病院について

院長ごあいさつ

  茨城県立中央病院は茨城県のほぼ中央に位置し、県内唯一の県立総合病院として県民の医療と健康のために尽くしてまいりました。
 平成7年には地域がんセンターを併設し、がんの高度専門医療を提供してきております。平成20年には都道府県がん診療連携拠点病院の認定を国から受け、茨城県におけるがん診療の基幹病院となりました。がんの患者さんに対し、手術、抗がん剤、放射線治療、緩和ケアなど患者さん中心のがん診療に努めています。
 救急医療につきましては、全国的に十分な医療を受けられないという大きな問題が生じています。当院では職員の献身的な協力によって救急を積極的に支えています。平成23年2月に救急・循環器センター棟とこれに併設するヘリポートが完成し、救急災害医療および循環器診療(内科・外科・CCU)に積極的に取り組んでいます。
 がん診療や救急医療だけでなく全ての診療科において県民の期待に沿える医療を目指しています。内科系、外科系、総合系ともに全ての診療科をそろえる「死角のない医療」を私どもは目指しています。平成22年10月に筑波大学との間で協定を結び、筑波大学附属病院茨城県地域臨床教育センターを開設しました。その後1年かけて徐々に教育センターを充実させ、婦人科と内分泌・糖尿病内科の本格的な診療を復活させました。また、平成23年6月に地域医療支援病院の認定を受け、地域の医療機関との連携も深めました。一方で、死角はまだ残っています。その1つが産科診療です。県立病院にふさわしい産科の再開に向けて引き続き努力していく所存です。
 医療を巡ってはその他にも問題が山積しています。茨城県内を見渡したとき、医療が十分でない地域が多数あります。県立病院としては、こうした地域の医療を支援する必要があります。その目的のために地域医療再生計画が国と県の事業として平成20年度から進行中です。当院の医師と看護師(助産師)を県北医療圏の複数の機関に常勤スタッフとして派遣し、さらに非常勤医による医療支援を行っているところです。
 経営努力も怠ってはなりません。平成18年に病院事業管理者制度を導入し、改革3原則(病院経営の合理化、質の高い安心・安全の医療サービス、職員の意識改革)を掲げて病院経営の健全化に努めてまいりました。平成22年度以降、医療の質向上と経営の健全化の両立が達成されるようになってきました。平成24年4月の診療報酬改定で当院は、大学病院本院に準じるDPC第2群病院に指定されました。第2群病院は全国で90施設、茨城県内で3施設だけですので、当院の病院機能が評価されたものと思われます。しかし、私どもの任務はあくまでも患者さんのために質の高い医療を提供することにあります。一層身を引き締め日々の診療にあたっていきたいと思います。
 平成20年から始まりました地元小学校・中学校での医療教育は、当院だけの話ではなくこれからの日本の医療を考える上できわめて大切なことだと考えております。私どもは多忙な中、市民、県民、国民のために良い医療を提供したいと必死に取組んでおります。ぜひ皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 診療に関する疑問や不安、また将来計画に関するご提言がございましたら、直接、病院長あてで結構です。どうぞ忌憚のないご意見をお寄せください。



平成24年4月
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター
病院長 永井秀雄
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