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平成18年7月11日に霞ヶ浦北浦海区ワカサギ資源回復計画を作成・公表

県では,持続的な水産資源の生産を目指し,悪化しているワカサギ画像(ざる)

水産資源について積極的な回復を図るために新たな取り組み

である「資源回復計画」に関する施策を推進していますが,

このたび「霞ヶ浦北浦海区ワカサギ資源回復計画」を作成しま

した。

→ワカサギ資源回復計画の全文はこちら(PDF:1,729キロバイト)

霞ヶ浦・北浦海区ワカサギ資源回復計画の概要

1.資源の現状と資源回復の必要性

ワカサギは霞ヶ浦北浦における重要な水産資源である。わかさぎ・しらうおひき網漁業の操業風景

・また,「茨城県の淡水のさかな」に指定されるように水産

関係者及び地域住民にとって,霞ヶ浦北浦を代表するシンボ

ル的な魚として親しまれている。

・その漁獲量は,霞ヶ浦で1,985トン(昭和40年),北浦が651

トン(昭和54年)に過去最高であったが,両湖とも長期的には

減少傾向にある。

・特に平成10年以降は,漁獲量が低迷し,両湖を合わせても

100トンを下回る年が多くなっている。

・ワカサギ資源を安定して利用するには,幼稚魚の混獲防止

の対策を引き続き進めるとともに,新たな対策として再生産

に必要な親魚の安定した確保の措置を講じ,資源回復を図る

必要がある。

2.資源の利用と資源管理等の現状

ワカサギは,わかさぎ・しらうおひき網漁業(通称:トロール)により大部分が漁獲される。

・漁獲されたワカサギは主に周辺の水産加工業者により煮干し(だし汁用ではなく,しらす干しと同じように

食べる物),佃煮及び焼物等に加工され,全国に流通している。また,鮮魚による流通も少量ながらみられる。

・その資源管理の措置として,茨城県霞ヶ浦北浦海区漁業調整規則による操業方法,期間及び時間等の規制の

ほか,漁業者による自主的な取り組みとして,いさざ・ごろひき網漁業(通称:横びき)における自主休漁や操

業時間の短縮が行われている。

・県や漁業者は,ワカサギ人工ふ化放流事業等による資源培養の措置,水生植物帯造成や外来魚駆除事業によ

る漁場環境保全の措置を行っている。

3.回復計画の目標

・平成22年度までの5年間,霞ヶ浦地域ではワカサギ年間漁獲量が100トン以上,北浦地域では60トン以上が

持続することを目標とする。

資源回復目標グラフ

4.資源回復のために講じる措置

混獲防止

・ワカサギ幼稚魚の混獲を軽減することを目的に,いさざ・ごろひき網漁業における休漁や操業時間短縮の自主的な取り組みを確立・拡充する。

親魚確保

・翌年の資源発生に必要なワカサギ親魚量を確保することを目的に,資源利用漁業者検討会を開催し,8月に

おける1日1隻あたりの漁獲量(CPUE=CatchPerUnitEffort)調査をもとに推定した残存資源量を考慮して,

わかさぎ・しらうおひき網漁業における漁獲努力量コントロールの実施を検討する。

資源の低水準な年において,これ以上わかさぎ・しらうおひき網漁業を通常どおり操業していると,翌年の資源発生に必要なワカサギ親魚量を確保できなくなると推定された場合は,これを回避するため,漁獲努力量のコントロールによるワカサギの漁獲を減らす取り組みを検討する。
具体的には,わかさぎ・しらうおひき網漁業における「獲れ具合」=1日1隻あたりの漁獲量(CPUE)の推移を把握し,8月の時点で一定の水準(霞ヶ浦では5kg/日・隻以下,北浦では10kg/日・隻以下)を下回った場合,これを親魚確保の警戒値として,以降の操業において,ワカサギの漁獲を減らす取り組み等を検討し,親魚確保に努める。

 

 

ワカサギ資源回復計画の取り組み概念図

用語解説

混獲:漁業の目的としている魚種以外の魚種が混じって漁獲されること。

・再生産:生物資源が産卵等により次の世代の資源を生み出すこと。

・漁獲努力量:漁獲にどれだけの努力(労力)を払ったかを表す量。

例えば,漁船数,操業日数,曳網時間など

(参考)資源量の変動要因

資源量の変動要因としては親魚量の他に,重要な要素として卵からふ化した後の餌料環境がある。

ふ化時期に餌の発生状況が悪い場合には,仔魚の生き残る率が低くなる。

このため,親魚が十分に確保されていても初期資源量が少なくなり,不漁となる。

このような餌料環境の悪い年が起こる割合は10年に2回程度と考えられている。