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更新日:2002年7月22日

梅雨時に多い梅干しの消費-1人当たり月6個に-

 平成12年7月15日紙上掲載

梅干しは古来,保存食品とされてきましたが,最近では健康食品としても広く購入されています。

平成11年の総務庁の家計調査によると,梅干しの1世帯当たりの月別購入数量は,梅雨時の6~7月が水戸市でも全国でも多くなっています。ちなみに水戸市の1月の購入数量は109グラムです。常住人口調査によると水戸市の平均世帯人口は2.6人(平成12年5月1日現在)ですから,梅干し1個を7グラムとすると,1人がおよそ月に6個食べていることになります。昔から梅雨時は食中毒に気をつけなくてはならない季節です。梅干しを多く食べる生活の知恵が今日まで伝わって,現在の消費者の行動にあらわれているということでしょう。

梅干し独特の酸味・塩味を味わうことによって,梅雨時のうっとうしさを晴らすために多く食べられたのかもしれません。
梅干しに抗菌・防腐作用があることは,広く知られているところです。梅干しなどの梅加工品に含まれるベンズアルデヒドは芳香性のアルデヒドで梅干しの独特の風味を生成し,酸化されて殺菌,解毒効果の高い安息香酸になります。梅加工品が殺菌,解毒効果を示すのはこのためです。

また,平成11年の全国における梅干しの1世帯当たりの年間購入数量は886グラムで,20年前の昭和55年と比較すると1.4倍に増加しています。減塩梅干しなどの食べやすい商品が開発されたことと最近の健康志向とがあいまって消費者に健康食品として受けいれられたため,全国の梅干しの購入数量が増加傾向にあるようです。

うっとうしい梅雨も間もなく明けて夏本番を迎えます。殺菌,解毒効果だけでなく,活力増進や疲労回復効果もある梅干しを食べて,頭も体もリフレッシュして厳しい夏を乗り切りましょう。

 

平成11年梅干しの月別購入量の推移

 

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