水戸市では,市立小学校の余裕教室を会場に,認知症予防を目指す取り組みとして,平成19年度から「エンジョイスクール」を開始しました。
「エンジョイスクール」では,65歳以上の高齢者を対象に,脳のトレーニングと茨城県で養成している
シルバーリハビリ体操指導士による体操を行っています。加えて,音楽や落語,絵手紙,レクリエーションなど,専門の講師を招いて実施する日もあります。また,機会があれば,小学生との交流の時間も設けています。
脳のトレーニングについては,東北大学の
川島隆太教授と
株式会社公文教育研究会が共同で開発した,健康な高齢者を対象に地域で認知症予防に取り組む「
脳の健康教室」のシステムを導入しています。 「脳の健康教室」は,科学的根拠に基づき,やさしい計算と音読による脳の前頭前野の活性化により認知症の予防を目指すもので,
その効果についても実証が進んでいます。
「脳の健康教室」では,週1回は教室で「読み書き」「計算」の学習に加えて,「すうじ盤」というゲームのような教具を使った学習もします。家庭でも,「読み書き」「計算」の2種類の教材を1日3枚づつ毎日学習をします。また,教室では地域の高齢者を支えようという現役世代の「学習サポーター」と呼ばれるボランティアが参加者の学習を支援しています。
コミュニケーションも脳を活性化する一助となるので,学習サポーターは話しやすい雰囲気づくりを心がけています。会場には明るい笑い声が響き,「学ぶこと」が高齢者にとっても,達成感を伴う楽しいものであることが伺われます。
平成21年度は,6小学校を会場に約80名の高齢者が参加し,延べ参加人数は2,000名になる見込みです。