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更新日:2015年3月25日

情報049:明治41年から始まった、日本で最古の菊の祭典

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笠間の菊まつり

笠間の菊まつり

人々の心を和めるための菊花の展示が発祥

笠間の菊まつり。その第1回は明治41年の秋でした。さらに18年前の明治23年から、日本三大稲荷の一つ、笠間稲荷神社の境内で行なわれていた『朝顔会(朝顔展示)』が発展し、日清戦争(明治27年~28年)、日露戦争(明治37年~38年)で荒廃、疲弊した人々の心を和めることと信仰を育む一助として、先々代の塙嘉一郎宮司の「大地に親しむこと」と「菊花は人の心を和める」との想いにより、明治41年に農園部を設け、菊花を境内に展示したのが始まりです。

このような発祥で始まった笠間の菊まつりですが、最初の頃は、単に菊花を境内に展示するだけのものだったのです。しかし大正2年からは、菊花品評会『第1回笠間稲荷神社全国菊花品評会』(出品数約300点)が開催されました。戦後の混乱がまだまだ続いていたにも関わらず、昭和24年には、笠間稲荷の菊が『アメリカ国際菊花展』(シアトルにて開催)に出品し、最優秀賞ブルーリボンを受賞。笠間稲荷の菊が、その名を世界に知らしめた瞬間です。

笠間の菊まつり

現在でも、茨城県菊花連名の『菊花品評会』や『市民菊花展』が行なわれています。大東亜戦争中は、物資不足により、やむなく菊まつりは縮小されますが、昭和23年に復活。併せて『菊人形展』も行なわれるようになりました。一心太助や大久保彦左衛門などの5場面がつくられ、大好評を博したようです。以降、菊人形の体数も増やし、仕掛けも工夫を凝らして有料化を図り、現在に至っています。

 

第100回の開催を機に市民参画型のまつりへ

笠間の菊まつり

今年平成27年度には第108回目を迎える笠間の菊まつり。第100回を機に、市民参加型のまつりとして新たな出発をしました。観光関連20以上の団体で協議会を設立しての取組みとなったのです。メイン会場は笠間稲荷神社とし、関連団体の主催する催事イベントを協賛事業(サブ会場)として位置づけ、事業を実施しています。

 

見どころが豊富な笠間の菊まつりでは、笠間稲荷神社をメイン会場に、大菊花展、菊人形展、流鏑馬などを開催しています。また、期間中は市内でも多くの催事イベントが、関連団体の協力のもと菊まつり協賛イベントとして開催されているのです。協賛イベントの一例としては、笠間焼陶器市である『笠間浪漫』や、美術館巡り『笠間アートのまちめぐり』など、その他多くのイベントが行われています。

神事流鏑馬、大和古流奉納、舞楽祭、それぞれの見どころ

4コマ・マンガ「ガマくんとローズくん」

主要催し物のいくつかを説明していきましょう。まずは、神事流鏑馬について。現存する二大流派の一つである小笠原流の古儀古術。鶴岡八幡宮・日光東照宮と並び、三大流鏑馬の一つとして保存され、農作物の豊凶を占う儀式で、昭和25年11月3日・文化の日に第1回目が開催されました。以後、11月3日を恒例日に神事流鏑馬は行なわれるようになりました。

毎年、約2万人もの観客で賑わう、この神事流鏑馬。全長260メートルにわたる道路に幅2メートル・厚さ20センチメートルの砂を敷き詰めた特設馬場までの約700メートルを、古式にのっとって参進します。馬場では3ヶ所に設けられた、高さ2メートルの位置に立てられた54センチメートル角正目板で秋田赤飛節(杉)の的に、射手が馬を走らせながら約20秒間に3本の鏑矢を射て、馬場の中間に設けられた奉行所の日記役らがその命中度を記録し、割れ方によって来年の豊凶を占うのです。

次は、大和古流奉納について。今年17回目を迎える大和古流奉納は、毎年、同神社の七五三儀式として、子ども達の健康・成長を願い、心法を本旨とする礼法・兵法・華法などを奉納するものです。

舞楽祭は、境内に舞殿を設け、雅楽の演奏に合わせて舞人が神前に舞を奉納します。舞楽『迦陵頻(かりょうぴん)』は、極楽に住むという想像上の鳥が楽しく遊ぶ様子を表した軽快な舞。『神楽稲荷舞』は御田植の姿を表した優雅な舞です。

 

地元が一体となって盛り上げる菊まつり

笠間の菊まつり

協賛イベントを含めると、期間中、毎年約80万人が訪れる、笠間の菊まつり。第100回の開催を機に市民参画型のまつりとして新たな展開を見せたことで、市内の小・中・高・特別支援学校の生徒達による菊作りや菊花の展示、小中学生を中心とした図画コンクール、一般参加の俳句ポスト大賞の開催、市民観光ボランティアによる菊まつりガイドなどが実施され、地元をあげて盛り上げようとするまつりになっています。

国内で菊まつりは数多く開催されていますが、その中でも笠間の菊まつりは、日本最古にして、大規模な菊人形展が開催されるなど、非常に貴重な催事。菊師、人形師、背景師が一体となり、さらなる菊の魅力を演出する菊人形展は、ぜひご覧になっていただきたいところ。笠間ならではの秋を堪能しに、ぜひ、足を運んでいただきたい笠間の菊まつりです。

笠間の菊まつり

第108回笠間の菊まつり

開催期間:平成27年10月17日(土曜日)~平成27年11月23日(月・祝)

神事流鏑馬:11月3日(火・祝)

奉納笠間示現流居合抜刀術:11月8日(日曜日)

大和古流奉納式:11月9日(月曜日)

舞楽祭:11月15日(日曜日)

 

取材協力

笠間稲荷神社(外部サイトへリンク)

一般社団法人笠間観光協会(外部サイトへリンク)

 

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