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更新日:2023年8月15日
【「研修会動画」の掲載を終了しました。】
各高齢者施設において、5類感染症への移行後も安定した施設運営を実施いただけるよう、研修会を下記のとおり開催しました。
5月8日からの新型コロナウイルス感染症における感染症法上の5類への移行に伴う感染対策といたしましては、一般的には、行政から一律に外出自粛や感染防止策等を要請することはなくなり、季節性インフルエンザと同様に個人の判断に委ねられることとなっておりますが、一方で、高齢者施設における感染対策につきまして、県といたしましては、重症化リスクが高い方々が多く生活していることを踏まえ、当面の間、継続することとし、感染対策の徹底をお願いしているところでございます。
また、高齢者施設を運営、従事する皆様におかれましては、施設内の対応策をどうしていくか、悩まれながら対応しているとの話も耳にしているところでございます。
その様な中で、先生方からご講義いただく内容は、まさしく今、大変参考となる情報でございますことから、施設内の対応策にぜひとも活用していただき、適切な施設運営を実施していただきたいものと考えております。
県といたしましては、高齢者が安心して生活できるよう、介護サービスの基盤の整備や一層の質の向上に努めてまいりますので、施設の皆様におかれましては、今後とも介護保険制度・高齢者福祉制度の円滑な運営にご協力を賜りますようお願い申し上げます。
県長寿福祉課長 山田 俊光
国立感染症研究所 薬剤耐性研究センター
第四室 室長 医師 山岸拓也 先生
国立感染症研究所 薬剤耐性研究センター
第四室 主任研究官 感染管理認定看護師 黒須一見 先生
各資料の著作権は各先生にございますので、資料の無断転載、無断使用を固く禁じます。
国立感染症研究所 薬剤耐性研究センター
第四室 室長 医師 山岸拓也 先生
国立感染症研究所 薬剤耐性研究センター
第四室 主任研究官 感染管理認定看護師 黒須一見 先生
Q1.アルコールの濃度について、講演資料では60%以上となっているが、70%以上のアルコールが必要ではないか。 |
A1. (山岸先生)アルコール濃度は日本では70%以上とされていますが、米国では60%以上でよしとされており、60%以上でも大多数の病原体に有効と考えられます。 |
Q2.入浴介助にマスクは必要か。 |
A2. (山岸先生)マスクによって感染リスクを減らせるが、マスク以外の工夫でも減らすことが可能です。 (黒須先生)浴室内で暑くマスクが不可能な場面では、職員と入居者が対面する時間を短くするなどの工夫をしましょう。髪を乾かす場合にも対面ではなく、入所者には前を向いていただき、介助者は後ろから乾かすなどであればリスクは低くなると思います。寝たきりの方でむせたり、咳がひどい、全介助が必要などの場合であればマスクを着けるなど、入所者の状況で検討してもよいかと思います。 |
Q3.環境消毒で、人に触れたあと、スイッチを触ったあとなど、病院では消毒が必要との話であったが、高齢者施設でも同様か。 |
A3. (山岸先生)環境消毒は、手指衛生が十分ではない場合に接触伝播する病原体の感染リスクが減ると考えられており、定期的な消毒は有効と考えられています。 (黒須先生)コロナに限らず、職員と入居者が共有しよく触れる場所(高頻度接触面)は定期的に清掃しましょう。必ずしも毎回拭く必要はなく、毎日の環境整備や清掃にとりいれ、見た目に汚染されていた場合にはふき取りましょう。 |
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