茨城県の賃金,労働時間及び雇用の状況

 ～平成19年毎月勤労統計調査地方調査結果から～

平成20年12月掲載

1 毎月勤労統計調査とは

茨城県では厚生労働省から委託を受け,賃金,労働時間及び雇用の変動を明らかにすることを目的として「毎月勤労統計調査」を実施しています。

毎月勤労統計調査は,常用労働者5人以上の事業所を対象として毎月実施する全国調査と地方調査のほか,常用労働者1～4人の事業所を対象として年に1回実施する特別調査があります。

毎月勤労統計調査の結果は,経済指標の一つとして景気判断や都道府県の各種政策決定に際しての指針とされるほか,雇用保険や労災保険の給付額を改定する際の資料として,また,民間企業等における給与改正や人件費の算定,人事院勧告の資料とされるなど,生活に深く関わっています

2 茨城県の賃金,労働時間及び雇用の状況

それでは,茨城県における賃金,労働時間及び雇用の状況について見てみましょう。ここでは,毎月調査を実施している地方調査の結果から,平成19年における常用労働者5人以上の事業所についてみていきたいと思います。

まず,賃金ですが,茨城県の常用労働者1人あたりの1ヶ月平均現金給与総額は320,065円で,前年と比べると0.6％増えています。一方,全国平均は330,313円で,茨城県は全国平均より10,248円下回っています。

次に,出勤日数と労働時間ですが,茨城県の常用労働者1人あたりの1ヶ月平均出勤日数は19.3日,総労働時間は151.6時間で,前年と比べると,平均出勤日数は0.2日減っており,総労働時間は0.5％減っています。一方,全国平均では1ヶ月平均出勤日数は19.4日,総労働時間は150.7時間で,出勤日数では全国平均が,総労働時間では茨城県が上回っています。

最後に,雇用についてですが,茨城県の1ヶ月平均常用労働者数は974,873人で,前年に比べ0.1％減っています。常用労働者974,873人のうちパートタイム労働者は276,308人で,常用労働者に占めるパートタイム労働者の割合は28.3％となっています。全国の常用労働者に占めるパートタイム労働者の割合は26.1％で,茨城県は全国平均より2.2％上回っています。

以上,調査の結果から,茨城県は平均現金給与総額が全国平均よりも少ないこと,平均出勤日数は全国平均を下回っているが総労働時間は全国平均を上回っていること,パートタイム労働者の割合が全国平均よりも高いことなどが分かります。

ページの先頭に戻る