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更新日:2016年7月5日

 

知事定例記者会見における発言要旨160705

この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

 

・在南米茨城県人会設立55周年記念式典への本県関係者の訪問について(1)

   ※知事記者会見資料(PDF:88KB)

・夏の観光誘客について

・県の渇水対策について(1)

・平成28年の県内路線価について

・在南米茨城県人会設立55周年記念式典への本県関係者の訪問について(2)

・県の渇水対策について(2)

・在南米茨城県人会設立55周年記念式典への本県関係者の訪問について(3)

  

(作成:広報広聴課)
平成28年7月5日(火曜日)
11時16分~11時38分見室


 ○在南米茨城県人会設立55周年記念式典への本県関係者の訪問について(1)


毎日(幹事社):幹事社の毎日新聞です。今日は知事のほうから報告事項があるということなので,よろしくお願いします。

知事:お手元にペーパーが配付してあると思います。「在南米茨城県人会設立55周年記念式典への本県関係者の訪問について」であります。

「訪問のねらい」というところに書いてありますが,ブラジル及びアルゼンチンの両茨城県人会が設立55周年を迎えたということで,昨年来,何度も出席要請を受けておりますので,今回,訪問することといたしました。

それから訪問者は,私どものほうでは私以外に3人ほど参ります。1人は秘書的な役割,あとは,色々な55周年記念事業への協力などを行うものでございます。それから県議会から議長ほか1名が出席することになっております。

スケジュールでありますが,7月29日に成田を発ちまして,30日にサンパウロに着いてブラジルの茨城県人会を訪問,そして移民慰霊碑の参拝や,県人会の設立55周年記念式典への出席などを行ってまいります。その翌日,ブエノスアイレスに行きまして,アルゼンチンの茨城県人会訪問,それから,設立55周年記念式典への出席,さらには,アルゼンチンの日本国大使館等を訪問する予定でありまして,ブエノスアイレスを3日の夜9時半頃に発つことになっていますので,こちらへ着くのは8月5日になってしまう予定であります。

それから,県人会の概要につきましては右側の備考の欄に書いてございます。ブラジルの方で約1,700名,アルゼンチンの方で約500名の方たちが加入をしているところであります。

以上です。

毎日(幹事社):幹事社のほうから何点か質問させていただきます。1点目,今,発表していただいた南米への訪問の件ですが,リオへの視察も一時検討されていたと思うのですが,今回それを見送った経緯もしくは理由について教えてください。

知事:オリンピックも開催されますことから,サッカーの試合の状況,あるいはジーコさんにお会いしたいなということもありまして,いろいろ検討をしてまいりました。

しかし,安全にリオでの仕事をするためには大変なお金がかかるということになってまいりましたので,今回,リオ行きは断念することにいたしました。

現地で活動するための車両の借り上げ経費,あるいはガイド,通訳等々のために,我々が考えているよりもはるかに大きい金額,リオではホテル代なども4,5倍から10倍近くにまで上がっているようでありますが,車両の借り上げ料などにつきましても高騰しているようでありますので,そういった状況をお聞きして,今回,リオについては,これまで検討はしてまいりましたが,中止にすることにいたしました。 

 

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 ○夏の観光誘客について


毎日(幹事社):7月に入りまして間もなく観光シーズンを迎えますが,夏の誘客に向けた施策と意気込みがあればお願いします。また,昨年はサメが目撃されて遊泳禁止になるような海水浴場もありましたが,サメ対策についても併せて教えてください。

知事:残念ながら,まだ観光客の数が震災前の水準にまで,県北臨海地域で戻っていない状況にございます。そういったことも踏まえながら,海水浴シーズンに向けて,多くの人々に来て頂けるように頑張っていきたいと思っております。

もう既に,今月1日から3日まで埼玉のイオンレイクタウンで茨城県フェアを開催いたしましたところですが,こういった夏のキャンペーンを,近隣都県,あるいは県内のいろいろな場所で行ってまいります。

さらに,誘客対策といたしましては,都内でのラッピングバスの運行,つくばエクスプレスや常磐線などでの車内の中吊り広告や駅でのポスター掲示,さらに県域テレビやラジオでの放送などにも努めてまいりたいと思っておりますし,もちろん,パンフレットを使ったキャンペーン等も行ってまいります。

そういう中で,今お話がございましたように,昨年,サメが出たために,後半急激にお客さんが減ってしまったという状況がありますので,今年は何とか少しでもその対策をして,安心して泳いでもらえるようにしたいということで,サメの防護網を1市1町,ひたちなか市の阿字ヶ浦と平磯の海岸,それから大洗町の大洗サンビーチと大洗海岸,この4か所の海岸で設置をしてまいりたいと思っております。そのほかの市につきましては,海水浴場の開設者がライフセーバーの増員や水上バイクの更新,漁船を活用した巡視などを行うこととしておりますほか,サメが視認された場合には,県警や海上保安庁,市や町等の関係機関と連携し,情報共有を図りますとともに,市町村の防災行政無線や地上からのパトロールなどにより注意を喚起していきたいと考えております。

毎日(幹事社):防護網を張られるとのことだったのですが,全体の規模といいますか,全長どのくらいだとか規模みたいなものは何かありますでしょうか。

知事:規模は,資料を持ち合わせておりませんが,県として2分の1の補助を行いながら,できるだけ設置できる場所については対応してまいりたいと思っております。

海水浴場,海岸線の状況によって設置できないところもございますが,設置できるところについては積極的に設置していきたいと思っております。

後ほど,数字についてはお伝えしたいと思います。

 ※阿字ヶ浦海水浴場 … 幅1,200m

  平磯海水浴場   … 幅120m

  大洗サンビーチ  … 幅2,160m

  大洗海水浴場   … 幅1,350m 

 

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 ○県の渇水対策について(1)

毎日(幹事社):渇水対策についてお伺いしたいのですが,現在,利根川水系に関しまして,ダムの貯水率が例年に比べて少ないということで,最近の天候で若干持ち直しは図っていますが,それでもやっぱり平均の半分以下ということで,想定され得る影響ですとか対策に関しましてありましたら教えてください。

知事:現在の段階では,特定の場所に渇水の影響は集中している状況にございます。

利根川,鬼怒川における取水量が多い利水者が対象となっておりまして,水道用水については,例えば,企業局が利根川から取水する利根川浄水場及び埼玉県から受水している五霞町が対象となっております。

農業用水については,利根川においては2施設,鬼怒川において1施設が対象となっております。

工業用水については,鬼怒川,利根川から取水していないため,該当はない状況にございます。

こういった中で,県といたしましては,もう早い時期から水が足りなくなり始めているということで,楠田副知事を本部長とする茨城県渇水対策本部を設置して,今回の渇水に対し,万全の体制で臨んでいきたいと考えております。

当面は,渇水対策本部の下部組織である連絡会議,関係課長で構成されておりますが,ここで渇水情報の収集や対応などを協議していく考えでございます。

県では,渇水情報の収集や関係機関との連携を強化しますとともに,県のホームページなどにおいて,県民に対する節水広報や各河川の渇水状況の周知などを行っているところであります。 

 

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 ○平成28年の県内路線価について


毎日(幹事社):7月1日に路線価が発表されたのですが,つくば駅周辺が上がる一方で,水戸駅はまた下がったということで,水戸駅周辺が下げ止まらないという状況があるのですが,茨城県の県庁所在地の顔としてはちょっと寂しいかなという気がするのですが,知事の見解も含めてのお考えを伺えたらと思います。

知事:水戸駅周辺全体として見ると,南口の開発が大分進んできたために,そちらにいろいろな商業施設なども新しくできたりしているところでございまして,どうしてもそちらのほうが賑やかになる分,北口のほうが少し元気がなくなっているのかなという感じはしております。

今回の路線価の調査におきましても,水戸駅南口の路線価については変化がない状況にございまして,北口のほうが残念ながら下がってしまったということでありますが,ただ,平成27年の変動率と比べると,平成27年の変動率はマイナス5.8%でありましたから,今回はマイナス2.0%ということで,大分緩やかになってきているのかなと思っております。

これから駅前の再開発が進む,あるいはまた,市民会館などもできていく,あるいは東町の運動公園なども整備されていく,そういう中で,北口にも早く元気が戻ってくることを期待しているところであります。

 

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 ○在南米茨城県人会設立55周年記念式典への本県関係者の訪問について(2)


NHK:知事からご報告いただきました南米への訪問についてなのですが,まずこの2つの県人会を訪問すること,それからリオデジャネイロを見送ったことについての知事の所感をお伺いできますか。

知事:2つの県人会訪問ということにつきましては,前回もお答えさせていただきましたが,せっかく苦労して,向こうで茨城県出身の方たちの集まりをつくって,大変団結を強めながら頑張ってくれている。そういった人たちが,一世,二世の時代から三世,四世の時代へと移りつつある。したがってなかなか母県意識というものも持ちにくくなっている。そういう中で,私どもとしては,茨城県出身であるということを誇りに思ってこれからも南米で活躍してほしい,そういった意味も込めて,県人会に出席をさせていただきたいと思っております。

私は,35周年,45周年も多分出席していると思いますので,10年に1回ということでありますから,ぜひ向こうの方たちを元気づけてまいりたいと思っております。

それから,リオへの出張を取りやめたといいますか,いろいろ検討してきたけれども行かないことにしたということであります。これにつきましては,先ほどもお話し申し上げたように,安全を確保しながら現場で十分な活動を展開しようとすると相当な経費がかかってくる。これにつきまして,私どもとしては,やはり周りの人たちに納得できるレベルであるかどうかといったことも考えて,今回は中止にすることにしたところであります。

いろいろ関係者との調整も行ってまいりましたので,これからその方たちにはお詫びを申し上げなければいけないと思っております。

NHK:見送ったということについてなのですが,具体的に費用はどれぐらいで見積もられたのでしょうか。

知事:今度,2カ所にした場合に幾らになるかは精査中でありまして,旅費などについてはわかりますけども,その他,現地での行動費等はなかなか確定しませんので,もうちょっと待っていただけたらと思っております。

ただ,リオをやめることによって,旅費そのものは,向こうに行っているということでありますので,そんなに増える予定ではありませんでした。4人分でせいぜい40~50万円ぐらいだったのですけれども,ただ,関連経費が,先ほど申し上げましたように,現地で活動するための借り上げ車,あるいはまた,通訳,ガイド,こういった金額がとても考えられないような金額になっております。先般もテレビで何放送だったか忘れましたけれども,現地の人に電話して,そんなこと考えられないというようなことを言って,向こうから返事をもらっているところがありましたですけれども,まさにそういうレベルの金額になってしまっていますので,私どもとしては,費用対効果といいますか,他の方法でも十分対応できる可能性があるのではないかということで,ジーコさんには手紙を書くなり何なりして,応援をしていただけたらと思っております。現実に行くよりは,効果という面では間違いなく少なくなると思いますけれども,費用対効果という全体からの判断であります。

NHK:具体的に現地での車両の借り上げとか警備の費用はどれぐらいでしょうか。

知事:全部合わせると,旅費もひっくるめて,旅費はせいぜい50万円前後だと思いますけれども,借り上げ料で150万円から200万円ぐらいかかるということでして,行動するのは1泊2日という状況でありますから,1泊2日で行動できる範囲も多分,混雑しているし,限られてまいります。そういったことも考えると経費のほうが極めて割高かなということで,今回,やめることにいたしました。

  

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 ○県の渇水対策について(2)


NHK:渇水対策についてなのですが,知事から県民に対して,今後の節水等についての呼びかけ等がございましたらお願いいたします。

知事:今の段階でそこまで状況はいっておりませんけれども,例年と比べて極めて早い時期に大変厳しい渇水状況にあるということで,ホームページ等で情報を十分に流しながら,節水意識というものを持ってもらえるようにしていきたいと思っております。

今後どうなってくるか,ここのところの雨で渇水状況も少しだけ改善しておりますので,今後の状況を見ながら県民へのメッセージも必要があれば出していきたいと思います。

 

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 ○在南米茨城県人会設立55周年記念式典への本県関係者の訪問について(3)


朝日:南米への訪問の件で確認なのですが,前回の定例記者会見でも確認させていただいたのですが,サンパウロとブエノスアイレスについてもちょっとホテル代とかが通常よりは上がっているのかなと想像されるのですが,旅費規程だと1万7,400円だと思いますが,それは両市とも超えそうなのでしょうか。

知事:多分,超えると思います。今,示されている金額というものが時代に全く合っていませんので,それは仕方がないと思います。

朝日:そうしましたら,旅費規程自体見直す必要があるとお考えでしょうか。

知事:それは今回の知事会の中でもいろいろ話題になると思われます。私ども単独に県でというのではなく国家公務員の規定にならっているものですから,国家公務員の規定そのものが時代遅れになっている。例えば,かつてですと,東京,ロンドンなどはダントツに高い地域であったんですけれども,東京は,今,逆に世界のホテル価格の比較という中では,(世界レベルが上がってしまったので)全然高い方に入らなくなってしまいました。そこの感覚で未だにいるのではないかなと思いますので,私どもとしては,しっかり現地の状況というものを踏まえて対応する必要がありますし,また,大きなイベントがある時には(価格が)上がってくるわけですから,そこはちゃんと対応できるような旅費規程にしていく必要があるのではないかなと思っております。例えば今回のリオでも,一応,念のため確認したんですけれども,私は5万円台のホテルをとる目処は立ちました。しかし,一般的に言って,大体4~5倍,高いところで10倍近く上がっているという情報もあるわけでありますので,今のまま,どんな時期でも同じ価格にしておくということも,ちょっと現状に合わないのかなと考えております。今は,東京でも,最近はそうなってきましたですけれども,需要があるときは高くなる,需要がないときには安くなる。これを,一般的にそういう方式を取り入れておりますので,ホテル代についても,一律にいくらとやってしまったのでは,需要のないとき(の価格)も平均に入れてしまったのでは,需要のあるときに泊まりに行く人は,ホテル代がまかなえるわけがありません。これは,マスコミの皆さん,自分で行かれて知っていると思いますが,今,リオでいくらで泊まっているのか,どういう形で安全を確保しているのか,朝日新聞でも確かめてご覧になられたら良いと思います。

読売:リオの関係でお伺いしたいのですが,東京五輪サッカー競技の誘致により予選なり試合を鹿嶋でやるということは絶大な地元への効果が得られると思うのですが,そのために知事は行かれて,実際に交渉なりロビー活動なりをされるご予定だったと思うのですが,先ほど手紙を書くなりして対応していきたいとおっしゃっていたのですが,実際,リオでどういうことをされるお考えがあったのかと,それができなくなったから手紙のほかにどういうことをされるのか,もうちょっと詳しく教えていただけますでしょうか。

知事:リオで何をやる予定だったかというのは,いろいろな方面にまずアポが取れるかどうか,それによって変わってくるわけでして,ジーコさんの場合ですと,鹿嶋でやれるように側面的な応援とか,あるいはブラジルサッカー界では極めて大きな影響力を持っておりますから,女子のチームを茨城でキャンプできないかとか,いろいろな話はできたんだろうと思っております。そういった可能性について,生で話すよりは手紙ということになると,直接的な受ける感じというものは低くなってしまうと思いますけれども,アントラーズのほうではジーコさんとは今もいろいろ付き合いがあるわけでありますので,そういった方面を通じて我々としてお願いしたいところはお願いをしていきたいなとは思っております。

読売:もしもの話で恐縮なのですが,実際に知事が行かれたらジーコさんとはお会いできる可能性は高かったのでしょうか。

知事:ほとんど会える状況までは交渉してくれたと聞いております。

読売:そういう意味では,知事としても残念だということでしょうか。

知事:ちょっと残念ではあります。ただ,本当に借上料などが高くなりすぎている。ホテル代も,最初,提示されたものからだんだん下げてきて,最初の3分の1,4分の1まで下がってきたんですけれども,借り上げ料はなかなか下がらないんですね。ますます需要が増えつつあるようでありまして,遅れてくれば,かえってまた上がってしまう可能性もあります。

そして,特に今状況が厳しいようでありますから,我々は安全を確保しながらという大前提がついてきますので,そうなると,余計,価格なども高くなってくるようであります。

毎日(幹事社):ありがとうございました。  

 

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