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吾国・愛宕県立自然公園 環境いばらき

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10.吾国・愛宕県立自然公園

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総説

県のほぼ中央部に位置し、難台山を中心とした丘陵性の独立山塊が公園区域となっています。
本地域は都市近郊に位置している割に自然環境がよく保全されており、難台山、吾国山、愛宕山周辺は豊かな自然植生がみられます。特に吾国山に残るブナ林はこの地域にあって特異な植生といえるでしょう。
これら山稜線を結ぶハイキングコースが整備され各拠点にはそれぞれ見どころを持ちハイカーの目を留めさせます。
文化景観としては愛宕神社、田上神社、大覚寺等の神社仏閣があります。その他吾国山中腹にある「洗心館」は主に青少年の育成・教育の場として大いに利用されています。


愛宕山

地形・地質

八溝山地南端をしめる筑波山塊の東側に位置する本地域は、北より吾国山、難台山、愛宕山と西北−東南に傾き筑波山系とほぼ平行に縦走する独立山塊です。このため頂上部からは田園風景、筑波山系また遠くに涸沼、霞ヶ浦、太平洋も眺望できます。山塊は一部難台西側に急斜面がみられるほか全般的に緩やかな斜面をなしています。
地質は、難台山以北は加波山、足尾に連なる黒雲母花崗岩(深成岩)、以南はケイ足層群(古生層)に二分され一部吾国山以北に東南に走る古生界がみられます。

植物

  • 吾国山頂付近には小規模であるが極めて発達したブナを中心に、イヌシデ、オオモミジ、ヤマボウシ、イタヤカエデなどを伴い、高さ20m内外に達しているが、やや突出した尾根部には、常緑広葉樹のアカガシが数本生育しています。この地区におけるヤマボウシ−ブナ群集は、小規模ではあるが十分発達し、ブナの胸高直径は80〜100cmにも及び構成種も極めて多く多数の落葉低木や草本類が生育しています。
  • 難台山頂及びその付近一帯は、常緑広葉樹からなる自然林がよく温存されています。この森林は高さが12〜20mに達し高木層は主にクマシデ、イヌシデ、アカシデなどのシデ類やコナラ、オオモミジなど、低木層では、ヤマツツジ、草本層では、アズマザサが目立っています。このまま遷移が進めば、吾国山頂に見られるブナ林に発達するものと考えられています。

動物

この地域ではサワガニを初めとし、ヒメクロサナエ、アカスジキンカメムシチャマダラセセリ等渓流に棲む動物がみられ昆虫類では、”生きた化石”といわれるムカシトンボを代表にエゾゼミ、ハルゼミ、ムカシヤンマキイロヤマトンボ等が確認されています。


羽化直後のエゾゼミ

ムカシトンボ

みどころ

  • 愛宕神社:愛宕山頂にあり、火に関するすべてを掌る祖神である火産霊神を祀っています。
  • 大覚寺:鎌倉時代中期、修験者弁円等は、親鸞行地の途を板敷山で対決したが、はたせず、そののち弁円等はその弟子となったとする法縁によって寺基を定めたという。親鸞聖人「関東教化中法難の遺跡」として知られています。
  • 難台城跡:南北朝時代、南朝方として足利勢とよく戦いついには火を放って戦死した小田五郎藤綱の城跡で現在はその遺構が偲ばれる程度です。
    • その他常陸28社の1つに数えられる羽柴山神社、山紫水明の霊地にある龍泉院があります。
    • ハイキングコース:愛宕山、難台山、吾国山にはハイキングコースが整備され、すずらんの群生地、ススキヶ原、団子石、獅子ヶ鼻、屏風岩等みどころが多く、愛宕山の桜と共に親しまれています。

愛宕山

 

 

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