ダリアを育てる(2019年3月)

ダリアはメキシコ、グアテマラの山地を原産とする多年草です。花の色や形が多彩で、花の大きさや草丈、葉の色なども変化に富み、非常に種類が多いのが特徴です。春に植えると夏前と秋に開花が見られ、長い期間にわたって楽しむことができます。

ダリアの写真

植え付けの準備

日当たりと風通しが良く、排水の良いところに植えましょう。排水が悪い場合は畝を高くします。植え付け3~4週間前に1平方メートル当たり化成肥料を100~200g、堆肥を2~3kg、必要に応じて石灰質肥料を施用し、良く耕しておきます。

植え付け

球根を購入し、4月上旬以降に植え付けます。球根は芽が付いている部分を上に向けて、10cm位の深さに植え付けます。その際、芽のついていない球根の尻部分をやや深く植えます。複数植える場合は80cmくらいの間隔を確保します。植え付け時に支柱を立てておくと良いでしょう。

仕立てと脇芽の整理

4月上旬に植えると5月頃に発芽してきます。茎の伸びに応じ、倒れないよう支柱を追加して誘引します。発芽した茎をそのまま伸ばして花を咲かせます。地際から30cmより上の節から出てくる脇芽をすべて取り除くと、茎の先端に輪の大きな花を咲かせることができます。
その花が終わったら花首の部分で摘み、その後しばらくすると下の残した節から分枝が伸びてきますので、一番下の節以外の脇芽をすべて摘除するとその分枝の先端に咲く花は大きくなります。逆に、脇芽の摘除を控えて芽をたくさん残すと、花は小さくなりますがたくさんの花が咲きます。この作業を繰り返して次々と花を咲かせます。

球根の掘り上げと保管

ダリアは、地下に根が肥大した塊根(かいこん)と呼ばれる球根を形成します。花が終わり、地上部が枯れ始める11月頃に球根を掘り上げます。掘り上げ後はおがくずやピートモスなどでパッキングして最低2℃以上を保てる冷所で保管します。

図:ダリアの作業暦

▲ダリアの作業暦(クリックで拡大)

 

 

専門技術指導員室T.K

2019年03月28日