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更新日:2018年5月17日

一類感染症

エボラ出血熱 Ebola hemorrhagic fever(EHF)

  • 病原体
    エボラウイルス
  • 潜伏期
    2~21日(平均約1週間)
  • 感染経路
    主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する。
    感染したサルなどの動物の血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触でも感染する可能性もある。
    また流行地域の洞窟に入ることは、感染したコウモリと接触するおそれがあるため感染リスクの1つである。
  • 症状
    発症は突発的である。
    症状は発熱(ほぼ必発)、疼痛(頭痛、筋肉痛、胸痛、腹痛など)、無力症が多い。
    2~3日で急速に悪化し、死亡例では約1週間程度で死に至ることが多い。出血は報告にもよるが、主症状ではないことも多い(2000年ウガンダの例では約20%)。
    ザイール型では致死率は約90%、スーダン型では致死率は約50%である。
    ヒトからヒトへの感染は血液、体液、排泄物等との直接接触により、空気感染は否定的である。
  • 予防
    流行している地域への旅行を控える。野生動物や患者に直接触れない。洞窟に入らない。

クリミア・コンゴ出血熱 Crimean-Congo hemorrhagic fever(CCHF)

  • 病原体
    クリミア・コンゴウイルス
  • 潜伏期
    2~9日
  • 感染経路
  • ウイルスを保有するダニに咬まれたり、感染動物や患者の血液や体液との接触により、感染する。血液と体液は感染力がきわめて強く、病院内や家族内感染が起こりやすい。
  • 症状
    発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐がみられ、続いて咽頭痛、結膜炎、黄疸、羞明及び種々の知覚異常が現れる。点状出血が一般的にみられ、進行すると紫斑も生ずる。特に針を刺した部位から拡がる。重症化するとさらに全身出血、血管虚脱を来し、死亡例では消化管出血が著明である。肝・腎不全も出現することがある。初期症状は特異的ではない。時に突発的に発生する
  • 予防
    接触感染対策

痘そう(天然痘) Smallpox

  • 病原体
    痘そうウイルス
  • 潜伏期
    12日(7~17日)
  • 感染経路
    ヒトが唯一の自然宿主である。主に、飛沫感染によりヒトからヒトへ感染する。患者や汚染された物の(直接)接触により感染することもある。エアロゾルの吸入による感染の報告もあるが、まれである。
    血液と体液は感染力がきわめて強く、病院内や家族内感染が起こりやすい。
    ※1980年5月WHO世界根絶宣言
  • 症状
    前駆期:急激な発熱(39℃前後)、頭痛、四肢痛、腰痛などで始まり、発熱は2~3日で40℃以上に達する。第3~4病日頃には、一時解熱傾向となり、発疹が出る。
    発疹期:発疹は、紅斑→丘疹→水疱→膿疱→結痂→落屑と規則正しく移行する。その時期に見られる発疹はすべて同一のステージで進行することが特徴である。第9病日頃に膿疱となるが、この頃には再び高熱となり、結痂するまで続く。疼痛、灼熱感が強い。
    回復期:2~3週間の経過で、脱色した瘢痕を残し治癒する。痂皮(かさぶた)の中には、感染性ウイルスが長期間存在するので、必ず、滅菌消毒処理をする。

南米出血熱 South American hemorrhagic fever

  • 病原体
    アルゼンチン出血熱(フニンウイルス)、
    ブラジル出血熱(サビアウイルス)、
    ベネズエラ出血熱(ガナリトウイルス)、
    ボリビア出血熱(マチュポウイルス)
  • 潜伏期
    7~14日
  • 感染経路
    ウイルスを保有するマダニに咬まれたり、感染動物や患者の血液や体液との接触により、感染する。血液と体液は感染力がきわめて強く、病院内や家族内感染が起こりやすい。
  • 症状
    初期症状:突然の発熱、筋肉痛、悪寒、背部痛、消化器症状がみられる。
    3~4日後:衰弱、嘔吐、目まいなどが出現し、重症例では高熱、出血傾向、ショックが認められる。
    回復例では発症後10~13日頃から寛解傾向がみられるが、最終的には数ヶ月かかることが多い。
  • 予防
    標準予防策

ペスト Plague

  • 病原体
  • ペスト菌(Yersinia pestis)
  • 潜伏期
    腺ペスト:2~7日
    肺ペスト:1~6日
  • 感染経路
    腺ペスト:感染したノミの刺咬を介して感染し、膿に触れなければ、通常ヒト-ヒト感染はない。
    肺ペスト:感染した齧歯類からの飛沫感染による。伝染性が強く、ヒトからの飛沫感染がある。
  • 症状
    リンパ節炎、敗血症等を起こし、重症例では高熱、意識障害などを伴う急性細菌性感染症であり、死に至ることも多い。臨床的所見により以下の3種に分けられる。
    • ア.腺ペスト(ヒトペストの80~90%を占める)
      感染部のリンパ節が痛みとともに腫れる。菌は血流を介して全身のリンパ節、肝や脾でも繁殖する。
    • イ.敗血症ペスト(約10%を占める)
      時に局所症状がないまま敗血症症状が先行し、皮膚のあちこちに出血斑が生じて全身が黒色となる。
    • ウ.肺ペスト
      ペスト菌による気管支炎や肺炎を起こし、強烈な頭痛、嘔吐、39~41℃の弛張熱、急激な呼吸困難、鮮紅色の泡立った血痰を伴う重篤な肺炎像を示す。
  • 予防
    腺ペスト:標準予防策
    肺ペスト:飛沫感染対策

マールブルグ出血熱 Marbrug hemorrhagic fever(MHF)

  • 病原体
    マールブルグウイルス
  • 潜伏期
    3~10日
  • 感染経路
    自然界からヒトへの感染経路は不明である。ヒトからヒトへは血液、体液、排泄物との濃厚接触及び性的接触により感染する。
  • 症状
    発症は突発的である。発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、皮膚粘膜発疹、咽頭結膜炎に続き、重症化すると下痢、鼻口腔・消化管出血が見られる(エボラ出血熱に類似する)。
  • 予防
    接触感染対策

ラッサ熱 Lassa fever

  • 病原体
    ラッサウイルス
  • 潜伏期
    7~18日
  • 感染経路
    ウイルスを保有しているマストミス(齧歯類)に咬まれたり、尿や血液に触れたることにより感染する。また、ヒトへの感染は発症者の血液、体液、排泄物等に直接接触し感染する。
  • 症状
    高熱(39~41℃)、全身倦怠感に続き、3~4日目に大関節痛、咽頭痛、咳、筋肉痛、次いで心窩部痛、後胸部痛、嘔吐、悪心、下痢、腹部痛等が認められる。発症は突発的で進行は緩やかである。
  • 予防
    接触感染対策、飛沫感染対策

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保健福祉部衛生研究所企画情報部

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