あやめがさ

あやめ笠

潮来市
元来は潮来の水郷地帯の農作業には欠かせない日除け、雨よけのすげ笠であった。現在は、幸せを招く郷土の民芸品として作られている。

かつては農作業の必需品

あやめ笠 利根川下流のデルタ地帯・潮来地方は、水郷地帯としても知られる早場米の生産地である。い草で編んだすげ笠は、水郷地帯での農作業には欠かせない装身具で、日除け、雨よけ、さらには悪事災難を避け身を守る笠として使用されてきた。現在は帽子の普及で笠をかぶる人はいなくなったが、幸せを招く民芸品として作られている。

「潮来笠」で一躍有名に

潮来(いたこ)の笠は、昭和30年代に歌手の橋幸夫が歌った「潮来笠」で一躍有名になった。「あやめ笠」の名は、あやめが潮来の野の花であり、笠の形もあやめに似ていることに由来する。100万株ともいわれるあやめが咲き競う風景は、「潮来出島(いたこでじま)の真菰(まこも)の中に、あやめ咲くとはしおらしや」と約300年前の民謡にも歌われている。「あやめ笠」の復活は、すげ笠姿の農民があやめの野に溶け込む風景を思い起こさせてくれる。い草を切断し、手作業で一つの束にする。中心に芯を入れ、「ぼっち」という突起を作る。い草を編み込み、竹ひごを入れながら「ふち編み」をする。

製造工程

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