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更新日:2019年7月18日

感染性胃腸炎(ロタウイルス)

~正しい知識を身につけて,ロタウイルスの感染を予防しましょう!~

ロタウイルス感染症とは

ロタウイルスを原因とするウイルス性の感染症で,乳幼児の重症急性胃腸炎を引き起こします。感染力が強いためごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染し,また,環境中でも安定なため汚染された物などを触った手からウイルスが口に入って感染します(経口感染)。

症状

潜伏期間 2~4日間
症状 下痢(水様性),吐き気,嘔吐,発熱,腹痛

5歳までにはほぼ全ての子どもがロタウイルスに感染するといわれており,中には,感染しても症状が現れない子どももいます。
通常1~2週間で治癒しますが,子どもや高齢者などでは重症化したり,まれに脳症やけいれん等の合併症を引き起こすことがあります。
また,誤って吐物が気道に詰まってしまうこともありますので注意が必要です。

予防および感染拡大を防ぐには

  • 手洗い
    トイレ後,外出後,調理前,おやつや食事の前などには十分な水と石けんでしっかり手を洗いましょう。
    【ポイント】
    指輪等は外しましょう。
    爪の間も洗浄しましょう。(爪は常に短く切っておくことも大切です)
    すすぎは温水による流水で十分に行い,清潔なタオル又はペーパータオルで拭きましょう。(石けん自体にはロタウイルスを直接失活させる効果はありませんが,手の汚れを落とすことにより,ウイルスを手指からはがれやすくする効果があります)
  • オムツ等汚染された物の適切な処理
  • ワクチン接種
    日本では,2種類のロタウイルスのワクチン(単価と5価)が承認されていて,任意で接種を受けることができます。(対象者:乳児)
    【接種期間】
    単価ロタウイルスワクチン(2回接種)の場合は生後6~24週の間
    5価ロタウイルスワクチン(3回接種)の場合は生後6~32週の間
    任意接種ではありますが,一部費用を助成している市町村もありますので,お住まいの市町村にご確認ください。

患者のふん便や吐物を処理するときは

床等に飛び散った患者のふん便や吐物を処理するときには,以下の物を使用しましょう。(ノロウイルスと同様です)

  • 使い捨てのガウン(エプロン)
  • マスク
  • 手袋
  • ペーパータオル
  • ビニール袋
  • 消毒薬
  1. 汚物中のウイルスが飛び散らないように,ペーパータオル等で静かにふき取ります。
  2. 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤,塩素濃度約1,000pm)で浸すように床をふき取ります。
  3. 水拭きをします。

「消毒方法の目安」,「消毒液の作り方」,「ふん便,おう吐物の処理」についてはノロウイルスに注意(リーフレット)を参考にしてください。

注意点

床から1mの高さから吐いた場合,吐物はフローリングで2m以上飛び散るという報告もあるので,広範囲に拭き取るようにしましょう。その際には床にひざをつけないよう注意が必要です
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は,ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際,ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましいです。)

吐物やふん便は乾燥しないうちに処理すること

ロタウイルスは乾燥すると空中に漂い,これが口に入って感染することがあります。また,処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう十分に喚気を行うことが重要です。

ふん便等汚物が付着した物の処理について

ふん便の付着したリネン等は,洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いします。その際にしぶきを吸い込まないよう注意しましょう。下洗いしたリネン類の消毒は85℃・1分間以上の熱水洗濯が適しています。ただし,熱水洗濯が行えない場合には,次亜塩素酸ナトリウムの消毒が有効です。

家庭で感染者が発生したときは

ロタウイルスは感染力が強いため,ドアノブ,リネン類,日用品などを介して二次感染する場合もあります。
家庭で感染者が発生した場合は,次亜塩素酸ナトリウム等を使用し消毒しましょう。ただし,次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性がありますので,消毒後は拭き取りを十分にするよう注意してください。

かかってしまったら

現在のところロタウイルスに効果のある抗ウイルス薬はありません。そのため,治療は対症療法となりますので,脱水を防ぐための水分補給や体力を消耗したりしないように栄養を補給しましょう。
また,止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は,病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいと考えられています。

参考文献
厚生労働省:ロタウイルスに関するQ&A(外部サイトへリンク)

 

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