茨城県民が大好きなきのこに「いっぽんしめじ」があります。この名前は茨城近辺だけに通じる地方名で,正式にはウラベニホテイシメジといいます。やっかいなことに,そのきのこにそっくりの毒きのこ,クサウラベニタケが同じ時期,同じ場所に発生します。このきのこは,茨城の地方名では「つきよたけ」と呼ばれることが多いようです。
両種を完璧に見分けることは専門家でも難しく,毎年のように,クサウラベニタケによる中毒事故が発生しています。
1.近年の茨城県内での中毒事例
| 発生年月 |
中毒者の性別と人数 |
クサウラベニタケ採取場所 |
| 平成12年10月 |
男性3名,女性3名 |
高萩市内 |
| 平成13年10月 |
男性3名,女性1名 |
群馬県北部 |
| 平成14年9月 |
男性6名,女性7名 |
北茨城市内 |
| 平成16年10月 |
男性2名,女性2名 |
不明 |
| 平成17年10月 |
男性2名,女性5名 |
鉾田市内,筑西市内 |
| 平成20年10月 |
男性2名,女性3名 |
桜川市内 |
| 平成20年10月 |
男性1名,女性1名 |
東海村内 |
| 平成22年10月 |
女性1名 |
大子町内 |
| 平成22年10月 |
男性2名,女性2名 |
大子町内 |
| 平成22年10月 |
男性1名,女性1名 |
常陸太田市内 |
クサウラベニタケは,死に至るような猛毒きのこではありませんが,中毒症状は激しく,このきのこに中毒した多くの人が「二度ときのこは食べない」といっているほどです。
そこで,両者の区別点を整理してみました。ひとつの区別点だけで判断せず,すべての区別点を照らし合わせてみて,少しでも自信がなければ食べないことをおすすめします。「胃袋が裏返る」という苦しみを何日も体験することのないように・・・。
2.両種の区別点
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ウラベニホテイシメジ (食) |
クサウラベニタケ (毒) |
| 全体 |
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| 傘 |
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・ オリーブがかった灰色
・ 斑紋がある ・ 肉が厚い
・ 白い糸状のかすり模様がある |
・ 灰色から肉色を帯びる
・ 乾いている時,絹状のつやがある ・ 肉が薄い
・ 濡れると中心に輪が現れる(写真右) |
| 柄 |
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・ 柄はしっかりしていて太い
・ 柄の中心に空洞がない |
・ 柄は細く折れやすい
・ 柄の中心に空洞がある |
| その他 |
・ 肉に苦みがある
・ 柄の根元は深く,落ち葉の層を突き抜けて土壌に達している場合が多い |
・ 肉に苦みはない
・ 柄の根元は比較的浅く,落ち葉の層の周辺にとどまる
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*なお,イッポンシメジもツキヨタケも別種の毒きのこです。きのこの名前は地方名ではなく正式な名前を覚えましょう。
・きのこ相談
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