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更新日:2016年3月31日

情報054:350種の多彩な桜が楽しめる日本花の会結城農場桜見本園

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日本花の会結城農場

咲き揃う花を通して人々の心を和らげたい」の理念

日本の国花の一つとされる桜。私たちの国を象徴する植物として、はるか昔から愛される存在です。春になれば、お花見という機会で全国の方たちが、各々の地域にて、桜の姿を愛でながら楽しいひとときを過ごします。

さくら

多くの人々がお花見を堪能できるのには、実は、ある団体組織の存在が大きく関わっていることをご存知でしょうか。しかもその場所は、ここ茨城県にあるのです。

1962年4月、建設機械メーカーであるコマツ(株式会社小松製作所)で当時の社長だった河合良成さんの提唱によって、公益財団法人『日本花の会』は創設されました。以来『日本花の会』は、コマツを始め、多くの企業や団体、個人の方々の支援を得て、様々な活動を展開しています。

 

 

「私は世の中で花が何より好きである。多年親しんできた高山植物に限らず、梅、桃、桜、牡丹から石楠花(しゃくなげ)、その他いっさいの草花が好きである。私は花の個性を尊重する。各々のそのひたむきに生命の全力をあげて、誇らしげに咲き揃っている姿は、何とも言えない魅力である。この楽しみ、喜びを共にし、いくらかでも人々の心を和らげたい・・・」

 

さくら2

これは『日本花の会』の設立趣意書に記された、創設者・河合良成さんの言葉です。変わらない理念を継承し、コマツグループを始めとする、花や緑を愛する多くの方々に支えられながら、『日本花の会』は、美しい地域環境づくりや、豊かな生活環境づくりに貢献しているのです。

 

 

 

 

  

国内外に届けられた桜の苗木は220万本を超える!

それでは『日本花の会』の主たる事業を紹介していきます。

 

1.桜の名所づくり(苗木配布事業)

4コマまんが

『日本花の会』では、全国各地に会員の方々や、桜を愛する多くの方々と力を合わせて桜の名所づくりを実践。創立以来の根幹事業であるこの活動で、国内外に届けた桜の苗木は220万本を超えました。『日本花の会』が発信した桜の苗木は、地域の人々に親しまれ、美しい環境づくりやコミュニティーづくり、地域振興など、様々な面での大きな役割を果たしています。

2.花と緑の調査・研究

『花と緑の研究所』では、桜の名所づくりや花のまちづくりに関する調査、計画策定、技術指導、住民活動の支援などの、全国各地でのサポート活動を展開。また、各地の古桜・銘桜や桜名所の樹勢回復、再生、保全なども手がけています。

3.花のまちづくり

花のまちづくりとは、身近な自然環境や地域の文化を大切にし、花や緑を育みながら、質の高い生活と美しい景観の共有を目指すもの。『日本花の会』では、その考え方に基づき、都市および市街地、農村・山村など、あらゆる地域で地元住民の方々や会員の方々と共に、様々な活動に取り組んでいるのです。関係団体との共催にて、『全国花のまちづくりコンクール』も実施しています。

 

 

 

 

 

約83,000平方メートルにおよぶ広大な敷地面積!

日本花の会』の組織内には、広大な敷地面積を有する『日本花の会結城農場』が存在します。まずはその規模や開設経緯、組織としての社会的な役割などを、『日本花の会結城農場』の農場長であり樹木医でもある田中秀明さんから、ご解説いただくことにしましょう。

畑

「1968年、全国に提供する苗木の生産農場として『日本花の会結城農場』は、ここ結城市に開設されました。結城市は平坦地が多く、気候的にも苗木生産に適した条件にあることから選定されたんです。当初は桜、花桃、花梅など年間約10万本の苗木を生産、配布していました」

「『日本花の会結城農場』の面積は約83,000平方メートルです。現在は桜の生産圃場と、桜の名所づくりの参考となる桜見本園が設置されています」

 

 

「『日本花の会結城農場』の生産圃場では、桜の苗木を、年間約3万本生産(委託分を含む)、配布しています。お花見の代表となっている染井吉野は、“てんぐ病”という伝染病に罹るため、現在では生産と配布を中止しています。その代用品種として、神代曙(じんだいあけぼの)という病気に罹り難い品種を提供するなど、桜の名所づくりに適した優良品種を選抜して、生産と配布を行っています」

 

さくら3

「桜見本園には、国内外から約350種におよぶ桜の品種を収集し、野生種の系統ごとに品種を植栽すると共に、品種の特性調査や優良品種の選抜、保護育成に関する研究を実践。また、多彩な品種を活用したモデルガーデンを設け、個性的な名所づくりを提案しています」

 

 

 

 

桜の花を観賞できるのは3月~5月+9月~12月

引き続き、田中さんから、時期の違いも含め『日本花の会結城農場』での見どころなどを説明していただきました。

さくら4

「桜見本園には様々な桜の品種が植えられているので、3月中旬~5月上旬、また秋と春に開花する桜もありますから、9月中旬~12月までを加えた約7ヶ月に渡り、桜の花を見ることが可能です。モデルガーデンの『憩いの広場』では、4月上旬から水辺に植えられた十数本の枝垂れ桜が楽しめます。4月中旬からは同じ時期に開花する八重桜が植えられた『十色桜の並木』が見事です。早咲きから遅咲きの桜と水仙やパンジーを組み合わせた『彩の広場』では3月中旬より、日ごとに移り変わる花景色を堪能することができます」

 

『日本花の会結城農場』では、桜見本園を一般公開する期間があります。4月の第2土曜日~第3日曜日が一般公開期間として開園されているのです。この一般公開期間以外でも、見学等はできます。ただ、一般公開期間以外では、草刈りなどの管理作業により、見学に支障が生じる場合がありますのでご注意を。

この一般公開および一般公開期間以外での見学におけるルールを説明します。入園料、駐車料金は共に無料。なお、駐車場はスペースの問題でバスなど団体での来園は事前申込み制となっています。

桜の品種観賞や研究に支障が出るため、

  • 椅子やテーブルを設置した指定場所以外での食事(一般公開期間以外の時期は指定場所でも食事ができない場合があります)
  • 飲酒・宴会などによるお花見行為

これらは禁止となります。

 

 

品種ごとに趣きの異なる、愛らしい桜たち

最後に、今一度、田中さんにご登場いただき、『日本花の会結城農場』という場所に潜むさらなる楽しみ方や、桜そのものを楽しむためのアドバイスを頂戴して、今回のお話を締め括ることにいたしましょう。

さくら5

「桜というと染井吉野のお花見が、まず頭に浮かぶかと思いますが、この桜は江戸時代末に世に知られた、新しい園芸品種です。桜の園芸品種とは、人が何らかの価値を見出した桜を他の桜と区別するために固有名詞を与えたもので、花の中のめしべが1枚の葉のように変化した『一葉(いちよう)』や、花の香りが良い『駿河台匂(するがだいにおい)』、黄緑色の花を咲かせる『御衣黄(ぎょいこう)』など、江戸時代に最も品種が増加しました。

 

 

 

また、イギリスでつくられた『オカメ』など様々な桜がありますから、一つひとつ趣きの異なる桜を愛でていただきたいと思います」

 

取材協力

日本花の会(外部サイトへリンク)

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