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更新日:2016年5月30日

きのこ雑学講座15

 きのこ中毒からの教訓3.<同じ場所から毒きのこ>

  Bさん夫婦は,庭に食用のハタケシメジが出たのでおいしくいただき,残ったきのこを「また来年も出ますように」と同じ場所へ埋めておきました。次の年,期待していたとおりその場所から株立ちのきのこが出てきました。Bさん夫婦は,これを去年と同じハタケシメジだと思い込み,煮込みうどんにして食べました。 10分後,手足がシビレだし,景色が歪み始め,これはたいへんと119番に電話しました。ところが,自宅の住所がなかなか思い出せず,救急車を呼ぶのに手間取ったということです。

 このきのこは,シビレタケ属の一種でした。シビレタケ属のきのこによる中毒は,幻覚性で,目が回ったり,物が虹色などの極彩色に見えたり,目の前に存在しない物や景色が見えたり,幻聴を伴ったりします。症状は,多くの場合数時間で治まります。 麻薬の代用として使用する人もいるようですが,人によっては長い間後遺症に悩まされたり,中毒で「空が飛べる」と思い込み,2階の窓から飛び出して大怪我をした人もいるそうですから,面白半分に手を出すことは危険です。

 茨城県では,過去にエノキタケと間違えたヒカゲシビレタケによる中毒の事例もあります。シビレタケ属のきのこは,ハタケシメジやエノキタケのように,しばしば束生(束になって生える)しますが,きのこの姿形はだいぶ異なるので,図鑑などでよく確認すれば,まず間違えることはありません。

 きのこは微生物で,その本体は土や木材などの中にはびこる菌糸です。人の目につかないところで,絶えず縄張り争いをしているので,同じ場所から常に同じきのこが生えるとは限りません。栽培きのこのほだ木から,猛毒のニガクリタケが生えることも珍しくありません。きのこの種名は,その都度確認することが大切です。

幻覚のイラスト

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