H29県西土地改良通信第13号・平成29年度多面的機能支払交付金優良活動事例発表会で境町森戸南部地域資源保全協議会が発表を行いました。

平成29年10月6日（金曜日）に県民文化センター（水戸市）において平成29年度多面的機能支払交付金優良活動事例発表会が開催されました。今回,県西農林事務所管内からは,第10回茨城県美しい水土里づくり優良活動表彰において茨城県土地改良事業団体連合会長賞を受賞した,森戸南部地域資源保全協議会（境町）が発表を行いました。その他,同表彰において茨城県知事賞を受賞した,上河合農地・水環境保全管理組合（常陸太田市）と,他県の事例紹介として,関宿地区農地・水・環境保全管理協定運営委員会（千葉県野田市）からの発表がありました。

県西農林事務所としては,今後も農業農村が有する防災や景観保全などの多面的機能の発揮に向けて,当交付金を活用した取組を支援して参ります。

＜事例発表の様子＞

森戸南部地域資源保全協議会について

森戸南部地域は,平成19年度に西総土地改良区が中心となって各行政区・学校・PTA・消防団が参加して協議会を設立し,資源保全や農村環境の向上,農業用施設等の維持管理活動に取り組むことになりました。本地区は,これらの活動の他に次のとおり特徴的な取り組みが行われています。

特徴的な取組内容

有識者と連携し,地元の小学生を対象にホタルの幼虫の放流や鑑賞会を実施しているほか,水田魚道設置による生態系への配慮,生物調査,ゴミ拾いなど農村環境の保全につながる活動を積極的に実施しています。
ホタルの鑑賞会と併せて,廃油を使ったロウソク作りや,米ぬかを使用した石鹸づくりなどのものづくり体験を毎年活動に取り入れ,地域住民の交流の場を提供し,地域を盛り上げています。

ホタル鑑賞会の様子

水田魚道の設置の様子

ものづくり体験の様子

本事業の取組成果・効果

生態系保全や環境美化活動を通じて地域住民の農村環境保全に対する意識向上につながりました。また,ものづくり体験や広報活動を積極的に行い,地域住民の交流する機会が増え,地域の活性化にもつながりました。