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更新日:2017年4月21日

情報012:茨城で生まれた日本伝統の味「うな丼」

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情報012茨城で生まれた日本伝統の味「うな丼」

「うな丼」発明者・大久保今助と牛久沼

牛久沼の船着き場で始まる『うな丼』誕生物語り

うな丼

芳ばしい香りと、ふくよかな旨味。夏の滋養食としても知られる『うな丼』は、日本を代表する伝統の味のひとつです。

しかし、このうな丼が、茨城県龍ケ崎市で誕生したという伝説が残っていることはあまり知られていません。

時は江戸時代後期。江戸の堺町(現・中央区日本橋人形町)に、大久保今助という芝居小屋の金主(事業や芝居などの興行主に資金を提供する人)がいました。今助は、現在の常陸太田市出身。仕事の所用で、水戸方面へ出向くことも少なくなかったといいます。当時の水戸街道は龍ケ崎方面に大きく迂回しており、北へ向かうには牛久沼を渡るのが早いルート。そのため牛久沼には船着き場と茶屋が設置されていました。この牛久沼の船着き場で、物語は始まります。

その日も今助は、茨城県北部へ向かうため、牛久沼の船着き場にいました。お腹が空いてきたところに、茶屋から蒲焼きのいい香りが。「おかみさん、おれにもひとつ頼むよ!」。今助はうなぎを注文しました。当時の食べ方は、蒲焼きを皿に載り、ご飯が茶碗で出て来るものです。

大久保今助イメージ

やがて運ばれてきたうなぎを今助が食べようとしたところ「船が出るぞ~」の声。「しかたない。おかみさん一式借りるよ!」。今助は、とっさに茶碗のご飯の上に蒲焼きを滑らせ、うなぎが載っていた皿をふた代わりにして船に乗り込みました。

向こう岸についた今助が茶碗のふたを取ると、勢い良く湯気が上がり芳ばしい香りが鼻孔をくすぐります。ひとくち食べると「うまい!」。船に載っている間にタレがご飯に染み込み、ふた代わりにしたお皿で蒲焼きがほどよく蒸され、絶妙な一品に変身していたのです。

4コマ・マンガ「ガマくんとローズくん」

うな丼のその後と今助という人物

大久保今助は、江戸時代の実在の人物です。1757年(宝暦7年)に現在の茨城県常陸太田市で生まれ、江戸に出て商才を発揮。ひと財産を築いた立志伝中の人です。江戸の市政にも携わり、格式勘定奉行上座(五百石)から格式留守居物頭列、御城附格に出世しています。

江戸三座の一つ中村座の金主としても有名で、自分の芝居小屋でうな丼を売り出したともいわれています。また今助は、芝居に付きものの重詰めの代わりに、ご飯に蒲焼きを載せた重箱を取り寄せ食べることもあったようです。それがうな重として江戸で広まり、庶民が口にしやすいうな丼に形を変えたという説もあります。

晩年は水戸藩の後継者争いに巻き込まれ、風当たりが強い時期もありました。しかし、水戸藩の財政に尽くした功績が認められ、新藩主・斉昭からもひどく罰せられることはなかったようです。そして今助は1834年(天保5年)、77歳でその生涯を閉じました。1865年(慶応元年)に出版された『俗事百工起源』(宮川政運・著)に「うな丼の考案者は、大久保今助である」と記されています。

 

茨城で食べる美味しいうな丼

牛久沼

今助がうな丼を発明したといわれている牛久沼は、龍ケ崎市内の北西部に位置しています。その牛久沼湖畔には、創業100年を超える老舗や名店が軒を並べる『うなぎ街道』があり、中には、日本画の巨匠、小川芋銭、横山大観、武山らが訪れた料理店もあるそうです。

美味しいうな丼を作るためには、いくつかの条件があります。まずは、素材。昔は牛久沼でもうなぎがよく獲れたそうですが、現在は養殖物が一般的。新鮮な国産うなぎを生きたまま仕入れ、その場でさばいて調理するのがポイントです。

次に職人の腕。「串打ち三年、蒸し八年、焼きは一生」といわれるように、熟練の職人技が求められます。茨城の蒲焼きは、白焼きしたあと、じっくりと蒸し、タレに数回くぐらせながら焼く関東風が主流。武家社会だった関東では、切腹を連想させる腹開きを嫌い、背開きで調理するのも特徴の一つです。

串打ち焼き

そして、うな丼で大切なのが、ご飯の美味しさです。茨城県は知る人ぞ知る、良質なお米の産地。お米の専門店でも、新潟県産米などとならんで確かなブランドを築いています。この茨城県産米を使用したうな丼は、まさに絶品。ふっくらと炊きあがった茨城県産米に蒲焼きのタレが染み込んで、うなぎの味をいっそう引き立ててくれます。龍ヶ崎にお越しの際は、ぜひ、うなぎ料理店を訪ねてみてください。

地図

関連情報

龍ケ崎市役所公式サイト(外部サイトへリンク)

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