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更新日:2024年2月19日

野菜>果菜類

研究成果

このコーナーでは、園芸研究所で公表した主要な研究成果をPDF形式で掲載しています。

生産現場に普及できる技術から研究段階の成果などを部門別に掲載しています。

なお、研究成果中の農薬については、最新の農薬登録情報を十分に考慮したうえでご活用ください。

果菜類

ここでは、野菜部門・果菜類の研究成果を紹介しています。

スイカ

少量培地耕小玉スイカにおける収穫前7日間の給液管理による糖度向上(PDF:32KB)

少量培地耕小玉スイカ栽培において、養液を施与しながらpFを管理すると、生育中期のpFと果実の重量の関係は反比例し、pFと糖度の関係は比例する傾向がみられる。一方、収穫7日前から給液管理を変え、水のみ与えると養液施与と果実重が同等となり糖度は高くなる。【平成20年度・野菜研】

小玉スイカの改植・立体栽培による夏どり技術(PDF:169KB)

小玉スイカの半促成栽培において一番果を収穫した後、改植・立体夏どり栽培を行うことにより、糖度が11.0Brixパーセント以上の高品質な果実を収穫することができる。【平成18年度・野菜研】

8月収穫大玉スイカの安定生産技術(PDF:147KB)

高温期収穫の大玉スイカ栽培では、果実遮光を行うことにより高品質生産が可能になる。晩生品種を用いて、4月中旬に播種し、8月上旬に収穫する作型において収穫前の2週間程度クラフト紙で傘掛けを行うと、高温障害が少なく、糖度は11パーセント以上になり実用的である。【平成17年度・野菜研】

6月穫りに適する小玉スイカの有望品種「姫甘泉」(PDF:135KB)

6月に収穫する小玉スイカの二番果は、収量は多いものの一番果と比べると品質が劣る。この時期に収穫する一番果は糖度および果肉硬度等の品質が優れ、とくに「姫甘泉」の適用性が大きい。2月中旬に播種し、4月中旬に株間を60センチメートルと広くとって定植する。【平成16年度・野菜研】

ナス

露地ナスにおける減化学合成農薬・減化学合成肥料栽培の可能性(要約のみ掲載)

露地ナスでは、病害虫の発生消長に応じた重要防除時期に有効薬剤を散布する薬剤防除と、堆肥を利用した減肥技術を組み合わせ、化学合成農薬及び化学合成肥料をともに県特別栽培認証基準である慣行の50%以下にした場合、慣行栽培と同等の収量等が維持できる。【平成21年度・病虫研、土肥研】

無加温半促成ナスの少量培地耕(要約のみ掲載)

無加温半促成ナスにおける給液停止装置を備えた少量培地耕は、安定した土壌水分を維持でき、地床栽培と同等以上の生育・収量・品質が得られる。また、窒素利用率が向上するため、減肥が可能である。【平成21年度・野菜研】

露地ナスにおける養液土耕栽培は3~5割の窒素削減が可能(PDF:31KB)

露地ナスにおける養液土耕栽培は施肥効率が高まることから、施肥窒素量を3~5割削減しても慣行区と同等以上の収量を確保でき、灌水処理のみでも窒素利用率が高まる。さらに、窒素利用率が向上することで土壌残存窒素は低下する。【平成20年度・土肥研】

夏秋ナスにおける窒素吸収特性と施肥法の適正化(PDF:199KB)

夏秋ナスの窒素吸収量は、定植後1カ月までは緩やかであるが、その後は直線的に、定植90日後はさらに急増し、定植120日後は再び緩やかになるシグモイド型の吸収パタ-ンを示す。畝内・全量基肥施肥は、施肥窒素利用率が高く窒素吸収量が増加し、慣行施肥に対して2~4割減肥しても同等以上の果実収量が得られる。【平成15年度・土肥研】

抑制ナスにおけるセル成型苗の最適窒素施肥量(PDF:204KB)

セル成型苗の直接定植栽培は、4号ポット苗定植栽培に比べ約10~20パーセント果実収量が増収する。10アール当たりの最適窒素施肥量は、全面全層施肥、畝内局所施肥ともに28キログラムであり、畝内局所施肥がより増収する。窒素施肥量28キログラムは耕種基準量に比べ20パーセントの減肥に相当する。【平成14年度・土肥研】

カボチャ

トンネル早熟カボチャにおける減化学合成農薬・減化学肥料栽培(PDF:181KB)

トンネル早熟カボチャにおいて、病害虫の発生に応じた有効薬剤の選択と堆肥による窒素肥料成分の代替により、化学合成農薬および化学肥料を慣行の50パーセント以下に削減することができる。【平成22年度・土肥研、病虫研】

カボチャ栽培における敷きわら代替ライブマルチの利用技術(PDF:162KB)

カボチャ栽培における敷きわら代替のライブマルチとしては、禾本科の牧草イタリアンライグラス、マメ科牧草のヘアリーベッチおよびアカクローバーが実用的である。これらを秋まきで敷きわらの代わりに利用すると、トンネル早熟カボチャの収量・品質は慣行栽培と同等であり、風食防止にも効果がある。【平成15年度・野菜研】

その他果菜類

ウリ類に感染するパパイア輪点ウイルスの簡易検査キットの開発と迅速診断(PDF:273KB)(令和5年5月29日)

ウリ類で問題となるパパイア輪点ウイルス(PRSV)を生産現場で簡易に検出するために開発したイムノクロマトキットは、キット以外に特別な機器や試薬が不要であり、本ウイルスを5分程度で検出できる。【令和4年度・病虫研】

病害虫被害画像データベースと診断用アプリ(PDF:567KB)(令和5年5月29日)

病害虫被害画像データベースは、トマト、イチゴ、キュウリ、ナスの主要病害虫被害画像約50万枚で構成され、その画像は無償で公開されている。また、これら被害画像をAIに学習させて開発された病害虫診断アプリにより病害虫を迅速に診断できる。【令和4年度・病虫研】

多検体検定時に有効なパパイア輪点ウイルスの簡易検出法(PDF:258KB)(令和5年5月29日)

パパイア輪点ウイルス(PRSV)の外被タンパク質を大腸菌で発現させて精製した抗原を家兎に免疫して得られた抗体を用い、濾紙または96穴プレート上における抗原抗体反応により、PRSVを簡易に検出することができる。【令和4年度・病虫研】

ピーマン斑点病に対する有効薬剤(PDF:121KB)

ピーマン斑点病に対して特に効果が高い薬剤は、TPN水和剤及びミクロブタニル水和剤であり、予防的な散布が必須である。ベノミル水和剤の効果も高いが、耐性菌が高頻度で発生する圃場もあるため、防除効果の低下を認めたら使用を中止する。【令和2年度・病虫研】

天敵利用ピーマン抑制栽培におけるうどんこ病に対する防除体系(PDF:164KB)

スワルスキーカブリダニなどの天敵を利用するピーマン抑制栽培において、うどんこ病に対する有効薬剤の散布を本病の発生前から予防的に開始し、その後も約3週間間隔で系統を違えて散布する防除体系により、本病を効果的に防除できる。【令和元年度・病虫研】

ピーマンうどんこ病に対する有効薬剤(PDF:126KB)

ピーマンうどんこ病に対する防除効果は薬剤によって差異が大きく、特に高い効果を有するのは5剤である。そのうち、スワルスキーカブリダニを利用する圃場ではピラジフルミド水和剤など、利用しない圃場ではキノキサリン系水和剤などを選択する。【平成30年度・病虫研】

変色と苦みを抑制したピーマンピューレの加工・保存条件(PDF:136KB)

外観・食味の良いピーマンピューレの加工方法は、湯通し3.5分→氷水で急冷→5センチメートル角にカット→ミキサー3.5分(常圧ミキサー(約12000rpm)の場合)→850μmメッシュの裏ごしである。真空ミキサー(9500rpm)を使用すると、さらに外観に優れ苦みを抑制できる。保存は冷凍とし。-50℃にすると外観を良い状態で保持できる。【平成29年度・流通加工研】

タバココナジラミバイオタイプQに対する有効薬剤(PDF:151KB)

高度に薬剤抵抗性を発達させている県内のタバココナジラミバイオタイプQに対し、成虫、幼虫いずれに対しても安定して効果の高い薬剤は3剤、幼虫に対して効果の高い剤は2剤、成虫に対して効果の高い剤は1剤である。【平成28年度・病虫研】

ピーマンの品種および栽培法における苦みの特性(PDF:239KB)

ピーマンの苦みを抑制するには、プランター栽培で適切な施肥・潅水管理を行い、収穫適期の十分に大きくなった果実を収穫する必要がある。また、「ちぐさ」、「ピー太郎」、「ピクシー」および「No.111」等の品種では苦みが弱く、同じ栽培条件でも果皮色の薄い果実では、苦みが弱い傾向にある。【平成25年度・流通加工研】

ピーマンに発生するタバココナジラミ幼虫及び成虫に対する有効薬剤(要約のみ掲載)

ピリダベン水和剤、ジノテフラン水溶剤、ニテンピラム水溶剤は、現地ピーマンに発生するタバココナジラミバイオタイプQの幼虫及び成虫に対して殺虫効果が高い。【平成21年度・病虫研】

半促成ピーマンにおける天敵を主体とした防除体系(PDF:131KB)

半促成ピーマンにおいて、定植3週間後にスワルスキーカブリダニを放飼し、タイリクヒメハナカメムシ等他の天敵を併用することにより、タバココナジラミをはじめとするピーマンの主要害虫を防除できる。【平成21年度・病虫研】

抑制ピーマンにおける天敵を主体とした防除体系(PDF:130KB)

抑制ピーマンにおいて、定植2週間後にスワルスキーカブリダニを放飼し、タイリクヒメハナカメムシ等他の天敵を併用することにより、タバココナジラミをはじめとするピーマンの主要害虫を防除できる。【平成21年度・病虫研】

半促成栽培ピーマンにおけるタバココナジラミの初発時期は圃場間差が大きい(PDF:25KB)

12月下旬定植の半促成栽培ピーマンでは、圃場によりタバココナジラミの初発時期が2ヶ月程度異なるため、サバクツヤコバチ利用法のマニュアル化に当たってはタバココナジラミの初期対策等の検討が必要である。【平成20年度・病虫研】

ピーマンにおける新系統のタバココナジラミに対する薬剤の殺虫効果(PDF:123KB)

ピーマンのタバココナジラミ(バイオタイプQ)の幼虫に対して、粒剤ではジノテフラン、ニテンピラム、チアメトキサム、アセタミプリドの殺虫効果が高い。散布剤では、幼虫に対してはジノテフラン、ピリダベンが、成虫に対してはピリダベン、スピノサド、ニテンピラム、DMTP、ジノテフランの殺虫効果が高い。【平成18年度・病虫研】

不耕起栽培イチゴの後作に適用する夏どり野菜(PDF:174KB)

不耕起栽培におけるイチゴの後作としてメロン、スイートコーン等の適用性が高い。4月中下旬定植あるいは直播で、7月下旬に収穫期となる。養液土耕法と熱水土壌消毒法を利用することによって、慣行栽培と同等の生育を4~5年間維持することができ、高温期としては比較的収量・品質が優れる。【平成17年度・野菜研】

RIPA法を利用した果菜類ウイルス病の簡易診断法(PDF:212KB)

トマト、ピーマン、メロン、キュウリにおけるモザイク病や黄化えそ病などのウイルス病は、RIPA(迅速免疫ろ紙検定)法により、簡易かつ迅速な診断が可能である。【平成15年度・病虫研】

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農林水産部農業総合センター園芸研究所 

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1

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