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報道発表資料

更新日:2018年7月6日

茨城県景気ウォッチャー調査(平成30年6月調査分)

 平成30年7月6日掲載

 目次

  1. 概況
  2. 全県の動向
  3. 地域別の動向
  4. 報告書
  5. 統計表

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 1.概況

ここがポイント

  • 県全体の現状判断DIは3期ぶりに50を下回り,先行き判断DIは6期連続で50を上回った。
    • 地域別にみると,現状判断DIでは「県北」「鹿行」で50を上回った。「県央」「県南」「県西」では50を下回った。特に,「県西」では17期連続で50を下回った。
    • 先行き判断DIでは「県央」「鹿行」「県南」「県西」で50を上回った。「県北」では横ばいを表す50となった。
  • ウォッチャーからは,物価上昇,人手不足,増税などに関するコメントが多く寄せられた。

1.1.景気の現状判断DI

1.1.1.景気の現状判断DI

  平成30年3月 平成30年6月 前回調査比

茨城県

50.1

49.3

-0.8

県北地域

50.0

51.3

+1.3

県央地域

47.9

49.2

+1.3

鹿行地域

55.5

51.3

-4.2

県南地域

50.9

47.9

-3.0

県西地域

46.5

46.9

+0.4

景気の現状判断DIの推移(地域別)

chiiki

1.2.景気の先行き判断DI

1.2.1.景気の先行き判断DI

  平成30年3月 平成30年6月 前回調査比

茨城県

52.4

51.2

-1.2

県北地域

51.8

50.0

-1.8

県央地域

53.8

50.8

-3.0

鹿行地域

56.8

51.3

-5.5

県南地域

53.5

51.3

-2.2

県西地域

46.1

52.6

+6.5

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 2.全県の動向

2.1.景気の現状判断DI

2.1.1.景気の現状判断DI(全県)

景気の現状判断DIは49.3となった。平成30年3月調査(以下,「前回調査」という。)より0.8ポイント低下し,横ばいを表す50を3期ぶりに下回った。

景気の現状判断DI(全県)

1-1

2.1.2.回答構成比(全県)

回答構成比(全県)

1-2

2.1.3.主な判断コメント

  • (鹿:コンビニエンスストア)担当しているお店の客単価や買上点数が全店上がっている。お店の取り組みだけでなく,景気などの外的要因もあると考える。
  • (南:農産物直売所)昨年からの異常気象で,野菜の生育に現在も影響しているようである。そのため,野菜の出荷量も減少している。その上,市況も安く生産者の収入は伸びない。スーパーの販売価格が安いので,お客様はスーパーに流れている。
  • (北:建設業)官民ともに工事量は少なめに推移している。お客様の話からも,さほど変化は感じられない。
  • (西:製造業(金属製品))3か月前に比べると,材料価格が上がったためか,今月については受注が全く無い。
  • (央:学校就業関係者)5月時点での内定率は4割を超えているとの報道のとおり,学生の就職状況については好調のようである。しかし,県内の企業等の採用状況はまだ獲得予定数に至っておらず,都市部と地方とのギャップなどが現実の問題として現れている。このような状況は以前から懸念されていたものであり,大きく変化があったとは思えない。

「北」は県北,「央」は県央,「鹿」は鹿行,「南」は県南,「西」は県西を表す。

景気の現状判断DIの推移

景気の現状判断DIの推移のグラフ

2.2.景気の先行き判断DI

2.2.1.景気の先行き判断DI(全県)

3か月先の景気の先行き判断DIは52.4となった。前回調査より1.1ポイント上昇し,横ばいを表す50を5期連続で上回った。

景気の先行き判断DI(全県)

1-3

回答構成比(全県)2.2.2.回答構成比(全県)

回答構成比(全県)

1-4

2.2.3.主な判断コメント

 

  • (北:タクシー運転手)乗客などの話を聞くと,残業が減った分給料がマイナスになっているとのこと。この先の生活を考えると使い控えせざるを得ないとの意見を多々耳にします。
  • (央:コンビニエンスストア)喫煙者の減少によるタバコの売上げ減の影響で客単価が下がっているが,タバコを除けば買上げ点数,商品単価に大きな変化はなく,昨年のような天候不順がなければ悪くなることはないと考えられる。
  • (鹿:サービス業)鉄鋼業において,米国の関税引き上げに大きな進展が見られないことから,動向は依然流動的であり,現状を維持しながら様子見をしている状況で,3か月前から大きな変化は見られない。また,東京オリンピックによる需要を見込んでいるが,国内においては特定の業界に限られているようだ。
  • (南:製造業(食料品))3月より6月の客単価が高いことや季節の条件を考慮すると,9月まで右肩上がりに客単価が伸びると考える。
  • (西:求人広告)製造業関連や介護関連の限られた分野からの受注が確実に増えている。

「北」は県北,「央」は県央,「鹿」は鹿行,「南」は県南,「西」は県西を表す。

景気の先行き判断DIの推移

景気の先行き判断DIの推移のグラフ

 

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 3.地域別の動向

 3.1.景気の現状判断DI

3.1.1.県北地域

3.1.1.1.景気の現状判断DI(県北地域)

景気の現状判断DIは51.3となった。前回調査より1.3ポイント上昇し,横ばいを表す50を2期ぶりに上回った。

景気の現状判断DI(県北地域)

2-1

3.1.1.2.回答構成比(県北地域)
回答構成比(県北地域)

2-2

3.1.1.3.主な判断コメント(県北地域)
  • (酒・各種商品小売業)景気が良いときは外食する方が増えるが,当店で納めている飲食店への納品は量が変わらないので,変わらないと判断した。
  • (求人開拓員)正規雇用の増加が非正規雇用を上回っている。正規雇用を希望する若年層の求職者においては,比較的短い期間の就職活動で採用が決まる傾向が強いことからも景気回復が見込まれると考える。

3.1.2.県央地域

3.1.2.1.景気の現状判断DI(県央地域)

景気の現状判断DIは49.2となった。前回調査より1.3ポイント上昇したものの,横ばいを表す50を2期連続で下回った。

2-3

3.1.2.2.回答構成比(県央地域)
回答構成比(県央地域)

2-4

3.1.2.3.主な判断コメント(県央地域)
  • (建築設計事務所)通常総会に参加し,意見交換を交わす機会があった。上向き傾向の話は聞こえてこなかった。
  • (サービス業(広告業))個人レベルでの高額商品(家・車・結婚式等)の販売受注状況が芳しくない。そのため,販促広告の出稿が伸びてこない。

3.1.3.鹿行地域

3.1.3.1.景気の現状判断DI(鹿行地域)

景気の現状判断DIは51.3となった。前回調査より4.2ポイント低下したものの,横ばいを表す50を3期連続で上回った。

景気の現状判断DI(鹿行地域)

2-5

3.1.3.2.回答構成比(鹿行地域)
回答構成比(鹿行地域)

2-6

3.1.3.3.主な判断コメント(鹿行地域)
  • (小売業)当地域では,コンビナートの定期修理(期間限定:5月初め頃から6月下旬頃)があり,特に今年は大規模に行われている。全国より労働者が多く集まっているので,宿泊業,飲食業等,景気が良くなっているので,その恩恵で当社も良くなっている。
  • (不動産業)企業の年一度の定期検査により車の交通量は多いが,居酒屋等は週末を除いて暇なようである。多くの作業員が来ているはずなのに仕事関係の方は飲み歩かないようだ。

3.1.4.県南地域

3.1.4.1.景気の現状判断DI(県南地域)

景気の現状判断DIは47.9となった。前回調査より3.0ポイント低下し,横ばいを表す50を3期ぶりに下回った。

景気の現状判断DI(県南地域)

2-7

3.1.4.2.回答構成比(県南地域)
回答構成比(県南地域)

2-8

3.1.4.3.主な判断コメント(県南地域)
  • (サービスエリア)平成29年2月の茨城県内圏央道全通に伴い,常磐自動車道の交通量は減少傾向にあったが,平成30年6月に外環道が開通したことにより交通量は微増の傾向にあり,入館者も同様の傾向。各個人の購買意欲は相変わらず高い率を示しており,交通量の増加したエリアにおいては,それなりの売上げを示していることから,前回同様特段の景気の変化はないと判断した。
  • (製造業(窯業・土石製品))例年と比較すると公共事業の発注が少ないと感じる。

3.1.5.県西地域

3.1.5.1.景気の現状判断DI(県西地域)

景気の現状判断DIは46.9となった。前回調査より0.4ポイント上昇したものの,横ばいを表す50を17期連続で下回った。

景気の現状判断DI(県西地域)

2-9

3.1.5.2.回答構成比(県西地域)
回答構成比(県西地域)

2-10

3.1.5.3.主な判断コメント(県西地域)
  • (衣料品販売店)一般衣料に関しては,他地域への流出が多く,地元個人店への客数は年々減少している。
  • (旅行代理店)燃料代は上昇したままで,お客様も渋っている。年金受給者は,生活苦であると話している。首相が話している「景気が上向き」とは程遠いように思われる。
地域別現状判断DIの推移

地域別現状判断DIの推移のグラフ

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 3.2.景気の先行き判断DI

3.2.1.県北地域

3.2.1.1.景気の先行き判断DI(県北地域)

3か月先の景気の先行き判断DIは50.0となった。前回調査より1.8ポイント低下し,横ばいを表す50となった。

景気の先行き判断DI(県北地域)

2-11

3.2.1.2.回答構成比(県北地域)
回答構成比(県北地域)

2-12

3.2.1.3.主な判断コメント(県北地域)
  • (製造業(食料品))ガソリン,運賃等が上昇している点はマイナスであるが,生産数量,出荷供給に関しては堅調で現状を維持できる水準。
  • (運輸附帯サービス業)日立製作所で海外案件を受注し損ねたとの報道があり,先行きが不透明になってきているようだ。

3.2.2.県央地域

3.2.2.1.景気の先行き判断DI(県央地域)

3か月先の景気の先行き判断DIは50.8となった。前回調査より3.0ポイント低下したものの,横ばいを表す50を2期連続で上回った。

景気の先行き判断DI(県央地域)

2-13

3.2.2.2.回答構成比(県央地域)
回答構成比(県央地域)

2-14

3.2.2.3.主な判断コメント(県央地域)
  • (商店街代表者)水戸市内の中心街から事業所と就業人口が減っている。各事業所ビルから撤退していき,今まで購入していただいたお客様(お得意様)がいなくなった。
  • (小売業)客数が増える要因が一つある。(茨城空港のチャーター機の増便が決定しているため。)

3.2.3.鹿行地域

3.2.3.1.景気の先行き判断DI(鹿行地域)

3か月先の景気の先行き判断DIは51.3となった。前回調査より5.5ポイント低下したものの,横ばいを表す50を4期連続で上回った。

景気の先行き判断DI(鹿行地域)

2-15

3.2.3.2.回答構成比(鹿行地域)
回答構成比(鹿行地域)

2-16

3.2.3.3.主な判断コメント(鹿行地域)
  • (商店街代表者)鹿島神宮への参拝客は増加傾向である。観光客からの購買力を向上させたい。特に,潮来市のあやめ,そして鉾田市のメロンの季節には,更に観光客増が見込まれる。
  • (クリーニング店)若い人は都会へ行き戻ってこない。老人だけの世帯が少しずつ増えている。介護施設の利用者が増えている。

3.2.4.県南地域

3.2.4.1.景気の先行き判断DI(県南地域)

3か月先の景気の先行き判断DIは51.3となった。前回調査より2.2ポイント低下したものの,横ばいを表す50を3期連続で上回った。

景気の先行き判断DI(県南地域)

2-17

3.2.4.2.回答構成比(県南地域)
回答構成比(県南地域)

2-18

3.2.4.3.主な判断コメント(県南地域)
  • (小売業(生花店))一般需要は,人口減少や少子化により下降傾向が続くと思われるが,業務用需要,特に工場の新設や設備増強による需要が増えてきており,消費税増税前までは良くなると思う。
  • (製造業(その他))鋼材の値上がり等があるため,増産になったとしても価格は値上げにならないのでそれ程変わらないと思う。

3.2.5.県西地域

3.2.5.1.景気の先行き判断DI(県西地域)

3か月先の景気の先行き判断DIは52.6となった。前回調査より6.5ポイント上昇し,横ばいを表す50を9期ぶりに上回った。

景気の先行き判断DI(県西地域)

2-19

3.2.5.2.回答構成比(県西地域)
回答構成比(県西地域)

2-20

3.2.5.3.主な判断コメント(県西地域)
  • (都市型ホテル)レストランは昨年と比べても変化は見られないものの,宴会・宿泊等は少しずつ予約が増えているように感じる。
  • (求人開拓員)現在就労している方達が,好条件で仕事に就いていることが多いので,これからも希望条件の仕事をしやすい傾向になるのではないか。
地域別先行き判断DIの推移

地域別先行き判断DIの推移のグラフ

 

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 4.調査結果報告書

 

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 5.統計表

 

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