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更新日:2024年2月19日

野菜>メロン

研究成果

このコーナーでは、園芸研究所で公表した主要な研究成果をPDF形式で掲載しています。

生産現場に普及できる技術から研究段階の成果などを部門別に掲載しています。

なお、研究成果中の農薬については、最新の農薬登録情報を十分に考慮したうえでご活用ください。

メロン

ここでは、野菜部門・メロンの研究成果を紹介しています。

メロン「イバラキング」における着果数の増加が可販収量に与える影響(PDF:102KB)(令和5年5月29日)

6月中下旬収穫メロン「イバラキング」において、「子蔓2本仕立て5果収穫」及び「子蔓3本仕立て6果収穫」は、慣行と比較して、定植株数を削減し、可販収量を増加させることができるが、蔓内3番果は品質が劣る。【令和4年度・野菜研】

メロン「タカミ」の船便輸出条件で発生する陥没病は収穫数日前の薬剤散布で抑制できる(PDF:384KB)

メロン「タカミ」の船便輸出を想定した低温貯蔵(18日)後に10℃に出庫した果実の品質低下は、メロン陥没病が主な原因である。収穫2~3日前にチオファネートメチル水和剤を散布することにより、陥没病の発生を抑制できる。【平成30年度・流通加工研】

メロン「イバラキング」の低温寡日照時におけるヒルネット軽減技術(PDF:270KB)

「イバラキング」は、硬核期(交配後15日~20日)に低温寡日照条件に遭遇した場合、ハウス内気温10℃以上を確認したうえでトンネルを換気すると、閉め切った場合に対し、果実周辺の湿度が低下し、ヒルネット発生が軽減され、粗収入が増加する。【平成29年度・野菜研】

メロン「イバラキング」の収穫適期判定法と品質確認法(PDF:222KB)

メロン「イバラキング」では有効積算温度をもとに収穫を行うことで、受粉後日数等を目安にしている農家慣行より果肉が軟らかく、糖度が高い果実を収穫することができる。果実の品質は光センサーにより非破壊で確認することができる。【平成25年度・野菜研、流通加工研】

メロン「イバラキング」は冷蔵により果肉の硬さが保たれ、出庫後も軟化にしくい(要約のみ掲載)

「イバラキング」は0℃で冷蔵することで、冷蔵中および冷蔵後も果肉硬度が維持される。「イバラキング」香気成分のうち、エステル化合物は「アンデス5号」より少なく、炭素原子9個からなるC9アルコール化合物は「アンデス5号」より同等~多い。【平成24年度・流通加工研】

メロン「イバラキング」の果皮色は「アンデス5号」より濃く推移する(PDF:167KB)

「イバラキング」では、ネット発生期の果皮色が「アンデス5号」より濃く推移するため、果実が軟らかいと誤解しやすいが、果実の硬さは同程度である。ネット発生期に温度を十分に確保(10℃以上)し、果実の硬化を防ぐことで、ネットの発生が安定する。【平成23年度・野菜研】

ハウス内気温からメロン「イバラキング」の収穫日を予測する表計算ツール(要約のみ掲載)

メロン「イバラキング」の収穫日を予測する表計算ツールを作成した。収穫14日程度前に予測する場合、概ね3日の誤差で予測することができる。【平成23年度・野菜研】

メロン「イバラキング」は果肉の成熟が糖度の上昇に比べて遅れる(PDF:266KB)

メロン「イバラキング」は一般に目安とされている胎座側の糖度15Brixパーセントのみを基準に収穫すると、果肉がやや硬く、青臭さが感じられる場合がある。また、胎座側に比べて中間部や果皮側の糖度の上昇が遅れる。【平成22年度・野菜研】

半促成メロンでは窒素成分の70パーセントまで豚ぷん堆肥で代替できる(PDF:165KB)

半促成メロンでは、窒素成分の70パーセントまで豚ぷん堆肥で代替施用しても、化学肥料と同等の果実品質の確保と土壌中の塩基バランスの維持が図られる。【平成22年度・土肥研】

半促成及び抑制メロンでは豚ぷん堆肥利用により減化学肥料栽培が可能である(PDF:162KB)

半促成メロン(6月収穫)及び抑制メロン(9月収穫)では、豚ぷん堆肥を活用することにより化学肥料を特別栽培農産物基準以下に削減することができる。【平成22年度・土肥研】

半促成メロンの5月収穫作型において化学合成農薬を慣行の50%削減する防除体系(PDF:206KB)

半促成メロンの5月収穫作型において、病害虫の発生消長に応じて重要防除時期に有効薬剤を散布する防除体系により、化学合成農薬の使用成分回数を慣行の50%以下に削減できる。【平成22年度・病虫研】

抑制メロンの9月収穫作型において慣行の50%農薬削減する防除体系(PDF:213KB)

抑制メロンの9月収穫作型では、病害虫の発生消長に応じた重要防除時期に有効薬剤を散布する防除体系と防虫ネットの設置とを併用して実施することで、特別栽培農産物認証に係る節減対象農薬の使用成分回数を県慣行の50%以下にすることができる。【平成21年度・病虫研】

メロンうどんこ病菌及びつる枯病菌における各種薬剤に対する耐性菌の発生(PDF:153KB)

県内のメロン栽培圃場では、うどんこ病菌のDMI剤(トリアジメホン及びトリフルミゾール)またはQoI剤(ストロビルリン系剤)耐性菌が発生し、また、つる枯病菌においてはベンズイミダゾール系剤またはQoI剤耐性菌が発生している。【平成21年度・病虫研】

メロンべと病菌のメタラキシル剤耐性菌の発生と高い治療効果を有する薬剤(PDF:178KB)

県内のメロン栽培圃場で発生が確認されるメタラキシル剤耐性べと病菌に対し、マンゼブ・メタラキシル水和剤の治療(病勢進展抑制)効果は低い。一方で、シモキサニル・マンゼブ水和剤等は高い治療効果を示す。【平成21年度・病虫研】

メロン「イバラキング」の等級低下にはネット発生期までの低温等が影響する(PDF:184KB)

メロン「イバラキング」の縦ネット発生は、受粉後20日目頃から開始する。等級低下の原因となるネット発生の乱れは、着果から縦ネット発生期において低温や曇雨天の条件に遭遇することにより助長される。【平成21年度・野菜研】

メロンの接ぎ木苗生産における養生管理方法(PDF:82KB)

メロンの接ぎ木作業は晴天の続く日を選び、接ぎ木後、遮光した密閉トンネル内で養生する。2~3日間のポリフィルムのべたがけは湿度・気温の保持と活着促進に効果的で、光反射シートによる遮光は昇温抑制に有効である。【平成20年度・メロングループ】

メロン果実汚斑細菌病に対する育苗期の薬剤防除体系(PDF:119KB)

メロン果実汚斑細菌病菌に対して、育苗期の接木前日、10日後及び17日後に計3回、カスガマイシン・銅水和剤1000倍液を散布する防除体系の殺菌効果は高い。また、防除効果の低下を招く場合があるため炭酸カルシウム水和剤の混用は行わない。【平成20年度・メロングループ】

半促成メロンでは診断施肥により施肥窒素量が削減できる(PDF:64KB)

半促成メロンでは、施肥前の土壌中硝酸態窒素含量を指標とする診断施肥により施肥窒素量の削減が可能であり、接ぎ木栽培での窒素吸収量は自根栽培とほぼ同等であることから、台木を利用しても診断施肥が可能である。【平成20年度・土肥研】

メロンの接ぎ木苗生産において断根挿し接ぎ法は省力的である(PDF:329KB)

断根挿し接ぎ法はメロンの接ぎ木苗生産に要する作業時間が少なく、省力的である。本法は居接ぎ法に比べると、接ぎ木の活着までに3日程度多く要し、苗の生育がやや遅れるが、定植後の生育や収量・品質は同程度である。【平成20年度・メロングループ】

神栖市におけるメロンえそ斑点病の発生(PDF:369KB)

神栖市のメロン栽培圃場で発生した、上位葉に小型のえそ斑点や展開葉の葉脈に沿って生ずる樹枝状のえそ症状、地際部の茎のえそ症状は、Melonnecroticspotvirus(MNSV)によって引き起こされるメロンえそ斑点病による病徴である。【平成20年度・メロングループ】

メロン「ひたち交3号」の食味官能評価(PDF:30KB)

メロン「ひたち交3号」は「アンデス5号」に比べ食味の総合評価が優れ、なめらかでジューシーである。【平成20年度・メロングループ】

抑制メロンの少量培地耕における栽培管理(PDF:54KB)

抑制メロンの少量培地耕栽培ではpFセンサーを用いることで給液管理を自動化できる。栽培槽はポリエチレン織布で作成し、株当たりの培土量を10L程度にする。養液土耕専用肥料(N:P2O5:K2O=15時08分16秒)の500~1000倍液を点滴チューブで給液し、株当たりの積算窒素施用量が標準施用量に達したら水のみの潅水に切り替える。【平成20年度・メロングループ】

本県で発生するメロンつる割病菌3レースに耐病性を有する台木品種(PDF:181KB)

本県で発生するメロンつる割病菌レース1、レース1,2w及びレース1,2yに対して、台木品種「ワンツーアタック」、「タイトガード」及び「UA-902」は実用的な耐病性を有する。いずれの品種も、接ぎ木栽培における果重や果実品質は自根栽培と同程度で、実用的である。台木の使用に当たっては、還元型太陽熱土壌消毒等を併用する。【平成18年度・メロングループ】

5月上旬出荷作型に適用する高品質な赤肉メロン品種「ラブソング」(PDF:217KB)

5月上旬出荷作型に適用する高品質な赤肉メロン品種として「ラブソング」が有望である。果実肥大性に優れ、果肉色が鮮やかで、ネットが「クインシー」より密に発生し、日持ち性が「ルピアレッド」より優れる。【平成18年度・メロングループ】

つる割病耐病性を有する台木用メロン系統「生研交台木1号」の育成(PDF:172KB)

つる割病に耐病性を有する台木用メロン「生研交台木1号」を育成した。本系統はレース1,2w(茨城県分離株)及びレース1,2yに対し耐病性を示し、レース1に対し抵抗性を示す。接ぎ木親和性も高く、接ぎ木栽培時の生育特性及び果実品質は市販の台木品種とほぼ同等である。【平成18年度・メロングループ】

メロン「アンデス5号」における食べ頃適期の果肉硬度と非破壊式硬度計(携帯型)の打音伝搬速度(PDF:212KB)

出荷後20℃で保存したアンデス5号における食べ頃適期の果肉硬度は0.43~0.72キログラム、非破壊式硬度計(携帯型)の打音伝搬速度は37~46m/sである。【平成18年度・メロングループ】

県内で発生する3種のメロンつる割病菌と判別のための検定品種(PDF:219KB)

本県で発生するメロンつる割病菌は、病原性及び病徴により「レース1」、「レース1,2y」及び「萎凋型菌」の3種に分類される。これらはメロン4品種を用いた浸根接種法で判別することが可能である。【平成17年度・メロングループ】

「アンデス5号」の半促成栽培における受粉から収穫までの有効積算温度(PDF:172KB)

「アンデス5号」において、受粉から収穫までの有効積算温度(日毎の平均果実雰囲気温から求めた有効温度当量の積算値)の目安は1123℃である。有効積算温度が1123℃以上となる受粉後日数と受粉から収穫までの日数との差は2日以内である。【平成17年度・メロングループ】

不耕起栽培イチゴの後作に適用する夏どり野菜(PDF:174KB)

【不耕起栽培におけるイチゴの後作としてメロン、スイートコーン等の適用性が高い。4月中下旬定植あるいは直播で、7月下旬に収穫期となる。養液土耕法と熱水土壌消毒法を利用することによって、慣行栽培と同等の生育を4~5年間維持することができ、高温期としては比較的収量・品質が優れる。【平成17年度・野菜研】

還元型太陽熱土壌消毒と台木品種「FR-2」の併用によるメロンつる割病レース1の防除法(PDF:193KB)

本県で発生するメロンつる割病レース1に対し、還元型太陽熱土壌消毒は、菌密度の抑制効果が高い。また、台木品種「FR-2」は、抵抗性を有し、栽培特性も優れる。還元型太陽熱土壌消毒と台木品種「FR-2」を併用することで、メロンつる割病レース1を効果的に防除することができる。【平成16年度・メロングループ】

半促成メロンにおける1条ベッド栽培(PDF:194KB)

半促成メロンにおいて1条ベッド栽培は、慣行の2条ベッド栽培に比べて、トンネル開閉作業時間が約6割と少なく、最低気・地温を1~1.5℃高め、受粉開始日を2日程度早める。果重や内容品質は2条ベッド栽培と同程度である。【平成16年度・メロングループ】

短側枝性メロンの作型適応性と省力・軽作業性(PDF:233KB)

「メロン中間母本農4号」の短側枝性を導入したメロンは、2月播種において短側枝の発現が安定する。慣行品種に比べると整枝作業時間が3~4割減少し、つらい作業姿勢を要する時間が7~8割減少する。【平成16年度・メロングループ】

抑制栽培メロンの主要害虫に対する環境にやさしい総合防除法(PDF:230KB)

抑制栽培メロンの害虫防除では、ハウス側窓部の防虫ネット被覆、定植時の粒剤処理、天敵チリカブリダニ利用、薬剤の適期散布が有効であり、これらを組み合わせた総合防除法は化学農薬の使用量を削減できる環境にやさしい防除法である。【平成16年度・病虫研】

半促成メロンの4月収穫作型における可動式一層カーテンによる生育促進技術(PDF:207KB)

半促成メロンの4月収穫作型において、可動式一層カーテンを設置すると最低気温が約2℃高まる。その結果、初期生育が良好で受粉開始が6日程度早まり、着果が安定し、果重も20~30パーセント大きくなるなど、生育促進効果が極めて大きい。【平成15年度・野菜研】

RIPA法を利用した果菜類ウイルス病の簡易診断法(PDF:212KB)

トマト、ピーマン、メロン、キュウリにおけるモザイク病や黄化えそ病などのウイルス病は、RIPA(迅速免疫ろ紙検定)法により、簡易かつ迅速な診断が可能である。【平成15年度・病虫研】

メロンしおれ症及びホウレンソウ・トマト萎凋病に対する夏季の熱水土壌消毒の防除効果(PDF:180KB)

メロンしおれ症、ホウレンソウ萎凋病及びトマト萎凋病(J2)に対し、家庭用小型ボイラーを用いた夏季の熱水(75℃)土壌消毒は、防除効果が高い。【平成14年度・病虫研】

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