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更新日:2024年2月19日

野菜>葉菜類

研究成果

このコーナーでは、園芸研究所で公表した主要な研究成果をPDF形式で掲載しています。

生産現場に普及できる技術から研究段階の成果などを部門別に掲載しています。

なお、研究成果中の農薬については、最新の農薬登録情報を十分に考慮したうえでご活用ください。

葉菜類

ここでは、野菜部門・葉菜類の研究成果を紹介しています。

オオバ

オオバにおける冬作でのセル苗利用は収量の向上が期待できる(PDF:211KB)

冬作におけるオオバでは、セル苗を定植することで根鉢が無い地床苗よりも商品となる葉をつける側枝が5本程度多く発生し、2割程度の収量の増加が見込める。【平成21年度・野菜研】

オオバにおける定植前マルチは初期収量を向上し省力的である(PDF:169KB)

オオバはマルチを被覆することで初期収量が向上し、マルチの被覆時期により生育に影響を与えないため定植前被覆が可能である。【平成21年度・野菜研】

オオバ新系統「ひたち1号」は、香り、形状が良く夏作に適する(PDF:29KB)

オオバ新系統「ひたち1号」における生産者および卸売業者の評価は、行方在来系統より優れ、特に形状、香りなど品質が優れる。低温による抽台発生は行方在来系統よりも多いため、抽台が問題にならない夏作では現地への導入の可能性が高い。【平成20年度・野菜研】

高品質オオバ生産のための栽培方法(PDF:124KB)

オオバの栽培における栽植密度は20センチメートル×20センチメートルの1本植え、または30センチメートル×30センチメートルの2本植えが適している。マルチ栽培では夏季はシルバー、冬季は黒マルチを利用する。土壌水分はpF1.7程度の湿潤な状態に保つ管理が、収量・品質の向上につながる。【平成16年度・野菜研】

オオバの栽植間隔・本数と収量・品質(PDF:177KB)

オオバでは粗植にするほど収量は少ないが、品質が向上する。株間20センチメートル×20センチメートルで2本~4本植えとする慣行法と比較して、20センチメートル×20センチメートル・1本植えまたは30センチメートル×30センチメートル・2本植えは葉色や香り等の品質および草勢維持の面で優れる。【平成15年度・野菜研】

オオバの現地栽培系統の特性(PDF:157KB)

県内オオバ産地で収集した栽培系統について普通栽培及び電照栽培で特性を調査したところ、品質や収量性等系統によってかなり異なることが明らかになった。また、栽培条件によっても変動するが、「北浦系統No.1」は比較的安定していて、優良と認められた。【平成14年度・野菜研】

コマツナ

家畜ふん堆肥中リン酸・加里の肥効の指標は、ク溶性含量で評価できる(要約のみ掲載)

家畜ふん堆肥中のリン酸およびカリウムは、それぞれ54~76パーセントおよび89~99パーセントがクエン酸可溶性である。コマツナ栽培におけるリン酸およびカリウムの吸収量は、全含量に肥効率を乗じた値よりも、クエン酸可溶性含量との相関が高い。【平成21年度・土肥研】

植物体内硝酸イオン濃度の低減化を目的としたコマツナの診断施肥技術(PDF:161KB)

施設栽培において施肥前土壌の硝酸態窒素含量を指標に診断施肥を行うことで、コマツナの植物体内硝酸イオン濃度を5割程度低減化することが可能である。【平成18年度・土肥研】

ハウスコマツナ栽培における2作分1回診断減肥技術(PDF:151KB)

ハウスコマツナ栽培において、有機質30パーセントを含む緩効性肥料を用いて、土壌残存硝酸態窒素含量を差し引いた上で、夏作の栽培基準窒素量(12キログラム/10アール)の2作分をまとめて施肥しても、栽培基準窒素量の毎作施肥と同等の収量が得られる。【平成15年度・土肥研】

周年栽培コマツナにおけるハウス寒冷紗被覆による環境保全型害虫防除(PDF:140KB)

周年栽培コマツナにおいて、害虫が侵入するハウスの出入口や側窓部等の開口部を目合い1ミリメートルの寒冷紗で被覆すると、チョウ目害虫等の発生が抑制され、必要最小限の殺虫剤使用で害虫の被害を防止できる。【平成15年度・病虫研】

ハウスコマツナ栽培における窒素3作分1回施肥による減肥法(PDF:165KB)

施肥前土壌の硝酸態窒素含量が12~23ミリグラム/100グラム乾土の場合、緩効性肥料あるいは速効性肥料を用いて、夏作の栽培基準窒素量から減肥(3割減、診断施肥)した窒素量を3作分まとめて1回に施肥しても、施肥窒素利用率が向上して毎作基準窒素量を施肥する慣行と同等以上の収量が得られる。【平成14年度・土肥研】

ミズナ

ミズナ立枯れ症に対する短期太陽熱土壌消毒と不耕起栽培による防除法(PDF:226KB)

ミズナ立枯れ症は夏季に多発生し、原因となる主な病害は萎凋病およびリゾクトニア病である。盛夏期に行う約10日間の短期太陽熱土壌消毒とその後の不耕起栽培との組み合わせは、両病害の防除に有効である。【平成30年度・病虫研】

施設葉菜類では家畜ふん堆肥の速効性リン酸・カリを2作まとめて施用できる(PDF:141KB)

施設栽培のミズナにおいて、家畜ふん堆肥中の速効性リン酸及びカリを化学肥料の代替として2作分まとめて施用しても収量は同等である。この施肥法のコストは全量化学肥料で施用する場合の6割程度であり、従来の堆肥代替法に比べ堆肥散布の回数が半減する。【平成30年度・土肥研】

土壌由来窒素を考慮した春どり、夏どりミズナの作型別診断施肥技術(PDF:163KB)

ミズナの重量に影響する窒素量(供給窒素量)は、施肥窒素量と硝酸態窒素で評価すればよい。春どり、夏どりミズナの窒素診断施肥式は、「施肥窒素量=供給窒素量+硝酸態窒素量」とすると、栽培における適正施肥窒素量となる。【平成29年度・土肥研】

ミズナの栽培条件が抗酸化性に及ぼす影響(PDF:164KB)

ミズナの抗酸化性は、栽培日数の短い方が高く、窒素施肥量に関しては、10キログラム/10アールまでの範囲内なら、窒素施肥量が多くなるほど抗酸化性は高い。また、葉面散布剤の散布によりわずかながら高くなる。収穫時期に関しては、抗酸化性は夏に高い。【平成17年度・流加研】

ニラ

ハウス栽培ニラのアザミウマ類に対する防虫ネット展張による防除体系(PDF:175KB)

ハウス栽培ニラにおいて、ハウス側窓部に0.8ミリメートル目合い防虫ネットを展張することによりアザミウマ類の被害を軽減でき、農薬の散布回数を削減できる。【平成22年度・病虫研】

ハウスニラ栽培における養分収支と土壌養分(PDF:181KB)

ハウスニラ栽培では、1年目株養成期間の窒素利用効率が低い。養分吸収量は、加里、窒素、石灰、リン酸、苦土の順に多いが、その養分吸収量に対して、石灰、リン酸は特に施用量が多く、土壌への負荷が大きい。また、石灰と加里は作土層よりも下層土に多く、溶脱している。硝酸態窒素も作土層よりも下層土に多いが、その値は6ミリグラム/100グラム乾土程度であった。【平成16年度・土肥研】

ホウレンソウ

ハウス年内どりホウレンソウの減化学合成農薬・減化学合成肥料栽培指針(PDF:186KB)

ハウス秋まき年内どりホウレンソウ栽培において、粒剤のは種時処理や防除効果の高い節減対象農薬を用いた防除体系とたい肥利用等を組み合わせることにより、化学合成農薬・化学合成肥料を慣行栽培に比較して50パーセント以上削減することができる。【平成21年度・土肥研、病虫研】

ハウスホウレンソウにおける畜ふんペレット堆肥の施肥法(PDF:184KB)

ハウスホウレンソウにおいて畜ふんペレットを化成肥料に代替して使用する場合には、栽培期間中の平均地温が15℃以上となる作型では100パーセント代替が可能で、それより下回る場合には代替率を50パーセント以内にすることにより、ほぼ化成肥料と同等の収量が確保でき作物体の低硝酸化が図れる。【平成17年度・土肥研】

ハウスホウレンソウ栽培における診断施肥による減肥技術(PDF:188KB)

黒ボク土のハウスホウレンソウ栽培において、施肥基準窒素量(夏作10キログラム/10アール、春・秋・冬作15キログラム/10アール)から土壌残存硝酸態窒素含量を差し引いた上で、毎作あるいは2作分をまとめて化成肥料を施肥しても、施肥基準窒素量の化成肥料毎作施肥と同等の収量が得られる。【平成16年度・土肥研】

メロンしおれ症及びホウレンソウ・トマト萎凋病に対する夏季の熱水土壌消毒の防除効果(PDF:180KB)

メロンしおれ症、ホウレンソウ萎凋病及びトマト萎凋病(J2)に対し、家庭用小型ボイラーを用いた夏季の熱水(75℃)土壌消毒は、防除効果が高い。【平成14年度・病虫研】

レタス

レタスに発生するネグサレセンチュウ類被害の特徴および防除対策(PDF:190KB)(令和2年8月28日)

レタスに発生するネグサレセンチュウ類の被害の特徴は、根部に断続的に入る黄変、黒変およびこぶである。この防除法として、イミシアホス粒剤の施用および野生種エンバクなどの対抗植物の栽培が有効であり、併用により効果が高まる。【令和元年度・病虫研】

線虫対抗植物・マリーゴールド「グランドコントロール」の直播技術(PDF:265KB)(令和2年8月28日)

手押式播種機の播種ベルトを改良すると、植物寄生性線虫類に対して高い防除効果を持つ対抗植物であるマリーゴールド品種「グランドコントロール」を直播でき、労働時間が削減できる。【令和元年度・病虫研】

ネグサレセンチュウ類によるレタスの生育不良と被害の品種間差異(PDF:143KB)

レタスはネグサレセンチュウ類の加害により生育不良を起こす。また、その被害程度は品種によって異なる。被害程度が低い品種でも、センチュウ密度を高める可能性があるので注意する。【平成30年度・病虫研】

耐病性品種「TLE-486」を利用したレタス根腐病レース1の発病抑制(PDF:277KB)

8月下旬から9月上旬定植の作型において、耐病性品種「TLE-486」は、レタス根腐病レース1に対する発病抑制効果が高い。反射強化マルチを使用することにより、慣行栽培した場合よりA品球の発生率を高めることができる。【平成25年度・病虫研】

1~2月どりハウス栽培レタスの保温方法(PDF:183KB)

1~2月どりハウス栽培レタスでは、慣行の農ビ1重トンネル被覆に内張りカーテンを併用すると、凍害による商品価値の低下を少なくできる。内張りの設置が困難な場合、トンネル被覆にアルミ蒸着フィルムを併用するのも効果的で、さらに、空気緩衝被覆資材を併用すると、慣行トンネル被覆に内張りを併用するのと同等の保温効果がある。【平成24年度・野菜研】

秋冬レタスは土壌の硝酸態窒素および可給態窒素含量により診断施肥できる(PDF:205KB)

秋冬レタスの施肥窒素量は、収穫期毎に定めた「供給窒素量」から土壌の「作付け前硝酸態窒素含量」および「可給態窒素含量」を差し引いた量とする。診断施肥の基準となる供給窒素量(10アール)は10月どりで10キログラム、11月どりで15キログラムとする。【平成24年度・土肥研】

レタスバーティシリウム萎凋病の発病進展の特徴(PDF:321KB)

県内で発生したレタスバーティシリウム萎凋病は、収穫期頃から発病し、その後の在圃期間が長くなるほど病徴が進展する。葉の黄化や萎凋は最外葉から結球葉へと進展する。【平成24年度・病虫研】

茨城県で初発生したレタスバーティシリウム萎凋病の特徴と病原性(PDF:361KB)

県内で初発生したレタスバーティシリウム萎凋病は、外葉の黄化や萎凋、主根内部の黒褐変を引き起こし、結球期に発病する傾向にある。本県ではVerticilliumdahliaeによって引き起こされ、本菌はレタス以外のナスやハクサイ等にも病原性を示すため、作付品目には注意する。【平成23年度・野菜研】

秋どりレタス栽培において、家畜ふん堆肥中ク溶性リン酸・カリは施肥の指標となる(PDF:192KB)

家畜ふん堆肥中の2%クエン酸可溶性(以下ク溶性)リン酸・カリは秋どりレタス栽培における肥効が化学肥料と同等かそれ以上であり、肥料として代替可能な堆肥中のリン酸・カリの指標となる。【平成22年度・土肥研】

露地秋冬どりリーフレタスの減化学合成農薬・減化学合成肥料栽培指針(PDF:186KB)

露地秋冬どりリーフレタス栽培において、粒剤の定植時処理や防除効果の高い節減対象農薬を用いた防除体系とたい肥利用等を組み合わせることにより、化学合成農薬・化学合成肥料を慣行栽培に比較して50パーセント以上削減することができる。【平成21年度・土肥研、病虫研】

露地秋冬どりレタスの減化学合成農薬・減化学合成肥料栽培指針(PDF:195KB)

露地秋冬どりレタス栽培において、粒剤の定植時処理や結球時の防除効果の高い節減対象農薬を用いた防除体系とたい肥利用等を組み合わせることにより、化学合成農薬・化学合成肥料を慣行栽培に比較して50パーセント以上削減することができる。【平成21年度・土肥研、病虫研】

レタス・リーフレタスにおける施肥窒素量診断法(PDF:184KB)

レタス及びリーフレタスにおける目標収量を得るための供給窒素量(施肥+残存+可給態)はレタスが20キログラム10アール-1、リーフレタスが15キログラム10アール-1であり、供給窒素量から残存+可給態窒素量を差し引くことで施肥窒素量が推定可能である。【平成21年度・土肥研】

根付きレタスは日持ちが良く、新しい商品形態として活用できる(PDF:134KB)

根付きレタスは、根を除去したものに比べて日持ちが良く、根に常時給水していれば、常温でも鮮度を保持したまま輸送可能であり、室内照明下では7日程度の日持ちが期待できる。【平成20年度・流加研】

マット給液技術を活用したレタスの根域制限栽培(PDF:243KB)

当所で考案した『養液栽培装置及び方法(特願2006-132600)』を導入したマット給液システムでは、リーフレタス等の葉菜類を「根域を狭い範囲に限定して」栽培することができる。【平成18年度・野菜研】

レタスのオオタバコガ幼虫に対する有効薬剤とその効果(PDF:115KB)

レタスのオオタバコガ幼虫に対して薬剤検定試験を行った結果、エマメクチン安息香酸塩乳剤とピリダリル水和剤は食毒性と接触毒性が高く、スピノサド水和剤、インドキサカルブMP水和剤、メトキシフェノジド水和剤及びクロルフェナピル水和剤は食毒性が高い。【平成17年度・病虫研】

秋どりコスレタスの優良品種(PDF:170KB)

コスレタスの生育は品種および播種期によって異なり、秋どり栽培の播種適期は8月下旬~9月上旬である。8月下旬播種では抽台しにくい「フレンデイ」、「FSL-464」が、また9月上旬播種では早生の「コスタリカ2号」が有望である。【平成16年度・野菜研】

チンゲンサイ

夏どりチンゲンサイ栽培におけるえぐみ低減技術(PDF:259KB)

:夏どりチンゲンサイ栽培において、サラダ向けチンゲンサイ「艶帝」はえぐみが少ない。また、紫外線カットフィルムを被覆条件下でpF2.0~2.4に潅水管理を行うと、えぐみおよび生理障害が低減し、換算収量も増加する。【平成25年度・野菜研、流通加工研】

ハウス夏秋どりチンゲンサイの減化学合成農薬・減化学合成肥料栽培指針(PDF:180KB)

ハウス夏秋どりチンゲンサイ栽培において、粒剤の定植時処理や防除効果の高い節減対象農薬を用いた防除体系とたい肥利用等を組み合わせることにより、化学合成農薬・化学合成肥料を慣行栽培に比較して50パーセント以上削減することができる。【平成21年度・土肥研、病虫研】

ダンボール箱を使ったチンゲンサイの保冷輸送で高温期の黄化を抑制する(PDF:122KB)

ダンボール箱、高密度ポリエチレン袋、保冷剤を使用したチンゲンサイの保冷輸送は、簡易なうえ低コストであり、高温期における黄化抑制に効果的である。【平成20年度・流加研】

その他葉菜類

露地キャベツ出荷期予測の精度向上(PDF:202KB)(令和5年5月29日)

キャベツ品種「初恋」等において、地上部の生育は5~30℃で進み、有効積算気温を活用して出荷期予測ができる。夏季高温低日射時及び冬季低温時は、有効温度を減算することで出荷期予測の精度向上が可能である。【令和4年度・野菜研】

秋冬ハクサイ栽培における緩効性混合堆肥複合肥料を用いた全量基肥施肥法(PDF:250KB)(令和5年5月29日)

秋冬ハクサイ栽培における緩効性混合堆肥複合肥料を用いた全量基肥施肥法は、慣行肥料による基肥追肥体系の施肥法と比較して、同等の収量を得られ、同等の肥料コストで追肥作業を省力できる。【令和4年度・土肥研】

夏秋どりキャベツの簡易な出荷期予測シート(令和4年5月9日)

夏秋どりキャベツの主要2品種について、定植から収穫までの有効積算気温にもとづき、表計算ソフトを使用して出荷予測ができる。定植前・定植2~3週間後・収穫2~3週間前の定植前から生育中にかけて3段階で出荷予測が可能である。【令和3年度・野菜研】

キャベツの出荷予測に適した生育初期の土壌体積含水率は40%程度である(PDF:265KB)(令和4年5月9日)

キャベツ「初恋」「おきなSP」の黒ボク土圃場における定植から結球始期までの生育は、土壌体積含水率40%程度までは乾燥するほど遅延するが、50%程度以上の過湿条件下でも遅延する。出荷予測精度を高めるには定植時の潅水等を適切に行う必要がある。【令和3年度・野菜研】

冬どりハクサイにおける土壌診断に基づく窒素適正施肥法(PDF:196KB)(令和2年8月28日)

冬どりハクサイにおいて「硝酸態窒素+可給態窒素+施肥窒素」の合計が20キログラム/10aとなるよう、土壌診断に基づいて基肥施肥窒素量を決定することで、目標階級の2L規格を中心に収穫することができる。【令和元年度・土肥研】

春植えタマネギは端境期出荷が可能である(PDF:213KB)(令和2年8月28日)

茨城県におけるタマネギ栽培では、適品種を12月下旬~2月上旬までに播種し、2月下旬~4月中旬に移植する春植え作型(露地栽培)により、平均球径7センチメートル以上及び可販収量5t/10a以上で6月下旬から7月に収穫でき、8月まで出荷できる。【令和元年度・野菜研】

タマネギ秋移植栽培における局所施肥・減肥栽培技術(PDF:188KB)(令和2年8月28日)

加工・業務用タマネギの秋移植栽培において、基肥を苗の定植位置から5センチメートル下に筋状に施用する局所施肥により施肥量を削減することができる。また、緩効性肥料を用いることにより、追肥が不要な全量基肥栽培が可能である。【令和元年度・野菜研】

キャベツ露地春どり作型における品種、定植時期及び被覆資材の影響(PDF:150KB)(令和2年8月28日)

キャベツ露地春どり作型では、寒玉系早生~中早生品種を用いることで5月下旬~6月上旬収穫が可能である。定植時期が12月以前では収穫率が低く、1月以降で収穫率・収量が安定する。トンネル被覆、べたがけ、マルチにより収穫が最大2週間程度早まる。【令和元年度・野菜研】

キャベツ露地初夏どり作型における石灰欠乏症対策を主目的とした品種比較(PDF:169KB)(令和2年8月28日)

キャベツ「おきな」「涼音」「幸錦」「来喜」「YR天空」「いしずえ」「初恋」等では石灰欠乏症の発生に問題がなく多収で実用性が高く、「YCRげっこう」「きよはる」「SK3-230」「夏のぞみ」「輝吉」では発生が多く実用性が低い。【令和元年度・野菜研】

7月収穫タマネギは2月上旬までに播種し、4月移植を行う(PDF:220KB)

茨城県のタマネギ栽培において、7月に収穫可能かつ可販収量5t/10a以上を得るためには、有望品種を1月下旬から2月上旬までに播種し、4月に移植する必要がある。【平成30年度・野菜研】

7月収穫タマネギにおける肥効調節型肥料を用いた全量基肥法(PDF:151KB)

4月に移植し7月に収穫するタマネギ新作型で、黒ボク土において肥効調節型肥料を用いた全量基肥の施肥法は、追肥を行う慣行の施肥法に対し、球径、球重及び可販収量について同程度の収穫物を得ることが可能で、追肥作業を省略することができる。【平成30年度・野菜研】

秋冬キャベツの全量基肥うね内施肥による窒素減肥栽培(PDF:721KB)

速効性肥料と緩効性肥料を組み合わせて施用する全量基肥うね内施肥法(区分施肥や二段施肥)は、窒素施肥量を30%削減でき、併せて追肥作業も省略できる。【平成30年度・土肥研】

秋冬キャベツではうね内複合施用法により窒素、カリ、リン酸施肥量を削減できる(PDF:269KB)

秋冬キャベツでは、うね内部分施用法とスポット施用法を組み合わせたうね内複合施用法より、窒素・カリ施用量を慣行比50%、リン酸施用量を慣行比30%削減できる。またリン酸は作付けほ場の有効態リン酸含量が20ミリグラム/100g程度以上あれば無施用で良い。【平成25年度・土肥研】

ブロッコリーにおける減化学合成農薬・減化学肥料栽培の実証(PDF:183KB)

夏まき冬どりのブロッコリー栽培において、病害虫の発生に応じた有効薬剤の選択、耕種的防除および堆肥による窒素肥料成分の代替により、化学合成農薬および化学肥料を茨城県の特別栽培使用基準以下に削減しても、慣行と同程度の収量を得られる。【平成24年度・土肥研、病虫研】

スポット施肥によりキャベツのリン酸利用率は顕著に高まる(要約のみ掲載)

秋冬キャベツにおいて「スポット施肥同時移植機」を利用し、リン酸成分主体の液肥を用いることで、施肥リン酸量を基準量の半分に削減しても収量・品質は低下せず、施肥リン酸の利用率は2倍程度高まり、圃場へのリン酸蓄積も軽減できる。【平成21年度・土肥研】

育苗箱を利用した隔離床栽培による辛みの少ないタマネギ生産技術の開発(要約のみ掲載)

タマネギを培地量を制限できる水稲育苗箱等で栽培することで、辛みの少ないタマネギを生産できる。株あたり0.6Lの培地量ではピルビン酸含量は土耕栽培の2~3割程度になり、球重も土耕並みになる。生で食べると辛みが少なく、美味しい。【平成21年度・野菜研、流加研】

紫外線除去フィルムによる半促成アスパラガスのアザミウマ類被害軽減効果(PDF:170KB)

半促成アスパラガスにおいて、紫外線除去フィルムを外張りに用いることによりアザミウマ類の被害を軽減できる。【平成21年度・病虫研】

半促成アスパラガスにおけるアザミウマ類の発生種及び薬剤の殺虫効果(要約のみ掲載)

半促成アスパラガスに発生するアザミウマ類はネギアザミウマが優占するが、周辺環境等によってはミカンキイロアザミウマが優占する。ネギアザミウマ雌成虫、ミカンキイロアザミウマ雌成虫及び2齢幼虫に対して、スピノサド水和剤等の殺虫効果が高い。【平成21年度・病虫研】

わさび菜の辛味保持には若い葉の選別と硫酸カルシウムの施用が効果的(PDF:101KB)

わさび菜の辛味を保持するためには、細かい切れ込みの入った黄緑色の若い葉を選別するのが望ましい。また、硫酸カルシウムを10a当たり100キログラム施用するとわずかながら辛味成分が増す。【平成20年度・流加研】

マット給液栽培における生育の均一化技術(PDF:241KB)

当所で考案した『養液栽培装置及び方法(特願2006-132600)』は、マット給液栽培における水流の方向を定期的に反転させることによって、作物の生育の均一性を高める技術である。【平成18年度・野菜研】

セリのウイルスフリー化による優良系統の作出(PDF:164KB)

現地で収集した在来系のセリをウイルスフリー化し、「光フリー系11号」、「在来中生フリー系15号」、「栄輝フリー系2号」を選抜した。これらは低温伸長性に優れ、赤茎の発生の少ない優良系統である。【平成18年度・野菜研】

ハスモンヨトウ雄成虫を用いた有機リン系殺虫剤2剤に対する薬剤感受性検定法(PDF:179KB)

有機リン系殺虫剤2剤(DDVP乳剤75、アセフェート水和剤)に対してハスモンヨトウ雄成虫と次世代幼虫の薬剤感受性には相関がある。DDVP乳剤75では256,000倍希釈液、アセフェート水和剤では64,000倍希釈液を吸水法で雄成虫に投与し、死虫率が低い場合、次世代幼虫に抵抗性個体群が発生すると判断できる。【平成18年度・病虫研】

露地野菜の施肥改善が収量及び浸透排水中硝酸性窒素濃度に及ぼす影響(PDF:199KB)

レタス+ネキ゛、キャヘ゛ツ+ハクサイの作付体系で施肥改善(局所施肥)により施肥量を2割~4割削減した場合、収量はやや減収するが、浸透水中窒素濃度は改善区で低下する。また超過窒素量1)が少ないほど浸透水中窒素濃度は低下する。【平成17年度・土肥研】

県産農産物の機能性(抗酸化性、抗変異原活性)評価(PDF:209KB)

抗酸化性の高い農産物は、食用ギク、ハマボウフウ、イタリアンパセリ、オオバ等であり、シュンギク、セリはゆでると抗酸化性が非常に高くなる。また、地域特産品であるレンコン、クリ、花豆「常陸大黒」は抗変異原活性(遺伝子が傷つくのを抑制する働き)が強い。【平成16年度・流加研】

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター園芸研究所 

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1

電話番号:0299-45-8340

FAX番号:0299-48-2545

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