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更新日:2015年4月1日

鍋物の名脇役,白菜-全国生産の2割強-

 平成13年1月13日紙上掲載

鍋物の好まれる季節ですが,その名脇(わき)役と言えば白菜ですね。
ちなみにこの白菜は,日清・日露戦争に従軍した人々が,旧満州や朝鮮から種子をこっそりポケットに忍ばせて持ち帰ったと言われています。その当時の白菜は身丈1メートルもある大きなものだったようです。

さて,「茨城の園芸」(県園芸流通課発行)によると,平成10年の白菜の全国生産量は年間約99万トン,そのうち茨城県は約21万トンで全体の2割強を占め,全国一の生産量となっています。
また,県内の白菜の粗生産額は約183億円で,露地メロンの約186億円に次いで第2位となっています。
さらに,東京中央卸売市場における茨城県の白菜占有率は53.7%と,半数以上が本県産となっており,「茨城を代表する野菜」のひとつと言えるでしょう。

本県では春白菜,秋冬白菜と年2回収穫されますが,霜に当たって柔らかくなり甘味も増す今が最も旬の時期となります。県内の主な生産地は,最も多いのが八千代町の約5万6千トン,以下結城市の約3万トン,三和町の約2万2千トンとなっています。また,猿島町は春白菜の古くからの産地で,銘柄産地に指定されています。

白菜は抗がん作用のあるジチオールチオニンに加えてビタミンCやカリウム,カルシウム,食物繊維を含んでいます。
特に豊富に含まれているカリウムは高血圧の原因となる塩分を体外に排出します。また多量の食物繊維は便秘解消に有効で,便秘を誘因とする大腸ガンの予防や腸壁に付着した発ガン物質を取り除く働きがあります。

古来より中国では白菜が豆腐,大根とともに「養生三宝」と呼ばれてきたのもむべなるかなですね。
今夜は,家族そろっておいしい白菜料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。鍋物,漬物もいいですが,スープやサラダ,クリーム煮など洋風の調理法もいいですね。

 

白菜の生産量

 

 

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