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更新日:2015年3月23日

知事定例記者会見における発言要旨141218

この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

(作成:広報広聴課)
平成26年12月18日(木曜日)
11時17分~11時37分 会見室

 県立中央病院 病院長予定者について(1)

日経(幹事社):幹事社の日経新聞です。よろしくお願いいたします。冒頭,知事のほうからお話があるということですのでお願いいたします。

知事:2つほどありまして,一つは,県立中央病院の病院長予定者についてであります。
お手元に資料が配付してあると思いますが,この1月1日から,病院局の顧問として,今,筑波大学の医学医療系長をやっておられる吉川裕之さんをお願いすることになりました。
吉川さんにつきましては,来年4月1日から県立中央病院の病院長に就任していただく予定であります。
どのような方かにつきましては,資料に略歴が書いておりますが,昭和53年に東大医学部を出た後,東大に勤務され,その後,平成13年から筑波大学にこられて,産科婦人科の教授を務めてこられた方でございます。
主な役職等は資料に書いてあるとおりですが,例えば,日本産科婦人科学会の常務理事を務められたり,日本婦人科腫瘍学会の副理事長を務められるなど,重要な役職を務めてこられている方であります。私どもとしては,今度,この方を新しい病院長として迎えるということで,大変うれしく思っているところです。

 男性職員の「育児参加休暇取得」全員取得に向けた県の取り組みについて(1)

知事:もう一つは,県庁内の男性職員の育児参加休暇の全員取得に向けた取組みということで,本日,総務部長名で通知を流しております。各部局に対して,男性職員の育児参加休暇について,まだ取得状況があまり芳しくないものですから,ぜひとも積極的に職員に勧めてほしいということであります。
ちなみに,この10月から,知事部局において積極的に所属長などを通じて働きかけを強めてきたところでありまして,11月には,対象者4人のうち4人,12月についても13人のうち既に12人が取得しており,残る1人も今月中に取得する予定であります。
こうしたことによって,少しでも,女性が働きながら子育てしやすい環境をつくれるように気運を盛り上げていけたらと思っているところであります。以上です。

日経(幹事社):この件について,何か質問がある社はございますか。では,後ほど,詳細を担当課のほうに問い合わせるという形でお願いいたします。

 衆議院議員総選挙及び茨城県議会議員一般選挙の結果について

日経(幹事社):それでは,幹事社のほうから質問をさせていただければと思います。まず,先日行われた衆院選並びに県議選の結果についてなのですが,衆院選では自公が3分の2の議席数を獲得し,また県議選のほうでも自民党が第1党として引き続き勢力を保つということになりましたが,この結果についての率直なご感想をお伺いできますか。

知事:衆院選についてみれば,野党側は全くの準備不足の中での選挙になってしまったということで,あのような結果になったのではないかなと思っております。
一方で,社会保障とか地方創生など様々な問題がある中で,国民の皆さんの関心は,経済問題に非常に強く向かっているのだなということを強く感じたところであります。
ただ,デフレ脱却,あるいは景気回復ということについては,どの党も一緒だと思いますが,そうした中で,やはり課題として浮かび上がってきたのは,企業間の格差の問題,中央と地方の格差の問題,所得の多い人と少ない人との格差の問題などではないかと思っております。こうしたことを踏まえて,これから国政を進めていただければと思っております。
また,県議選につきましては,共産党さんが少し議席を増やしたということはありますが,全体としてみれば,今お話にあったように,自民党が圧倒的な議席を占めているという状況に変わりないわけでして,私としては,自民党さんなどと十分に議論を深めながら県政を進めていきたいと思っております。

 今年一年の感想について

日経(幹事社):次に,今年最後の会見ということでもありますので,今年1年を振り返ってみて,知事または県にとって,どういった1年だったかということをお話しいただけますでしょうか。

知事:経済をどうすればよくできるかということが一番大きな課題だったのではないかと思っております。そういった点で,いろいろな問題はありますものの,ある程度の実績は政府として挙げてこられているのではないかと思いますし,我々地方としても一緒になってやってきたということで,現状までは少なくともいい方向に進んできたのではないかと思っています。
ただ一方で,大変な円安が急速に進んでいるということで,これから国民生活あるいは企業活動などにこの影響をどの程度少なくしていけるかということも大きな課題なのではないかと思っております。
また一方で,人口減少・超高齢化というのは前々からわかっていたことではありますが,日本創成会議から改めて消滅可能性都市という形で,いろいろな都市の名前を具体的に発表されることによって,大分認識を深められたのではないかと思います。みんなが,このままでいったら日本が大変なのではないか,自分の地域が大変なことになるのではないかという認識を強くされて,解決のためにみんなで取り組んでいかなければいけないという思いを強くしたのではないかと思っております。
また,本県として見れば,本格的な国際政策の展開ということにつきまして,ベトナムを訪問したことをはじめ,いろいろな形で進展があったと思っております。ジェトロの茨城事務所もできましたし,これからの国際展開,「世界に開かれたいばらきづくり」というキャッチフレーズを掲げていますが,そのための出発点的な年になったのかなという感じもしております。
また最後には,先ほどお話があったように,衆院選も県議選もあったわけでございまして,ある意味,来年からの新しい体制が整ったということで,スタートを切る年になったのではないかと思っています。

 今年の漢字について(1)

日経(幹事社):今のお話も踏まえまして,毎年恒例になっているようなのですが,今年1年を漢字1文字で表すと何になりますか。

知事:先ほども庁議で,各部長からいい字はないかということで募集をしましたが,広報広聴課のほうでも考えていたのですが,みんなばらばらでした。同じ字は一つもあがってきていませんでした。
そういう意味で,ほかの県でも出していないと思いますので,私も今年は出すのはやめようかなと思います。

日経(幹事社):ありがとうございました。各社のほうからお願いします。

 いばらきイメージアップ大賞について

NHK:知事に3点ほどお伺いしたいのですが,まず,今日の午後にいばらきイメージアップ大賞ということで発表がありますが,若干前倒しになりますが,知事のほうから受け止め等があればお伺いできますか。

知事:例年,担当課から発表していますので,今日午後,担当課のほうから発表させていただく予定になっておりますが,イメージアップ大賞,今年は「ひたち海浜公園ネモフィラ・コキアの絶景」ということで決定をさせていただいたところであります。茨城のイメージを上げるだけではなくて,実質的に集客という点でも大変大きな効果を上げてくれております。
そういった点で,私どもも,海浜公園の草花というものを茨城の一つの売りにしていくということもこれから考えられるのではないかと思っておりますので,決定して,表彰し
てというだけではなくて,今後の活用についても十分に海浜公園とも相談しながら進めていけたらと思っております。

NHK:ネモフィラとコキアということですが,知事として,恐らくご覧になっておられるかと思うのですが,どんなところがすばらしいとお考えですか。

知事:やはりスケールの大きさといいますか,海浜公園自身が大変大きなスケールなものですから,そういう点で,数は力ということがありますが,広さも力なのではないかと思います。素晴らしい絶景をつくり出すという意味で,いくらいい草花でも少しの面積ではなかなか迫力が出てきませんが,面積が広いということが大きな力になっているのだろうと思います。

NHK:イメージアップということで決定されたところですが,今まで魅力度という意味では茨城県は非常に厳しい立場にあるというような状況ですが,そういった中で,このイメージアップ大賞をどのように位置付けて展開し,県の魅力度アップにつなげたいとお考えでしょうか。

知事:魅力度アップということについては,(ブランド調査の地域ブランドというものが,)観光の魅力度と極めて相関しているということがはっきりデータに出ているわけですが,私どもとしては,もちろんそれも上げていかなくてはいけませんが,一点豪華主義という形ではなくて,トータルとして茨城はいいところだなと,住むにもいいところだし,また,観光に行くのにもいいところだというようにこれから展開していければと思っております。
先日,茨城の「本当の魅力」という記事を書いてくれた記者がおられます。私どもとしても,例えば,今日は全国的には厳しい気象条件になっておりますが,そうした中でも,茨城の人たちはそういう影響も比較的少ない中で生活していられるということは,これも一つの魅力なのだろうと思いますし,農産物で言えば多くの種類の作物の南限,北限になっているということなども魅力だろうと思います。そして,いろいろな娯楽やショッピングなどの面でも,東京にも近いし,自分のところにも芸術館その他素晴らしいものがあるという点も魅力だと思います。しかし,まだまだ十分に知られていない。ただ,本当に日本国民全体に茨城のいろいろな具体的なことを知ってもらえるかというと,これはなかなかそう簡単にはいかない問題だろうと思っております。
私どもとしては,これからの大きな産業として,観光産業ということがあるわけでありますので,その発展のためにも頑張っていかなくてはいけないということで,いばらきイメージアップ大賞などを設けているところでありますから,今後,有効に活用していきたいと思います。

 県立中央病院 病院長予定者について(2)

NHK:併せて,先ほどの会見資料について,若干,戻ってお伺いしたいのですが,まず,県立中央病院の病院長の予定者,吉川先生ですが,産婦人科の医師ということで何となく察しはつくところではあるのですが,特にどういったところを期待されてお願いするということになっているのでしょうか。

知事:今,筑波大学の医学医療系長として,筑波大学の大変重要なまとめ役をしておられますので,それだけ大学の中における存在感もあるだろうし,これからも関係をきっちり保っていってくれるだろうと思いますので,私どもとしては,医師の確保その他の面でお世話になれたらと思っております。また,そういったものを土台にして,県立中央病院としてこれからどうあるべきかということを十分に議論して,ご自分の考えを反映していっていただけたらと思っております。
また一方で,県立中央病院に若手の医師の教育機能もこれまで以上に担ってもらう考えを持っていますので,そういった点で言っても,適任者が来られるのではないかなと考えております。

 男性職員の「育児参加休暇取得」全員取得に向けた県の取り組みについて(2)

NHK:もう1点,男性の育児参加休暇についてなのですが,具体的にこの休暇を取った職員がどういったことをやっているか,実際に育児に携わっているのかなど,何かお聞き及びでしょうか。

知事:そこまでは調べていないと思います。個人のプライバシーに関することになってきますので。例えば,仮に育児に直接関係していないことをして過ごしたとしても,それによって気分転換になって,育児に積極的に取り組めるようになるかもしれませんし,いろいろな意味があると思いますので,この育児休暇についてはできるだけ活用してもらう方向でこれから進めていきたいと思います。

NHK:また,むしろ役所の中だけではなくて,民間企業などにも広めていく取り組みというのも必要かと思われるのですが,その辺については何かお考えをお持ちでしょうか。

知事:まずは,知事部局で取組みを進めていくことを考えていますので,教育庁やその他のところにも同じようなことをやってほしいということを働きかけていきたいと思っております。
それから,民間の場合にどうするかということについては,例えば,(企業の社長などを集めて)トップセミナーなどを実施しておりますので,そういったところでお願いをしていきたいと思っております。

 今年の漢字について(2)

産経:先ほど,幹事社の質問で,今年の漢字について,今年は出さないというお話だったのですが,その中で,各部とか広報広聴課のほうが挙げた漢字もバラバラだということがあったと思うのですが,県としてということではなくて,知事としてもないということでよろしいのでしょうか。

知事:僕としても,一つで今年1年を表現できるようなものがなかなかないなと思っております。

産経:あと,ちょっと揚げ足をとるようで申し訳ないのですが,先ほど,他県も出していないというようなお話があったのですが,ほかの県はともかく,茨城県の今年を象徴するようなものとして,知事にぜひ何かの漢字という期待があったのですが,他県はあまり関係ないのかなと思ったのですけれども。

知事:去年,「変」という漢字を出させてもらったのですが,似たような漢字になるのかなという感想を持っております。いろいろな点で,将来に向けての変化もありました。国際関係の変化もありました。一方で,先ほど言ったように,地方創生ということで,県版のまち・ひと・しごと創生本部を新年早々に立ち上げていきたいと思っておりますが,そういったことについて,みんなが認識を変化させたということもありますし,そういうことで言えば,毎年同じようになってしまうのですが,私は,いろいろなものが含まれるという意味では「変」という字が一番便利なのだろうと思っておりますが,発展の「展」という言葉,展開とかいろいろなことがありますから,「展」という字も似たような意味ではあると思います。
厳しい状況の中で,県政としては着実に進展してきていると思いますので,その進展の「展」でもあります。

 茨城空港について

産経:わかりました。ありがとうございました。あともう一つお伺いいたします。茨城空港についてなのですが,あちらに貼ってある茨城空港のポスター,以前はソウルのところにも何か点線のようなものがあったかと思うのですが,いつのまにか消えているのですが,以前,知事は,ソウル便については廃止ではなくて休止だという認識とおっしゃっていたかと思うのですが,今現在もそういうご認識でしょうか。

知事:アシアナ航空が,廃止とは言わないで運休と言っているのだと思います。ですから,私どもとして決める話ではなくて,向こうがどのような扱いをしているかということですので,こちらとしてどう考えているかという話ではないと思います。
それから,ポスターに書いていないのは,多分,誤解を招くこともあるからだろうと思っております。かなり運休が長期になってきましたが,我々としては,もし日韓の交流がまた増えてくるようであれば,ぜひ韓国の航空会社にも働きかけていきたいと思っております。
ただ,今,日韓関係がだいぶ冷え込んでいますので,成田,羽田からの韓国便が大変安くなっている。その中で茨城でスタートさせて採算に合うのかどうかといった課題などもありますので,そういったことも考慮に入れれば,需要が戻ってくるのを待たざるを得ないのかなと思っております。

日経(幹事社):では,これで終了させていただきます。ありがとうございました。

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