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更新日:2018年1月23日

 

知事定例記者会見における発言要旨170119

この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

 

・平成29年度当初予算編成について(1)

・朝鮮学校に対する運営費補助金について

・平成29年度当初予算編成について(2)

・カシマサッカースタジアムでの東京五輪サッカー競技の誘致について

・原子力安全協定の見直しについて(1)

・滋賀県による電通の入札参加停止について

・原子力安全協定の見直しについて(2)

・首都圏中央連絡自動車道の県内区間の全線開通について

・知事選について

(作成:広報広聴課)
平成29年1月19日(木曜日)
11時15分~11時40分 会見室


 ○平成29年度当初予算編成について(1)


東京(幹事社):新年度の予算編成のヒアリングも始まっているかと思いますが,重点施策ですとか力点ですとか,方針をお聞かせください。

知事:予算査定は来週から始める予定でして,今,大雑把なことを聞き始めたところですので,規模等についてははっきりしたことは申し上げられませんが,経済を何とかしたいということで,国のほうでも過去最大規模の予算を編成しておりますので,そういったものを踏まえて,県としても予算を編成していかなければいけないと思っているところです。

そうした中で,例えば,災害に強い県土づくりとか,あるいはまた,人が輝く元気で住みよいいばらきづくりということを申し上げているわけでございますが,例えば県単の公共事業,これまでリーマンショックなどで財政が厳しかったときに大分削減してきておりますので,そういったものをどうするか,あるいはまた,福祉や医療,特に少子化対策をどうするかなどということも課題になってまいりますし,教育でも,今,就学前教育や少人数教育をやっておりまして,何とか成績も上がってきているところですが,そういったものをさらに手厚いものにしていけるかどうかとか,いろいろな課題があるものと考えております。

東京(幹事社):今年度の予算編成の際には,公共交通と外国人誘客がキーワードだとおっしゃったかと思いますが,その辺の成果と来年度への展望はいかがでしょうか。

知事:公共交通につきましては,それぞれ地域の実情を踏まえながら対応策を講じてくれているところでありまして,例えば,稲敷地方では,3ルートで,市町村間をまたがるバス網をこれから実施に移そうとしているところであります。そういったものを見ながら,ほかの地域でも徐々に進めていってもらえたらと思っております。

また,外国人誘客という点では,今,手元に資料を持っていませんが,茨城を訪れる外国人の方々がかなり増えている状況にございます。泊り客ももちろん,ある程度は増えてきておりますが,もっともっと茨城を訪れてくれた人たちに県内に泊まってもらう,県内でお土産の買い物をしてもらう,そういったことに力を入れていかなければいけないなと思っています。

 

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 ○朝鮮学校に対する運営費補助金について


東京(幹事社):朝鮮学校に対する運営費補助金についてですが,年度末に本年度の補助金が支給されるか決めるということでお聞きしていましたが,結論は出ましたでしょうか。

知事:いいえ,まだ出しておりません。いろいろ,面会なども求められておりますので,そういったことにどう対応するか,今,検討しているところです。

東京(幹事社):面会については検討中ということでしょうか。

知事:そうです。

 

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 ○平成29年度当初予算編成について(2)


NHK:新年度予算について,県単の公共事業を大幅に拡充するというようなことなのでしょうか。具体的なものがもしあれば,数字的な部分も含めて箇所づけとかもあわせてお願いします。

知事:具体的なものはありませんが,例えば,道路の損傷箇所が多くなってきているとか,あるいはまた,道路の草刈りが十分ではないのではないかとか,いろいろな弊害も出てきているところでありますので,道路を管理している者として,管理瑕疵が問われないような状況に持っていく必要がある。あるいはまた,これから国体なども控えて美観も維持する必要がある。いろいろな面で,大規模な公共工事だけではなくて,きめ細かな工事などをやっていく必要があるのではないかなと思っております。

NHK:知事さんとしては,そういった中で大幅に県単の公共事業を拡充していくようなお考えがおありなのでしょうか。

知事:リーマンショックの前と比べると,今,かなり県単の公共事業費というのは減っておりますので,そういったことも踏まえながら対応していきたいと思っております。大幅にとなるかどうかは,これから財源なども考えながら検討していきたいと思います。

NHK:少子化対策としての福祉・医療の問題であるとか少人数教育への対応ということなのですが,今,具体的に何かお示しいただけるものがあるのであればお願いします。

知事:きょうも庁議の中で話したところですが,東京都などでも保育所の課題などにどうやって対応していくかという方向を出されたようですので,そういったことなども参考にさせていただきながら,どうすれば対応がうまくいくのか。特に,今,県南地域をはじめとして各地で課題になっておりますのが,保育士さん,幼稚園教諭の確保が極めて難しい状況になってきているということです。そういったことも含めて対応策を講じていきたいと思っております。

待機児童対策という意味では,水戸市とつくば市を除くとそれほどたくさんはいない状況にございますので,どういう角度から我々として少子化対策を講じていけばいいのか。保育所だけではなくて,例えば,昨年の10月から小児医療費の支援の所得制限を大幅に緩和しているところですが,そういったことも含めいろいろと勉強していきたいと思っています。

NHK:そうしますと,保育士の確保であるとか小児医療費の拡充であるとか,そういったところをお考えなのでしょうか。

知事:小児医療費(助成事業の拡充)は昨年やったばかりですので,これはまた続けてということはちょっと難しいと思います。

NHK:保育士の確保については,具体的な案というのは上ってきているのですか。

知事:いいえ,まだです。

 

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 ○カシマサッカースタジアムでの東京五輪サッカー競技の誘致について


NHK:東京オリンピックに向けてカシマサッカースタジアムへのサッカー競技の誘致なのですが,確かFIFAのほうとのコンタクトがとれていないということで,今時点,膠着状態というような状況だったかと思うのですが,現状,それから見通しをお願いできればと思います。

知事:サッカー協会のほうからは,FIFAのほうには3会場を追加したいということで要望を上げていると。ただ,FIFAのほうで,五輪担当役員その他の体制がまだしっかり整っていないので協議が行われていないということを聞いております。

私どもとしては,引き続き,サッカー協会に働きかけ,早く決めてもらうようにしていきたいと思っています。

NHK:そういった中で,都外の自治体の地元負担の話が出てきているわけですが,これについては県としてはどのように受け止めて,地元負担もやむなしというようなお考え方でいかれるのかどうか,その辺をお伺いしたいと思います。

知事:まだ決まっていない段階ですのでコメントをする立場にはありませんが,私どもとしては,ワールドカップもカシマでやっておりますので,それほど大きな地元負担が生ずることはないと思っております。仮設でもありませんし,そういった点で,仮にオリンピックに向けて会場を改修していく等々あるとしても,例えば,ハンディキャップ対策とか,そういう点では本来やっていかなくてはいけない仕事だろうと思っておりますから,会場をしっかりつくる,その上で仮設的な費用がどのぐらいかかってくるのか,そういったことが明らかになってくれば,それについてどう対応するかを考えていきたいと思っております。

ただ,一方で,オリンピックのサッカーが茨城に来るというのは,将来,考えられないものですから,そういった点で県民に夢を持ってもらうためにも,ぜひ実現はしていきたいなと思っております。

 

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 ○原子力安全協定の見直しについて(1) 


朝日:1月10日に原電の社長さんと面会されたかと思うのですが,そこでどういったお話が出たのか,原子力安全協定の見直しとか延長申請のような話はあったのかどうか,お聞かせください。

知事:毎年,新年には原子力協議会の新年会があった後,私のところを訪問してくれていまして,挨拶ということであります。

朝日:特段,具体的な今年の動きとかには触れられたりはなかったということでしょうか。

知事:ありません。

朝日:その日,原電の社長さんが各社の取材に応じまして,今,村とか県の原子力安全協定の同等権限を求めている5市に対して同等の協定では難しい。枠外で対応したい,文書を取り交わすような形でというような説明がありましたが,それについて知事はどう受け止められますか。

知事:今回,両者が会われたときにどういう具体的な話し合いがなされたのか承知はしておりませんが,これからも両者で十分に話し合いをしていってほしいと思っております。

朝日:県としては,5市に同等の権限を与えることが望ましいとお考えなのでしょうか。

知事:それは,私どもとしては,県の考えは控えさせていただきたいと思います。ほかの地域におきましても,必ずしも県が主体的に入っていかないで別な協定が結ばれているようなところもありますので,そこをどうするかも含めて両者で話し合っていく。それが固まっていく過程の中で,県にもという話が両方からあれば,それは当然入っていきますが,今の段階ではまだまだそこまできていないと思っております。

朝日:あれから6市村のほうから特に県に入ってくれという具体的な要望はないということでしょうか。

知事:今のところまだ具体的には来ていません。私は,それよりは,もっと精力的に両者で話し合われる。原電のほうも事業所長さんで対応しておりますから,私は,直接,社長さんと対応すればいいのだろうと思いますし,そこはまだまだやるべきことはあるのだろうと思います。

朝日:原電側としては,なぜ5市に同等権限を認めないかという理由について,一つに県とか村のように組織的な体制が整っていない。裏返せば,判断能力がないのではないかということをおっしゃっていると思うのですが,そのことに関してはどう思われますか。

知事:それは私は何と言っているのかよくわかりませんので,コメントは差し控えます。

朝日:このまま協議がまとまらないと,まとまらないまま今年11月の延長申請期限という展開も考えられるかと思うのですが,そのことについてはどう思われますでしょうか。

知事:我々が再稼働とか延長を了解したということを前提としないで申請するということについては,年限が切られている関係でいえば,やむを得ないのかなと思います。

朝日:原子力安全協定の改定がされなかったり,自治体側に了解を求めなくても延長申請するということについてはいかがでしょうか。

知事:連絡とかそういうことは当然やってもらわなければいけませんが,出すこと自体については私どもがとやかく言うことではなくて,我々としては,将来,そういった原子力規制委員会の審査をもとにして,それでどういう方向を国として出してこられるのか,それを受けての対応ということになりますから,その段階,段階で云々ということではないと思います。

朝日:延長申請については了解事項ではないというご認識ですか。

知事:これからよく検討してみますが,少なくとも同意事項になっているかどうかについてはまだ十分に検討しておりませんので。

朝日:なので,事前了解であるという認識ではないのでしょうか。

知事:いや,まだそこについて結論を出していませんから。

朝日:結論を出していないということなのですね。

知事:はい。

 

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 ○滋賀県による電通の入札参加停止について


産経:昨日,滋賀県が電通の県の事業に対する入札参加を停止する方針というニュースが出ておりましたが,茨城県はそういった対応を考えていらっしゃるのでしょうか。

知事:今,まだそれは調べていないので,後ほど調べた後でまた意見を言わせていただきたいと思います。

 

 

※会計管理課から記者クラブに資料提供。

 

(記者会見後)調べてみたところ,(株)電通は,現在,本県の「物品調達等競争入札参加資格者名簿」への登録はありませんので,入札参加を停止するといった対応を検討する状況にはありません。

 

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 ○原子力安全協定の見直しについて(2)


茨城:原子力安全協定についてですが,原電の社長さんが言っていたのは,安全対策工事なども含めて事前に周辺市町村側にも丁寧に説明を繰り返していく。プラス立入調査なども認めていく。こういったことについて別途の文書を結んで,これが社長の表現ですと,実質的な事前了解になると表現されておりましたが,具体的に原電側が具体案を示すというのは初めてだったのかなと思ったのですが,こういった初めて示された具体案について,知事はどのような感想をもたれましたでしょうか。

知事:感想を申し上げますといろいろ影響も大きいものですから,控えさせてもらいます。両者で協議していってほしいと思います。

茨城:併せて社長さんがおっしゃっていたのは,現行の原子力安全協定の見直しが難しいという理由について幾つか挙げていました。県と長く付き合ってきた歴史的な背景があるということとか,他県で先例がないということとか,村と県以外には独自に安全性を検証する体制が整っていないとか,こういったことを挙げていましたが,これは現行の協定を見直すのが難しい理由にはなると思いますか。

知事:それもコメントを控えます。

 

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 ○首都圏中央連絡自動車道の県内区間の全線開通について


茨城放送:来月26日,いよいよ圏央道が茨城県内全線開通ということになるわけですが,だんだん近くなってきて考えられるメリット,それから予測される経済効果などについてはいかがでしょうか。

知事:メリットとしては,例えば,企業の立地にしろ観光客の誘致にしろ,大変大きなものがあると思います。もちろん,そこに住んでいる方々,県西南部の地域の方々が,県内でも,例えば県庁に来るのにも一番時間がかかっている地域でありますから,その方たちにとってもさまざまな日常生活の面での利便性も出てくると思います。

そういった点からいうと,企業立地につきましては,既に沿線で工業団地の造成が進んでおりまして,そこに引き合いもかなり来ているということでありますから,具体的な効果も,もう開通を予測して出始めているのかなと思っております。

観光面等につきましては,東京都心を通らないで東名までつながっていくということになりますから,かなり広域の観光ができる。(東京都心から)西の人たちにとっても東京都心を通らないでこちらに来られるということになってきますから,そういった点では,相互にいろいろなメリットが出てくるのではなかろうかと期待をしております。

茨城放送:金額的な面で,試算あたりはどうでしょうか。

知事:それは計算が難しいですね。我々としては,ただ,圏央道に対する期待は大変大きなものがありますので,比較的早いうちに,だいぶ混雑してくるのではないかということを心配しておりまして,4車線化をぜひ早く実現してほしいと思っております。

朝日:今の圏央道の関連で,県南・県西地域には企業進出だとか日帰り観光ですごくアクセスしやすくなったりしてイメージがわくのですが,そういった良い影響をどう県央だとか県北とかにも波及させていくかということについては,お考えがあれば教えてください。

知事:例えば,観光などでいえば,先ほど申し上げましたように,(東京都心から)西のほうの人たちが常磐道までつながってくれれば,そのまま北へ上っていけば観光にも役に立つことになるでしょうし,連続ドラマの「ひよっこ」も放映されますから,そういった点では,観光バスなどで西のほうからそういう撮影現場などを見にきてくれるといったことなどもだいぶ期待できるのではないかと思っております。

また,企業につきましては,南のほうにかなりウエイトは置かれておりますが,例えば,茨城中央工業団地などでも着実に企業が張りついてきつつあるところでございますので,そういったものを地道にやっていく。例えば,皆さん方,北のほうはほとんどないと思われるかもしれませんが,ほかの県のレベルでいったら,北のほうでもかなり(企業は)来ています。そういったことをぜひ認識していただけたらありがたいと思っています。

朝日:観光面では日帰りだけではなくて宿泊でないとお金は落ちないということもあると思いますし,工業団地へ企業が進出するだけではなくて地元企業との取引をもっと活性化してもらうとか,県のパイプ役としての役割も大きく問われてくるかなと思うのですが,意気込みというか,そのあたりをお聞かせいただけたらと思います。

知事:我々,例えば,さまざまなイベントを開いたりして観光面などでもPRをしておりますし,具体的にも,ホテル・旅館などが十分でない,お土産ももっとすばらしいものはないかとか,そういった期待の声もあるものですから,例えば,ホテル・旅館についてはグレードアップの支援を始めております。これは,例えば,トイレを洋式化するとか,いろいろグレードアップをしてもらう。さらには,お土産も,きょう,「漫遊いばらきの味と技展」というものを京成百貨店で始めておりますが,昨年12月に,「茨城おみやげ大賞」の最高金賞を10種類選んでおりますので,そういったものを中心に新たな宣伝などもしていきたいと思っております。

また,企業につきましても,もちろん地元の企業とのマッチングをどうするかということは大変大事になってまいりますので,県としてそういう場所を設ける。例えば,某大会社がこちらに進出してくるとなったときには,その関連のところにこちらの企業に集まってもらって,どういう技術があるかということを向こうに見てもらうということもやっておりますし,あるいはまた,銀行さんなどでもそういった形での出会いの場を一生懸命につくってくれておりますので,東京の中央のいろいろな経済誌ばかりだけではなくて,地元でも地道にやっていきたいと思っています。

 

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 ○知事選について 


茨城放送:前の定例記者会見からこの2週間の間にいろいろなところで新年の会合にお出になっているかと思いますが,その中で来期以降も続けたらいいのではないかという発言をされた方がいらっしゃいました。それを聞いたときにどのように思われたかいかがでしょうか。

知事:ありがたいお話。それだけ評価していただいているということについてはありがたいとは思いますが,それによってすぐ方向を出すとかいう話でもありませんので,とりあえずは承っておくということであります。

茨城放送:今後のことについては,大体いつごろになりましたら。

知事:それはちょっとわかりませんね。周りの状況を見ながらということになると思います。

茨城放送:周りのどんなところを特にご覧になりますか。

知事:いろいろな要素があるので,ちょっとどれとは言いにくいですけれども。

東京(幹事社):ありがとうございました。

 

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