■はじめに
我が国には、全国各地に多くの外国人の方々が居住し、日本人とともに働き、学ぶなどしています。しかし、その方々の中には、言語の問題や文化・風習の違いから日本に溶け込むことができないでいる方もおり、とりわけ外国人の方々が集まり住んでいる地域(外国人集住地域)に暮らしている方に、その傾向が強く見られるようです。日本政府は、外国人の方々が日本に馴染んで生活できるよう、平成21年1月に各省庁に対して対策を講じるよう指示しました。これを受けて警察は、地域の実態に応じた施策を展開しています。
茨城県の平成23年末現在の外国人登録者数は52,371人(茨城県統計)で、これらの方々は主に県南、県西、鹿行地域で多く生活しています。
茨城県警察では、日本人と外国人が安全に安心して暮らせる共生社会を確立するため、外国人住民の方々に対しても日本人と同様、犯罪被害に遭ったり、犯罪に関係することがないよう、安全情報の提供や安全教育等を行っています。
■外国人集住地域総合対策について
警察における外国人集住地域総合対策は、
- 国内の外国人集住コミュニティーが犯罪組織、テロリスト等に悪用されることを防止する
- 定住外国人の方々が犯罪の被害に遭ったり、関係したりする要因を事前に取り去る
つまり、取締りとは一線を画し、困りごと相談や交通安全教室などのソフトな活動を進め、日本に馴染んでもらうことで、犯罪に巻き込まれることを防ぐだけでなく、加害者になることも抑える効果を期待するものです。
また、日本人と外国人との相互理解促進や生活環境整備を目指すものでもあります。
■茨城県警察の取組み
茨城県警察では、平成21年6月17日「茨城県警察外国人集住地域総合対策推進本部」と、全警察署に推進本部を設置して、対策に取り組んでいます。特に日系外国人の方々の集住が見られる地域を管轄する常総警察署をモデル警察署に、これに準じる鹿嶋、土浦、下妻の3警察署を重点対象地域警察署に指定して、重点的に対策に取り組んでいます。
主な取組み
○外国人世帯への巡回連絡(全警察署)
外国人の方の多い地域では、通訳人と一緒に巡回連絡を行ったり、外国語で書かれた巡回連絡カードを活用するなど、日本語を理解できない外国人住民の方々にも警察活動を理解し、協力して頂けるような活動を行っています。

○コミュニティリーダーの委嘱と活動(常総警察署)
外国人コミュニティのリーダー的な立場にある方々を「コミュニティリーダー」に委嘱し、警察からの安全情報の提供や外国人住民の方々の意見要望の聴取など、警察と外国人住民の方々との「架け橋」となるような活動に協力して頂いています。

○外国人防犯ボランティア団体への活動支援(常総警察署)
県内唯一の外国人防犯ボランティア団体の活動に対する支援を行い、外国人住民の方々が行う「安全・安心まちづくり」活動にも協力しています。

○外国人学校への防犯・交通安全指導(全警察署)
日本の学校に行うものと同様に、外国人学校の児童・生徒にも「薬物乱用防止教室」や「防犯・交通安全教室」等を開催して、子どもたちが安全に、かつ犯罪に巻き込まれることがないよう指導を行っています。

○外国人留学生、技能実習生等に対する生活安全指導(全警察署)
外国人留学生や技能実習生等の方々が、安全に安心して留学や実習できるよう、学校や企業などと連携して、生活安全指導を行っています。
○「警察相談ボックス」の設置(鹿嶋警察署)
鹿嶋警察署では、知手浜交番前に外国人向けに6か国語訳した「警察相談ボックス」を設置して、寄せられた相談に対応しています。
○各種イベントにおける広報啓発活動(常総警察署)
外国人の方々にも警察活動を理解して頂けるよう、警察が積極的にお祭り会場などに出向いて、外国人の方々とふれあいの機会を作っています。

また、「警察署長杯フットサル大会」を開催し、外国人学校の子ども達と警察官とのふれあい活動を通じて健全育成に関わっています。

■多言語による情報の提供
茨城県警察では、ホームページにおいても多言語による各種情報を提供しています。
お問い合わせ先
担当課: 刑事部組織犯罪対策課 / 連絡先: 029-301-0110
