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更新日:2015年3月1日
公開日 2011年4月11日
このたびの東北地方太平洋沖地震及び東京電力福島第一原発事故により本県農産物に大きな被害や影響が及んでいます。これらの被害や影響を少しでも軽減できるよう技術対策をとりまとめましたので,今後の営農に活用ください。
なお,今後,情報の集積状況などに応じて順次更新してまいります。
※太字は、第2報からの変更・追加情報となります。
地域によって状況が異なりますので,水田への通水時期については,土地改良区と調整のうえ,浸種作業を行ってください。
田植え時期が遅くなると,水温や気温が上昇するので,浸種や育苗の期間が短くなります。また,6月中旬以降の田植えでは,中苗を用いることにより収量を安定させることができます。このため,田植え時期に合わせた苗の準備を行ってください。
田植え時期 |
苗質 |
浸種 |
催芽 |
播種~田植え |
全体 |
---|---|---|---|---|---|
5月上旬 |
稚苗 |
10日 |
1日 |
20~22日 |
31~33日 |
5月中旬 |
稚苗 |
8日 |
1日 |
18~20日 |
27~29日 |
5月下旬~6月上旬 |
稚苗 |
8日 |
1日 |
15日 |
24日 |
6月中旬 |
中苗 |
8日 |
1日 |
30~35日 |
39~44日 |
6月下旬 |
中苗 |
8日 |
1日 |
25~30日 |
34~39日 |
(注)浸種時の水温は、5月上旬移植の育苗が12℃、それ以降は15℃とした。
海水の流入した水田は,灌漑水で湛水と落水を数回繰り返し,塩類を洗い流します。さらに,代かきをしてから落水すると,除塩効果が高まります。除塩が必要かどうかはEC値により判断できますので,農林事務所経営・普及部門又は農業改良普及センターにご相談ください。
地域 |
稚苗 |
中苗 |
---|---|---|
県北、県央、鹿行北部 |
6月第5半旬 |
6月第6半旬 |
鹿行南部、県南、県西 |
6月第6半旬 |
7月第1半旬 |
仮に田植えができない場合であっても,大豆,そば,麦類等の作付けが考えられます。
これらの作物は湿害に弱いので,作付けにあたっては農林事務所経営・普及部門又は農業改良普及センターにご相談ください。
県内水田の土壌を分析した結果,原子力災害対策本部から示された土壌中放射性セシウム濃度の上限値を大きく下まわっていました。このため,土壌中の放射性物質を懸念した作付けの制限は一切必要ありません。
他方,地震災害による水利施設の破損などに伴い,水田への通水時期が遅延することが想定されますので,1(1)を参考にして,作付けの準備を進めてください。
植え付け時はなるべくマルチを利用し,野菜への土の付着を少なくします。
出荷調製時には,野菜に付着した土やほこりを良く取り除き,可能な場合は洗浄してください。さらに,葉菜類については,外葉をできるだけ取り除いてください。
換気により大気中の放射性物質が施設内に取り込まれる可能性がありますので,換気にあたっては風向きに注意し,必要最小限にとどめてください。換気扇等を用いた強制換気は行わないでください。
粉じん等を避けるため,なるべくべたがけ資材を利用してください。
収穫中は,収穫物をほ場に長時間放置せず,屋内の施設に取り込んでください。
出荷自粛を求められている野菜の廃棄は,当面,次の方法により行ってください。
配合飼料等の切り替えが必要な場合は,給餌飼料の急変が家畜へ悪影響を及ぼさないよう徐々に給与割合を変更するなど注意してください。
放牧は,当面の間,行わないで下さい。
これまで出荷自粛を求められていた原乳(生乳)については,4月10日に出荷制限が解除されました。
農林水産省ホームページに「原子力発電所の事故に伴う出荷制限等への対応に関するQ&A(平成23年4月5日現在)(外部サイトへリンク)」が掲載されました。
URL http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/syukka_kisei.html(外部サイトへリンク)
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