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更新日:2023年5月29日

大豆-茎疫病(Phytophthora sojae)

発生及び被害の状況と発生条件

 本病は糸状菌(かび)の一種によって引き起こされる土壌病害で,出芽前から収穫期近くまで,生育の全期間にわたって発生する(写真1)。特に幼苗期の被害が多く,胚軸部に水浸状の病斑が現れて立枯症状となる。生育期に発病した場合は,はじめ地際部に楕円形または紡錘形の水浸状病斑を生じ,のちに拡大して茶褐色~暗褐色の大型病斑となり,茎を覆うように進展して枯死に至る(写真2)。
 湿潤条件で発生が助長されるため,水田転換畑で発生しやすい。また,被害株の残る連作圃場および排水不良圃場で多発する傾向がある。

防除のポイント

1.明渠の設置や高畦栽培等,圃場の排水対策を徹底する。
2.被害株はできるだけ早期に抜き取り,圃場外に持ち出して適切に処分する。
3.大豆の連作をできるだけ避ける。
4.幼苗期の防除には,播種前の種子消毒が有効である。

 

※画像の無断使用および転用を禁じます。

ダイズ茎疫病発病圃場(写真1)ダイズ茎疫病発病圃場

ダイズ茎疫病による茎の褐変症状(写真2)ダイズ茎疫病による茎の褐変症状

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〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

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