平成28年 農林水産委員会 調査結果

 県議会農林水産委員会(舘静馬委員長)の平成28年の重点審査テーマは「国内外の消費者の信頼に応え,確固たる地位を築く農林水産業の実現」です。
 本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。

 以下,調査の概要につきまして,御報告いたします。
 (写真をクリックすると拡大します。)

平成28年11月9日(水曜日)

<県西地域輸出米生産者協議会(下妻市)>

 県西地域輸出米生産者協議会は,輸出に意欲的な県西地域の大規模生産者が協力して,一定の販売ロットが見込める海外販路を開拓するとともに,国際競争力のある米づくりを実践することを目的とし,本年6月に設立された組織です。11月にアメリカに向けて,本県で初めて20フィートコンテナ輸送(玄米18t積み)でまとまった量での輸出を行いました。
 同協議会の取り組み概要等について説明を受けるとともに,意見交換を行いました。
 写真は,説明を受ける委員の様子です。

概要について説明を受ける委員の様子

<農事組合法人新桜川グリーンファーム(桜川市)>

 農事組合法人新桜川グリーンファームは自社オリジナルの高糖度トマト「スーパーフルーツトマト」を生産し,グループ会社が開発した光センサー付選果機「イタマーズ」で糖度・形状を選別し販売しています。「スーパーフルーツトマト」はG7茨城・つくば科学技術大臣会合の歓迎レセプションで提供され,高い評価を得ました。
 同法人の生産・販売の取り組み等について説明を受けるとともに,生産ほ場の視察を行いました。
 写真は,生産ほ場の視察の様子です。

新桜川グリーンファームでほ場を視察する委員の様子

<やさと農業協同組合(石岡市)>

 やさと農業協同組合は産地自らが研修農場を整備し,新規就農者の確保から育成までを一貫して取り組む「ゆめファーム新規就農制度研修事業」を実施しています。
 同事業の概要等について説明を受けた後,研修農場の視察,研修生との意見交換を行いました。
 写真は,研修生と意見交換する委員の様子です。

研修生と意見交換する委員の様子

平成28年10月26日(水曜日)

<(株)茨城県中央食肉公社(茨城町)>

 茨城県中央食肉公社は県内唯一の食肉卸売市場併設のと畜場です。マカオ,タイ,ベトナム向け輸出と畜場および食肉処理施設として認定されており,本年10月11日には「茨城からタイ・ベトナムへの初輸出の出発式」が開催されました。
 同社の衛生管理や輸出の取り組み等について説明を受けた後,食肉処理施設の視察を行いました。
 写真は,施設を視察する委員の様子です。

食肉処理施設を視察する委員の様子

<(株)茨城もぎたてファクトリー(茨城町)>

 茨城もぎたてファクトリーは茨城中央園芸農業協同組合とヤマダイ食品(株)の共同出資会社で,県産野菜を使用した惣菜加工を手掛ける工場を本年7月から稼働開始しました。
 同社の設立経緯や会社概要等について説明を受けるとともに,加工施設の視察を行いました。
 写真は,意見交換の様子です。

茨城もぎたてファクトリーで意見交換する委員の様子

<茨城県栽培漁業センター(鹿嶋市)>

 茨城県栽培漁業センターはヒラメ,アワビ,鹿島灘はまぐりなど本県重要魚種の資源増大と安定化を図るため,種苗生産と技術開発に取り組んでいます。
 同センターの取り組み等について説明を受けた後,施設の視察を行いました。
 写真は,施設を視察する委員の様子です。

栽培漁業センター施設を視察する委員の様子

平成28年8月24日(水曜日)

<(株)群馬県食肉卸売市場>

 (株)群馬県食肉卸売市場は,全国に28ある食肉卸売市場の中で,取扱頭数が肉豚は全国1位,肉牛は全国第6位の取扱いを誇ります。また,牛についてはアメリカ,EUなど9か国の輸出食肉取扱施設に認定されています。
 同市場の施設の視察を行った後,輸出の取り組み等について,意見交換を行いました。
 写真は施設の視察,意見交換を行う委員の様子です。

豚肉処理施設を視察する委員の様子 意見交換をする委員の様子

県外調査(宮崎県,鹿児島県) 平成28年7月13日(水曜日)~7月15日(金曜日)

<(株)ミヤチク高崎工場(宮崎県都城市)>

 (株)ミヤチク高崎工場は対米輸出食肉取扱施設の認定を受けており,宮崎牛の約8割を扱い,アメリカ,東南アジア等に輸出しています。
 宮崎牛のブランド戦略や輸出促進に向けた取り組みなどについて説明を受けた後,食肉処理施設を視察しました。

施設について説明を受ける委員の様子 食肉処理施設を視察する委員の様子

<農業生産法人(有)新福青果(宮崎県都城市)>

 (有)新福青果は,ITによる生産コストの見える化,適正な人材管理と資材投入を行い,企業的経営を展開し,直営農場と契約農家による作付け総面積は約400ha,年間売上高は12億円となっています。
 同社の事業概要や今後の取り組みなどの説明を受けた後,意見交換を行いました。

施設について説明を受ける委員の様子

<南那珂森林組合(宮崎県串間市)>

 南那珂森林組合は,高性能林業機械によるコスト削減,間伐材の有効活用等による需要拡大や産業活性化を実践しています。
 また,近隣の組合と木材輸出戦略推進協議会を設立し,スギ・ヒノキ丸太を東南アジアに輸出しています。
 同組合の概要や事業内容などの説明を受けた後,意見交換を行いました。

南那珂森林組合を視察する委員の様子

<(財)志布志市農業公社(鹿児島県志布志市)>

 (財)志布志市農業公社は,ピーマン生産部会とJA,行政が一体となって設立した組織であり,全国から新規就農者を募り,研修を行い,就農定着させる仕組みを確立しています。現在では,部会員86名のうち,約7割を占めています。
 同公社の概要や事業内容などの説明を受けた後,研修生を交えた意見交換,ピーマン選果場の視察を行いました。

概要について説明を受ける委員の様子 選果場を視察する委員の様子

<(公社)鹿児島県特産品協会(鹿児島県鹿児島市)>

 (公社)鹿児島県特産品協会は,県特産品であるさつまいも,牛肉,ブリ等を香港やシンガポール等へ輸出しています。
 また,協会内にブランド支援センターを設置し,生産者の新商品開発から市場展開までの取り組みを支援しています。
 同協会の概要や事業内容などの説明を受けた後,ブランドショップを視察しました。

概要について説明を受ける委員の様子 ブランドショップを視察する委員の様子

平成28年5月20日(金曜日)

<稲敷農業協同組合江戸崎南瓜部会(稲敷市)>

 江戸崎南瓜部会は,完熟収穫と厳格な出荷規格により,徹底した品質管理に取り組んでいます。平成27年12月には,「江戸崎かぼちゃ」が県内初の地理的表示保護制度(GI)の認定を取得しました。
 同部会の取り組み等について説明を受けた後,圃場の視察を行いました。
 写真は,圃場を視察する委員の様子です。

江戸崎南瓜生産圃場を視察する委員の様子

<常総ひかり農業協同組合水海道カントリーエレベーター(常総市)>

 水海道カントリーエレベーターは,平成27年9月の関東・東北豪雨により,低温倉庫や機械設備の被害のほか,施設内に保管してあった米1,850tが被災しました。
 激甚災害に指定されたことから,施設の復旧にあたっては,国の災害復旧事業を活用し,平成28年3月に復旧工事が完了しました。
 具体的な被災状況,復旧状況について説明を受けるとともに,復旧した施設の様子を視察しました。
 写真は,復旧状況を視察する委員の様子です。

水海道CEを視察する委員の様子

<江連八間土地改良区百間堀排水機場(常総市)>

 農業水利施設である江連八間土地改良区の百間堀排水機場では,平成27年9月の関東・東北豪雨により,施設内の電気系統が浸水により故障し,ポンプが使用できなくなるなどの被害を受けました。
 激甚災害に指定されたことから,施設の復旧にあたっては,国の災害復旧事業を活用し,平成28年5月15日に工事が完了しました。
 具体的な被災状況,復旧状況について説明を受けるとともに,復旧した施設の様子を視察しました。
 写真は,復旧状況を視察する委員の様子です。

百間堀排水機場を視察する委員の様子

<常総市被災農地>

 常総市三坂地区は,平成27年9月の関東・東北豪雨により,畑地土壌の流亡及び土砂やがれきの流入,収穫後保管米への浸水などの大きな被害を受けました。
 災害復旧事業により,6月の大豆の作付に間に合うよう復旧事業が進められています。
 同地区の大規模農家から具体的な被災状況,復旧状況について説明を受けるとともに,復旧工事の様子を視察しました。
 写真は,復旧状況を視察する委員の様子です。

被災農地を視察する委員の様子


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