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更新日:2016年6月23日

2.水郷筑波国定公園

位置図(JPG:106キロバイト)>>公園計画図(筑波地域)(PDF:2,500キロバイト)>>訂正表(PDF:77キロバイト)>>

総説

北浦

本県と千葉県とにまたがる霞ヶ浦利根川等のいわゆる「水郷」の一帯と筑波山、加波山などの山塊が公園区域となっています。
水郷は利根川と我国第2位の淡水湖の霞ヶ浦、与田浦、北浦の湖沼群の作る水景で明るい水平な風景を成しています。湖の周囲には、東国三社の鹿島神宮、香取神宮、息栖神社と浮島、歩崎、天王崎の景勝地、アヤメで知られる潮来、水郷の典型「十二橋」があり、水性植物、水鳥の遊ぶ姿とあいまって、親しみやすい水郷景観を形成しています。
霞ヶ浦の北西に位置する筑波山と加波山、足尾山の山塊は標高は低いが関東平野から急にそびえているため気温差がはげしく植物の種類が豊富なことと共に垂直分布がはっきりと観察され自然観察の教室として大いに利用されています。なお、この地域は筑波山神社、加波山神社、東城寺、西光院、伝正寺、楽法寺等の神社仏閣が多く、筑波山頂へはケーブルカー、ロープウェイ、スカイライン、登山道が通じ山頂からの眺望がすばらしく関東平野が一望にできます。

水郷地区

地形・地質

霞ヶ浦、利根川地域は、洪積世の海進、海退によって生じた湾入海跡であり、大部分は低平湿潤の地です。そのうち、霞ヶ浦、北浦、外浪逆浦などは海跡湖であり、常陸利根川、横利根川、前川は利根川三角州の河道です。
鹿島神宮地域は海抜30~50mの洪積台地となっています。

霞ヶ浦湿原生植物群落の配分模式図

植物

霞ヶ浦、利根川地域の湖沼、河道には、ヨシ、マコモ、ヒメガマ、ウキヤガラ等の群落がひろがり、アサザ、ガガブタ、ジュンサイ等の浮葉植物、クロモ、セキショウモ、ササバモ等の沈水植物、周辺の湿地にはムジナモ等の食虫植物、アヤメ類を混じえた低湿原群落がみられ、特に、マコモ、ヨシの大群落は水郷景観を特徴づけています。
また、鹿島神宮、息栖神社周辺の台地にはシイ、タブ、クスノキ、モチノキ等の常緑広葉樹及びスギ、マツ、モミなどの針葉樹からなる社叢がみられ、特に鹿島神宮樹叢は県の天然記念物に指定されています。

動物

この地域で目立った動物相は、特に鳥類の種類と数の多さにあります。湖面、湿原に生息するものにかぎりみてみると次のとおりになります。

湖面

  • 夏=カイツブリ、オオバン、カルガモ
  • 冬=カイツブリ、オオバン、オナガカモ、コガモ、ヨシガモ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、スズガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ

湿原

  • 夏=ヨシゴイ、バン、ヒクイナ、セツカ、オオヨシキリ、コヨシキリ、カワセミ
    冬=クイナ、チュウヒ、カワセミ、オオジュリン

昆虫類では、霞ヶ浦付近を北限とするベニイトトンボ、オオスジイトトンボをはじめその種類が多いといわれています。なお鹿島・息栖の林の中にはアゲハチョウなどが多いことで有名です。

みどころ

鹿島神宮樹叢

  • 長勝寺
    潮来市町にある本寺は、禅宗唐様の建築物がならび、国指定の銅鐘の外、これら建築物は県指定文化財であり、隣接する稲荷山公園からは潮来十二橋、水郷の水田地帯が一望できます。
  • 息栖神社
    鹿島神宮・香取神宮と共に関東三社の一つとされている名社であり、社歴は古いが社殿は昭和に入り火災で焼失し再建されたものである。神域の樹そうは、スダジイ、タブなどの広葉樹がスギ、モミ、ヒノキ、マツに混って林冠をおおっているのは壮観です。
  • 鹿島神宮
    本県唯一の国宝「ふつのみたまの剣」外、桃山の権現造のけんらんたる様式をもつ本殿、拝殿などは国の指定文化財であり、その周囲の樹そうは、県の天然記念物です。
  • 浮島
    昔はその名のとおり霞ヶ浦に浮ぶ島であったが現在は干拓により陸続きとなっています。集団施設地区として運動施設等の整備が進んでいます。
  • 天王崎
    霞ヶ浦に突き出した景勝の地で対岸の浮島の和田岬が眺められ、北西には筑波山が遠望できます。
  • 歩崎
    霞ヶ浦を望む高台には歩崎観音(長禅寺)がありこの一帯は県の名勝として指定されています。

筑波地区

地形・地質

  • 筑波山を主峯として、足尾山、加波山からなる筑波山塊は、八溝山系の最南端に位置し、その生いたちの歴史は古く侵食作用によりすでに準平原化しています。
  • 筑波山塊をつくる岩石は、主に火成岩と変成岩です。この火成岩の中では、最も花崗岩の分布が広く、筑波型、稲田型、上城型に分類されています。

筑波山

筑波山塊では花崗岩の採取が古くから行われており特に桜川市は質のよい"糖目"が採取され、その加工業と共に地場産業として育成されています。
この花崗岩を貫くように突き出し山頂の男体山、女体山を作っているのが筑波山のハンレイ岩です。このように2峯に分かれたのは2本の断層により切られているためです。このハンレイ岩は堅く風化に強いので高所として残った原因です。女体山頂付近のハンレイ岩と花崗岩は長い間の侵食作用により崩れやすく奇岩奇石があり名所となっています。またこのハンレイ岩は転石として転げ落ち長い間風雨にされされ黒く苔むした石は"筑波石"として愛好家に親しまれています。

筑波山における植物の垂直分布一覧表

海抜 目標 主な植物の種類
    ブナ、イヌブナ、ムシカリ、リョウブ、ニッコウナツグミ、ズミ、トウゴクミツバツツジ、ニシキウツギ、バイカウツギ、イロハカエデ、ウリハダカエデ、キブシ、ツクバザサ、ツクバスズ、アズマネザサ、ホシザサユキノシタ、カタクリ、ウバユリ、ユキザサ、アマドコロ、エンレイソウ、ウスバサイシン
モミ、イヌシデ、クマシデ、ミズキ、ネジキ、ヌルデ、シキミ、ミヤマシキミ、アキグミ、ツクバネソウ、ナルコユリ、ヒトリシズカ、フタリシズカ、ニリンソウ、イワタバコ、モミジガサ、カシワバハグマ、トリアシショウマ、チダケサシ、フモトスミレ、ギンラン
スギ、ヒノキ、カヤ、イヌマキ、アカガシ、ツクバネガシ、ウラジロガシ、タブノキ、スダジイ、ムクノキ、エノキ、コナラ、ヤマナラシ、リンボク、ネムノキ、イヌツゲ、ツクバネ、ヤマトグサ、ヤマトリカブト、マツムシソウ、ヌスビトハギ、ノカンゾウ、マムシグサ
アカマツ、クスノキ、タブノキ、カゴノキ、エゴノキ、クヌギ、カシワ、フクレミカン、ツルグミ、イタビカズラ、ヤマザクラ、サルトリイバラ、ツクバカゴメヅル、カモノハシ、ケカモノハシ、オケラ、カントウタンポポ、イヌノフグリ、オオバコ、ヒルガオ、ミミナグサ、ヤマハッカ
876m 頂上
800 御幸ガ原
700 トンネル
600 ツツジ丘
500 風返峠
400 白滝神社
300 筑波町
200  

植物

筑波山は標高僅かに876mでありますが、平野部から急に立ち上がっているため、高さによる気温の差がはげしく、標高100mにつき0.5℃の気温の差があり、山麓から山頂にかけ明確な植物の垂直分布がみられます。

筑波山塊と平野部が接する付近の社寺には常緑広葉樹の大木が残り樹林を形成しています。主なものは次のとおりです。

  • 東城寺:スダシイ、シラカシ、コナラ、アオキ等
  • 薬王院:スダシイ、ウラジロガシ、イヌシデ、ケヤキ、クロガネモチ、アオキ等
  • 伝正寺:スダジイ、シラカシ、アオキ、ウリカエデ、ヤブツバキ等
  • 雨引観音:スダジイ、シラカシ、アオキ、ヤブコウジ、ナツハゼ、ツルグミ、ヒサカキ、アカシデ等

加波山頂付近は、ブナースズタケの林分があり主な植物は次のとおりです。

  • 高木層:コナラ、イヌシデ、アカシデ、ヤマボウシ、リョウブ、ヤマザクラ
  • 低木層:ヤマツツジ、ミヤマガマズミ、ムラサキシキブ、モミジイチゴ、コゴメウツギ、ミヤコザサ

動物

つつじヶ丘

この付近は南方系と北方系の動物が混在している点が興味深く、平地性、山地性、高山性の諸動物が見られるので科学教育の場として大いに利用され得るところです。
森林が深くイノシシ、テン、イタチ、アナグマ等哺乳類の繁殖場所として適地であるとされています。
鳥類の種類は多く、特に春から夏にかけて全山いたる所でウグイスの美声をきくことができます。

みどころ

伝正寺

  • 楽法寺
    坂東33霊場の第24番札所で一般に「雨引観音」の名で親しまれている。本尊の木造観世音菩薩立像は弘仁期の作といわれ一本彫成像で、前立観音像と共に国の文化財に指定されています。その他の寺宝類も多く県の文化財に指定されています。
  • 薬王院
    三重の塔で知られ、本尊の鋳造薬師瑠璃光如来坐像と共に県の文化財に指定されています。
  • 加波山神社
    加波山頂に奥宮、拝殿、禅定場があり、明治17年自由党急進派が自由民権を唱へた、いわゆる「加波山事件」がおこった地です。
  • 西光院
    茨城百景に指定されている峰寺山の中腹にあります。本堂は、崖の上に柱を組み上げた「懸造」(かけづくり)という珍しい建造物で、回廊からのすばらしい眺めから「関東の清水寺」とも呼ばれています。
  • 筑波山神社
    筑波山麓に拝殿があり男体山頂に筑波男大神、女体山頂に筑波女大神が安置されています。平安時代僧徳一により創建されたが江戸時代徳川家により保護され隆盛したものです。

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生活環境部環境政策課自然・鳥獣保護

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