だと確信している。やがては茨城を、農業だけでなく工業を盛んなフランスのようにしていきたい。すばらしい茨城県づくりに向けて、これからも皆さんと一緒に考えていきたい。

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総務部知事公室報道・広聴課報道

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

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