林道事業について

 

○林道の役割

 茨城県の森林は,県土面積の31%にあたる19haで,木材生産機能をはじめとして,県土の保全,水源のかん養,大気の浄化,保健休養の場の提供などの公益的機能を発揮しています。
 この機能を高度に発揮させるには,間伐などの森林整備を適正に行う必要があり,そして,この森林整備を効率的に行うためには,林道の整備が不可欠となっています。
 また,林道は,木材などの林産物の搬出コストの低減,山村地域の重要な道路網として,地域住民の生活環境の改善や地域社会の振興に大きな役割を果たしています。
 さらに,林道の整備にあたっては,自然環境の保全に配慮するとともに,自然の地形に調和した線形にするなど,工種,工法の検討を行いながら進めています。

間伐などの森林整備に活用される

林道を活用した高性能林業機械による集材

 

○林道網の現況及び整備目標

 林道は,県道,市町村道等の公道や作業道と一体となって森林の合理的な管理や生産性の高い林業経営の確立を図るため,「茨城県長期総合計画」や「茨城県森林・林業振興ビジョン」に基づき整備を進めています。
 茨城県の林道は,現在までに約1,200km開設され,このうち,約半分の600kmが県道,市町村道として利用されており,林道延長は平成19年度末で611kmとなっています。

■林道網の整備目標(茨城県森林・林業振興ビジョン)

区分

平成12

平成17

平成22

林道延長(km

598

656

728

作業道延長(km)

422

462

497

公道延長(km

2,444

2,444

2,444

計(km

3,464

3,562

3,669

林内道路密度(m/ha

23.9

24.5

25.2

 

■林内路網の整備状況(H20.3.31現在)

林道延長

公道・作業道延長

林内道路延長

林内道路密度

611km

2,896km

3,506km

24.5m/ha

注1
 作業道とは,伐採などの森林整備のための幅員23mの林内の道路です。
注2
 公道とは,県または市町村等が管理している道路(県道,市町村道)です。
注3
 林内道路密度とは,林内道路延長を民有林面積(143,039ha)で除した数値です。

 

○林道網の開設実績

年度

林道総数

国補林道

県単林道

作業道

路線数

延長(m

路線数

延長(m

路線数

延長(m

延長(m

昭和45

33

21,368

18

14,527

15

6,841

-

昭和50

32

15,645

15

9,797

17

5,848

542

昭和55

56

23,020

21

12,030

35

10,990

13,080

昭和60

57

24,610

28

13,661

29

10,990

13,786

平成2

31

14,672

17

7,793

14

6,879

10,174

平成7

30

10,623

14

4,800

16

5,823

13,294

平成12

30

8,896

9

5,182

21

3,714

9,375

平成17

11

4,098

3

2,112

8

1,986

327

平成19

6

2,946

3

855

7

2,091

3,060

注1
 国補林道とは,国の助成を受けて県や市町村等が開設した林道です。
注2
 県単林道とは,国の助成を受けないで県が開設した林道及び県の助成を受けて市町村が開設した林道です。
注3
 作業道とは,国や県の助成を受けて市町村等が開設した林内の道路です

 

○林道の改良,舗装

 車両の大型化,重量化などに伴い,開設当時の構造・規格では対応できなくなった既設林道について,幅員の拡幅や法面の改良などを行い,輸送力の向上と通行の安全確保を図っています。
 また,林道の機能の向上を図り,地域の居住環境の改善と林業従事者の就業環境の改善,森林の多目的利用を進めるため,既設林道の舗装を進めています。

■最近の林道の改良,舗装の実績(H20.3.31現在)

区分

H12

H13

H14

H15

H16

H17

H18

H19

改良

路線数

13

7

6

2

6

7

6

2

箇所数

16

9

6

2

6

9

6

2

舗装

路線数

13

12

12

7

9

12

12

7

延長(m

9,696

4,868

7,047

3,018

8,165

4,868

7,047

3,018

 

 

○奥久慈グリーンライン林道の概要

 奥久慈グリーンライン林道は,奥久慈地域の広い流域で,森林・林業の活性化と生活環境基盤を充実させるため,幹線となる林道を整備するものです。
 平成7年度に,茨城県長期総合計画の「いばらき林業活性化プロジェクト」の中で,基盤戦略のひとつとして位置づけし,起債を活用したふるさと林道緊急整備事業を導入して事業を開始しました。
 事業の実施にあたっては,貴重な動植物の保護対策を図るなど,自然環境に配慮しながら進めています。

■全体計画

区分

全体計画

関係町村

大子町,常陸太田市(旧水府村),常陸大宮市(旧山方町)

実施機関

平成726年度(20年間)

路線数

9路線

延長

71km

事業費

288億円

 

■事業実績

区分

H11まで

H12

H13

H14

H15

H16

H17

H18

H19

累計

延長
m

7,636

1,728

1,373

1,461

1,603

1,043

1,265

1,798

1,471

19,378

事業費
(千円)

3,456,435

853,426

703,145

733,725

679,463

621,277

620,780

639,780

609,277

8,946,811

 

北吉沢下野宮線

水根持方線

武生線

諸沢線

照山線

 

○奥久慈林業地帯林道の概要

 奥久慈林業地帯林道(奥久慈パノラマライン)は,奥久慈林業地域の久慈川東側袋田以南の森林・林業の活性化と,本県有数の山岳景観美を誇る男体山及び周辺地域の有効利用を図るための,幹線となる林道です。
 「茨城県ふるさとづくり基本計画」の事業の一環として,平成2年度から平成4年度まで「ふるさとづくり特別対策事業」で実施し,その後平成6年度まで「地域づくり推進事業」で実施しました。平成7年度からは「ふるさと林道緊急整備事業」で実施し,平成13年度に部分的な改良工事を行い事業が完了しました。

■事業実績

年度

延長(m

(舗装)(m

事業費(千円)

備考

H2

1,800

-

441,000

-

H3

2,020

-

484,000

-

H4

1,380

(1,000)

680,000

滝倉トンネル施工

H5

1,625

(2,526)

850,000

男体トンネル施工

H6

1,443

(1,725)

900,000

古分屋敷橋施工

H7

2,287

(1,084)

900,000

-

H8

1,628

-

624,000

-

H9

1,451

(1,976)

610,000

-

H10

910

-

456,575

-

H11

-

(2,144)

168,212

-

H12

-

(3,864)

130,000

-

H13

[改良工事]

-

130,000

-

14,544

(14,319)

6,373,787

-

 

 

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