医療トピックス

DMAT活動

当院も被災しました

3月11日(金)午後14時46分に発生した三陸沖M9.0の地震では、当院周辺で最大震度6強の揺れを観測しました。直後、停電・断水・電話の輻輳が発生しライフラインが絶たれる状況の中、全員の患者様を無事に屋外の安全な場所に避難させることが出来ました。その後も、震度4〜5の余震が続く中、入院患者様の診療を継続するため可能な限りの対応を実施しました。しかし、当初は建物の一部に倒壊の恐れがあるとの判断もあり、災害拠点病院の機能を十分に果たせませんでした。
   
地震発生時間で止まった時計  物が散乱し業務不能のナース・ステーション
   
壁面タイルが崩落した中央ホール   安全確保のため屋外に避難
   
患者様の収容場所を確保  改めて患者様を院内に収容

DMAT活動に向けて
地震から3日が経過し、電気・水道などライフラインが徐々に復旧し、その後の耐震診断で建物の健全性が確認され、院内の復旧作業が開始されました。しかし、ガソリンと食料が不足し始め、患者様に温かい食事の提供が難しい状況が継続、職員の出勤が困難になるなどまだ被災した側として援助を受ける状況でした。
   
 全国から救援物資を頂きました 緊急時はホワイトボードが大活躍 
   
補修工事が始まりました 職員総出で病棟整備 
   
震災前の姿に やっと病棟にも活気と笑顔が戻りました 

3月20日(日)〜3月22日(火)主に患者様の搬送を実施
地震から10日が経過し、院内・近隣地域もやっと日常を取り戻しつつある中、震災発生後72時間を目処に活動するDMATにまだ活動の機会はあるのか、茨城県北部に情報収集に向かいました。
やはり、現場での医療活動のニーズは落ち着いていましたが、福島県いわき地区から茨城県への患者搬送業務の要請があり対応しました。自衛隊とも協力し、3日間で当院に9名、県南の医療機関に1名の計10名を搬送しました。
避難区域からの患者様もいらっしゃったため、搬送前に放射線チェックが行われた他、不測の事態に備えDMAT各隊に1つずつ個人線量計が渡されました。当日は、雨でしたが活動中の放射線量は、24時間累積で8μシーベルト程度と低い値でした。
   
救急車1台・ワンボックス1台で拠点に 他県DMATと共に業務を確認
 
放射線計測チームが待機 搬送予定患者様を放射線測定
 
問題が無いことを確認後、当院看護師がメディカルチェックを実施。 自衛隊救急車と共に搬送業務を実施


茨城県DMAT反省会に出席
4月13日(水)夜に筑波メディカルセンターにて今回の震災で活動した県内DMATが集まり反省会を実施しました。全体を統括する立場・参集拠点を管理する立場・実際に活動した立場など様々な意見が交わされ、1時間の予定を大幅に超え午後10時過ぎまで行われました。
次の活動に向けて
当院では、今回の被災時に十分な医療の提供が行えたのか、今後同様の状況が発生した場合さらに安心して頂ける医療を提供するにはどうすればいいのか、マニュアル・資機材・人材を再検討することとしています。同時に、DMATの活動についてもさらに積極的に被災地への援助が行えるよう体制強化に努めてまいります。
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