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更新日:2019年9月17日

特定外来生物カナダガンの完全排除を達成しました

平成27年12月4日、龍ケ崎市牛久沼水辺公園にて、環境省、カナダガン調査グループ(※)等関係機関と連携し、牛久沼に生息していた特定外来生物カナダガン1羽とカナダガンの交雑個体1羽を捕獲しました。これにより、人の手によって国内に定着してしまったカナダガンについて、確認されている全ての個体の完全排除を達成しました。

※カナダガン調査グループ
日本野鳥の会神奈川支部、神奈川県立生命の星・地球博物館、かながわ野生生物サポートネットワーク、地域自然財産研究所からの有志メンバーで構成

 

カナダガン

カナダガン

カナダガンとの交配

カナダガンとガチョウの交雑

 

 

事前調査のため、平成27年8月に生息状況のモニタリングを行いました。当日は環境省、カナダガン調査グループの他、龍ケ崎市役所、牛久沼漁業協同組合、日本野鳥の会茨城県の方々も参加し、カナダガンの1日の行動パターンを調査しました。その後も数回モニタリングを実施し、捕獲に臨みました。

モニタリングの様子1 モニタリングの様子2

モニタリングの様子

防除の目的

カナダガンは北米原産のガンで、増殖率が高く、ヨーロッパやニュージーランドに意図的に導入されたものが爆発的に増加したことが確認されています。国内においても、飼われていたものが逃げ出したりして、多い時には約100羽が生息していましたが、このまま放置すれば次のような問題が起きる可能性が高いことから、カナダガン調査グループが主体となって、地元関係者等と協力しながら防除(捕獲等により野外から取り除くこと)を進めてきました。

  1. 近縁種であるシジュウカラガン等との交雑
  2. 農業被害や糞による生活被害

特に問題視されているのが、シジュウカラガンとの交雑です。シジュウカラガンは昔から日本へ多数飛来していた在来種ですが、20世紀初頭に繁殖地の島にキツネが放されたことにより、生息数が激減し、現在絶滅危惧種としてその生息の保護が必要とされています。一方カナダガンは本来日本には飛来しない鳥ですので、外見はよく似ているものの、その由来が全く異なる鳥です。この両者の交雑を防ぎ、人間活動による生態系被害を防止することが、今回の防除の主な目的です。

 

 

 

 

シジュウカラガン

カナダガン

シジュウカラガン(左)はカナダガン(右)に比べ身体が小さく、首とくちばしが短い。また成鳥の首には白い輪がある。(写真:環境省関東地方環境事務所作成パンフレットより)

カナダガン調査グループの活動により、平成26年までに71羽、卵150個以上の防除が実施されました。

その後も防除活動は進められ、今年6月に長野県(1羽)、7月に神奈川県(1羽)、11月に静岡県(2羽)、徳島県(2羽)の防除が行われ、そして12月4日、牛久沼の2羽(交雑1羽含む)の防除が成功しました。

この結果、人が関与したことにより国内に定着したカナダガンについて、確認されている全ての個体の防除が完了しました。これは、個体数拡大の初期に対応し、被害の未然防止がされた良い事例であり、特定外来生物に指定された外来生物においては、初めてとなる国内での野外根絶になると考えられます。

詳細は、環境省ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

県民生活環境部自然環境課生物多様性

茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2940

FAX番号:029-301-2948

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