上海経済データ
自家用車ナンバープレートの推移 9/2004
経済発展の著しい上海では、増加し続ける自家用車を規制するため市政府がマイカーのナンバープレートの発行数を制限し、車両数をコントロールしていることは良く知られている。ナンバープレートの取得には競売方式を採用しており、入札で高額なものから落札されている。
このナンバープレート取得費用は景気の活況とも相まって年々上昇の一途をたどっていたが、2004年10月になって落ち着きを呈し始めた。9月の入札平均額は30,033元(405,445円)であったが、10月に入ると29,768元(402,111円)と、わずかながら下がった。また入札応募者も8月には15,506人いたが、9月に10,634人、さらに10月には9,519人と減少を続けている。ナンバー発行枚数に対する応募者数に関しても、6月にはナンバー発行6,233枚に対し応募者が19,233人いて約3倍の競争率だったものが、10月にはナンバー発行6,600枚に対し応募者が9,519人に減少し、競争率約1.4倍にまで下がった。これら背景には、中央政府のマクロコントロール政策で経済過熱を抑えようとする動きと、自動車産業がスローダウン気味で、マイカーブームも落ち着きをみせてきたことがあげられる。

上海ではナンバーを取得するだけで40万円以上かかる
上海市は自動車産業を重点産業の柱に据え、上海大衆(VW)・上海通用(GM)などの大手自動車メーカーが進出しているが、マイカー市場そのものについては北京や広州、成都に対し大きく遅れている。その背景が、この高額なナンバープレートである。ナンバープレート取得費用は北京では144元(1,944円)、南京では124元(1,674円)なので、ここ上海がいかに高額か判る。

ナンバープレート競売が始まったのは1992年で、当時は台数規制というよりは、好きな番号を競り落とすもので、製造会社の認可が必要だった。その後、当局は車両数のコントロールを目的とした競売制度の整備を進め、1994年に「上海市私人自備車、両輪摩托車上牌額度競購弁法」を公布、同年7月から毎月1回の競売が開始された。製造会社の認可は必要なくなったが、入札開始価格が決められており、1998年には、上海製のVWサンタナは20,000元から、その他の地域生産の車両は100,000万元からと開始価格に差をつけた地方保護主義を全面に出した競売となった。その後、保護主義は撤廃され、2000年からは開始価格を設定しない自由競売が始まった。しかし、こうした中でも、しばらくナンバー開放はないとの見方から、ナンバー市場は刺激され続け、落札価格は右肩上がりに上昇していた。
上海市では交通インフラを建設し、道路や駐車場を整備しているが、車両増加に追いつけない。さらに慢性的な交通渋滞に悩まされている現状では、ナンバー規制政策を外すわけにはいかない。中国のWTO加盟やメーカー同士の車両価格競争で全体の車両価格は下がってきているものの、その下げ幅以上の価格がナンバー取得価格に該当する現状は依然変わっていない。
参考: Shanghai Daily、Shanghai International Commodity Auction Co.