おいしいレンコンの提供と、産地の発展をめざして(2019年7月)

阿見町
JA水郷つくば阿見レンコン部会

(写真1:目揃会のようす(左)箱詰めされたレンコン(右))

JA水郷つくば阿見レンコン部会は、霞ケ浦湖岸地域を中心に、豊富な水を活かしてレンコンを栽培しています。部会では、エコファーマーの取り組みや、優良系統選抜品種の導入によりレンコンの品質向上に努めています。
また、各種イベントでのPR活動や、新たな担い手育成に力を入れるなど、精力的に活動しています。平成30年に県の銘柄産地に認定されました。

環境にやさしい栽培

平成26年に環境にやさしいレンコンづくりを目指して、部会員全員がエコファーマーを取得して以来、土壌診断に基づいて、土壌改良や施肥改善を行い、適正施肥に努めています。
食味の良いレンコンになるよう、隣接する美浦村のトレーニングセンター由来の馬ふん堆肥や、発酵鶏ふん、米ぬかなどの有機質を投入し、土づくりにこだわって栽培しています。適期防除により農薬使用回数も極力抑えるなど、環境にやさしいレンコン栽培を実践しています。

優良選抜系統の導入

「いばらきレンコン」のさらなるブランド化を図ることを目的に平成25~29年まで続いた「いばらきレンコン優良系統選抜普及プロジェクト」へ参加してきました。平成30年からはプロジェクトで選抜された4系統を増殖中です。

規格外も有効活用

各種イベントに参加してレンコンを提供しています。こだわりを持って作られた、おいしいレンコンはどこでも好評です。また、学校給食への提供など、食育や地産地消活動に努めています。
近年は、栄養や機能性が注目されるようになったため、規格外品の有効活用が進み、レンコンパウダーや、レンコンパウンドケーキも製造されるようになりました。

就農希望者を受入れ、人材育成

写真2:胸まで水につかりながらレンコンを掘り取るようす

(写真2:胸まで水につかりながらの掘り取り)

栽培に魅力を感じ、新規参入を希望する人が現れるなど産地の動きは活発となっています。そのような情勢を見据えて、阿見レンコン部会では人材育成に力を入れるべく、新規参入によるレンコン就農希望者の受入れを始めました。
栽培歴50年を超えるベテラン部会員の指導のもと、研修に励んできた若手の新規参入者が、昨年、独立就農を果たし、晴れて新規部会員となりました。現在は、新たに2名が修行に励んでいます。

平成30年に銘柄産地へ

(写真3:まい・あみ・マルシェでも大好評!)

出荷先である市場の仲卸やスーパーの評価も高く、新たな担い手の育成に努力する姿勢や、作付面積の増加による生産拡大が評価され、平成30年に県の銘柄産地に認定されました。
阿見レンコン部会は、これからも、おいしいレンコンを消費者に届けるため、また産地のさらなる発展を目指して活動していきます。

茨城県県南農林事務所 稲敷地域農業改良普及センター

2019年07月01日