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更新日:2021年3月3日
2月17日、日立市ハマボウフウ産地化研究会員と日立市農林水産課の方々17名が常陸太田地域農業改良普及センターの引率でハマボウフウ栽培の研修で当所を訪れました。
同研究会は日立市においてハマボウフウの地域特産化を図る目的で結成され、今回、当所で行っているハマボウフウの土盛り軟化栽培を中心に、ハマボウフウの栽培方法等の研修を行いました。
メンバーは、ハマボウフウ栽培が初めての方々が大半で、播種方法、収穫方法、収穫時期他たくさんの質問があり熱心な研修が行われました。
当所では、地域特産資源の維持保存を目的に、最近では希少になってきたハマボウフウの採種や系統選抜を行っており、栽培を希望する生産者等に対しては今後も種子の提供や栽培指導等も行っていきたいと考えています。
写真1:ハマボウスウ生育の様子
写真2:パック詰めされたハマボウフウ
12月12日、当所において、鹿島南部青販連女性部会員30名がピーマン及びパプリカの研修会を行いました。
女性部ではピーマンの栽培技術や経営管理向上に向けていろいろな活動をしており、今回、ピーマンの新しい技術や品目について学ぶことを目的に来所しました。
当所では「定植時に紙で根を包むPMMoVの防除法」や「ピーマンの養液土耕栽培技術」、「パプリカのつる下ろし誘引栽培」などの新技術について、慣行栽培との違いや期待される効果、収量や作業性について説明を行いました。
部会員からはパプリカの収益性に関する質問や、養液土耕を導入した場合の費用など、経営に関した質問が多く出され関心の深さが伺えました。
写真1:室内検討の様子
写真2:ピーマンハウス内での説明
写真3:ピーマン生育状況を観察
10月25日、当所において、JAしおさい、鹿島南部青販連、関係機関担当者等計40名が出席して、平成17年度鹿島地帯特産指導所第5回農業改革実践会議(ピーマン、パプリカ主要課題現地検討会)を開催し、「ピーマンの養液土耕栽培」、「パプリカのつる下ろし誘引栽培」、「PMMoVの伝染防止技術」について検討を行いました。
「ピーマンの養液土耕栽培」では慣行栽培に対し過去3年間の試験結果から平均16%の増収効果が確認できたことと、養液土耕を利用した隔離床栽培法では収量が変わらず、土壌消毒を減らす可能性ができることを、「パプリカのつる下ろし誘引栽培」はつる下ろしにより16t/10aの収量を確保できることとパプリカの各品種の特徴を、「PMMoVの伝染防止技術」については定植時に紙で根鉢を保護することで、PMMoVの土壌伝染を阻止できることと、病徴株抜き取りによる接触伝染防止について説明しました。
生産者からは養液土耕を利用した場合の食味変化や隔離床栽培の方法に関する質問など、活発な意見交換が行われ、又、千葉専技や中央農研津田病害防除システム研究室長より臭化メチルをめぐる現在の状況と、隔離床や紙包みによるPMMoV土壌伝染阻止の有効性について説明されました。
養液土耕栽培は現地で7haの導入が予定されている事や、臭化メチルの不可欠用途の使用が年々厳しくなっていること等もふまえ、当所としては継続して取り組む計画です。
写真1:ピーマンハウス内での説明
写真2:収獲した果実品質の説明
9月26日、当所において、JAしおさい波崎菊部会員、JA茨城中央花き部会員、JA営農担当者、全農茨城、専技、園研、生工研、鉾田普及センター、笠間普及センター担当者等計22名が出席して、平成17年度鹿島地帯特産指導所第4回農業改革実践会議(輪ギク主要課題現地検討会)を開催しました。
当所で取り組んでいる9月出荷作型における品質向上のための「うらごけ症防止技術」、12月出荷作型での直挿し試験及び9月,12月出荷作型における養液土耕試験状況等を圃場にて検討を行った後、当所会議室で意見交換を行いました。「うらごけ症防止技術」には、総苞りん片形成期後期から再電照を行った後、摘蕾期にビーナインを散布すると効果があることが確認できました。また、波崎を訪問していた愛知県渥美町の生産者の参加があり、渥美地域での輪ギク生産事例について紹介して頂きました。
今後の試験については、生産者等からの意見、要望も加味し、より現地に即した課題の詰めを行っていきたいと考えています。
写真1:開花したキクの観察
写真2:キク幼苗の観察
6月23日、当所試験ほ場において、JAなめがたエシャレット部会員、JA営農担当者、生工研高津室長、麻生地域農改担当者他計15名が出席してエシャレット優良原種苗の選抜にかかわる第2回目の検討会(第3回農業改革実践会議)を開催しました。今回は5月31日の一次選抜で堀り残した36系統の株を3週間程生育させて、9月から取り組む原種球の増殖に向けた優良球の最終的な選抜と検討を実施することを目的に実施しました。
栽培経験の豊富な生産者含めて全員で審査を実施して、産地ほ場の条件や栽培法、商品としての市場性等の総合的な詰めを行い、麻生系、静岡系、E系のなかから10系統について次年度増殖することとなりました。
当所としては、今回の結果を踏まえて増殖のためのハウスをこの8月に設置し増殖に入る予定です。
輪ギク主要課題現地検討会を開催(2005年6月13日)
6月13日、当所において、JAしおさい波崎菊部会員、JA茨城中央花き部会員、JA営農担当者、全農茨城、専技、生工研、鉾田普及センター担当者、計17名が出席して、平成17年度鹿島特産第2回農業改革実践会議(輪ギク主要課題現地検討会)を開催しました。
当所で取り組んでいる6月出荷作型における直挿し試験、8月出荷作型における養液土耕試験状況等を圃場にて検討を行った後、当所会議室で意見交換を行いました。今年度から新規に開始した養液土耕試験への関心は高く、通年で試験して欲しいという意見が出されました。
検討会を通して、生産者等から出して頂いた意見に基に、現地の課題に即した試験を行っていきたいと考えています。
写真1:ハウス前での説明
写真2:開花したキクの観察
写真3:生育中のキクの観察
5月31日、当所試験ほ場において、JAなめがたエシャレット部会員、JA営農担当者、生工研高津室長、麻生地域農改担当者、計15名が出席してエシャレット優良原種苗の選抜にかかわる検討会(第1回農業改革実践会議)を開催しました。
当所では、優良な系統のウイルスフリーの原種を行方地域の産地に提供する事を目的に生工研で育成した36系統を16年10月から試験栽培をしており、今回は産地の関係者を招いて2年次の優良系統の増殖のための選抜と検討をおこなうことを目的に開催しました。
栽培経験の豊富な生産者等の参加を得た事により、一株毎に球の肥大や分球状況、形、色等について細かな点まで観察と評価・検討をしていいただき、一次選抜を行いました。
最終的な絞込みについては、堀り残した株を3週間程生育を継続させて、6月23日に二次の選抜・検討会を実施する事とします。
写真1:収獲したエシャレットの品質確認
写真2:栽培中のエシャレットの確認
5月16日、神栖町立大野原西小学校5年生の児童70名が校内で農作物を作るにあたっての事前学習として、校長先生他の引率で来所しました。
試験ほ場を見学するなかで小学生たちは担当研究員に、栽培方法からピーマンの交配方法やパプリカの色の付き方やセンリョウの栽培方法などに至るまで関心をもって熱心に学習を行いました。
当所としては、今回の子供達を含め地域の方々の場内の視察については、農業に対しての理解や鹿島特産の試験研究業務を理解してもらう面からも対応してゆきたいと考えています。
5月13日、生産者、JA、関係機関等30名の出席を得て、当所会議室において、平成16年度試験成績並びに平成17年度試験設計検討会を実施しました。
各研究員からピーマン、パプリカ、キク、センリョウの計6課題の16年度試験成績について、プロジェクターを用いて説明を行いました。その後、17年度試験設計の概要説明と検討を行いました。
当検討会を通して、当所からは、ピーマンの養液土耕栽培普及に向けたPRやピーマンのウイルス病(PMMoV)対策の重要性について改めて伝達することができました。又、生産者等からは、貴重なご助言を得ることができました。今後の試験研究に十分に活かしていきたいと考えています。
4月20日に波崎千両出荷組合山本耕一組合長圃場(波崎町)にてセンリョウ系統選抜現地試験圃場を設置しました。現地収集及び所内保存の赤実13系統、黄色実6系統の計19系統、約150株を当所から移植しました。今後、生産現場環境に即した、又、生産者の意向を取り入れた優良系統の選抜がより迅速に出来るものと見込んでいます。
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