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■ 人民元切り上げ
北京の経済新聞「China Business Post」の2月7日付け報道によると、人民元の対米ドル相場は今年3月中に5%切り上げられ、2005年までに最大10%切り上げられると予測した。そして最終的には変動相場制に移行するとしている。もし変動幅が5%に拡大すれば為替レートは現在の8.277元/$から7.887元/$になる。
しかしながら中国人民銀行(中央銀行)は週明けの2月9日付け、この報道を否定し、「人民元切上げスケジュールは未定であり、China Business Postの報道は何ら通貨切上時期とは関係が無い」と強く反論した。当日の外国為替市場は一時動いたものの、中国政府のコメントを反映して、また先週末の市場価格まで値を戻した。さらに中国人民銀行総裁は、2月11日「人民元相場形成システムを今年改善する」と述べ、年内に何らかの具体的措置を取る方針を示した。
さらに2月13日には米国のスノー財務長官が上院議会の席上、中国通貨当局が本格的な改革に動き始めたとの認識を示した。時期については、「中国側からは『直ちに実施に踏み切るわけではない』と伝えられた」とだけ述べた。
2月15日付け中国青年報によると、中国が人民元為替相場を解放すると、国内外の投機家が人民元を投機の対象にし、為替相場の大きな変動を生む。さらに銀行から人民元預金が多量に引き出されて預金と貸付金のバランスが崩れ、銀行の危機を引き起こしかねないとの記事を掲載した。
Shanghai Business Review紙の「2004年に人民元切上はあるか?」の特集記事によると、同誌が上海市内の114名の外資企業総経理にアンケート調査した結果、人民元切り上げ後、企業のビジネス効果は、「良くなる」と、「悪くなる」がそれぞれ約30%になっており、約40%が「切り上げ後も変わらない」と回答している。つまり業種によって恩恵を授かる企業がある一方、デメリットをもたらす企業も同じ数だけある。しかし平均値ではほとんど変わらないという結果になっており、人民元切り上げは外資企業全体のビジネスには大きな影響は与えないとされる。
周知の通り、中国人民元の外貨為替相場の基準は米ドルベースとなっている。約1年前15\/元だった円の為替相場は現在円高ドル安の影響で約13\/元となって日中間の通商問題に発展している。一方、日本から中国へ訪れる観光客にとっては人民元両替の際、非常に得なレートとなっており、観光客誘致には高い効果を示している。
参考:人民網、中国情報局新聞、上海デーリー 、時事速報、NNA、Shanghai Business Review
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