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小美玉市のニラ
-減肥料、減農薬の産地へ-

小美玉市は、本県を代表するニラ産地です。
産地では、生産者と普及センター、研究機関が連携し、産地の課題解決に取り組み、生産物の品質向上を図りつつ、環境にやさしい農業を目指しています。

施肥の課題

これまでニラ栽培では、たい肥や追肥の多施用から、土壌養分の蓄積や不均衡が心配されていました。土壌診断結果からも、連作ほ場では、乾土100グラム中、石灰が1000ミリグラム、加里が100ミリグラム、リン酸も100ミリグラムを超える等、土壌の改善基準を大幅に上回る事例が多く見られます。

そこで、たい肥や化成肥料投入の削減を図るための試験を行っています。

(1)たい肥施用量の削減

たい肥施用量を慣行栽培の2割削減した結果、収量・品質ともに慣行と同程度になりました。ほ場によって、たい肥施用量の削減が可能であると考えられました。

(2)効率的施肥法の確立

一般的なニラ栽培での追肥は、マルチ上から化成肥料を散布します。このためマルチからこぼれ落ちた肥料が無駄になってしまいます。そこで、液肥を利用したマルチ下追肥を試験しました。この方法は、慣行より無駄が少ないため、窒素量を2分の1程度にしても、収量は慣行と同程度になりました。この方法によって、追肥窒素量の大幅な削減が期待できます。

害虫防除の課題

ニラの品質を下げる害虫の一つとして、アザミウマの発生が問題になっています。そこで、農薬だけに頼らない防除を行うため、アザミウマのハウス内への侵入を防ぐ0.8ミリメートル目合いのネットを展張しました。その結果、アザミウマの侵入は抑えられ、ニラの被害は減り、品質向上に効果が確認できました。アザミウマが多発した時も、農薬散布回数が増えないような取り組みを行っています。

今後の取り組み

現在、主に若手生産者を対象に、これらの成果を広め、いずれは産地全体へ波及するように取り組んでいます。

生産物の品質向上を図りつつ、環境にやさしいニラ産地を目指します。

(水戸地域農業改良普及センター)

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