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平成22年度 第10回 霞ヶ浦野外講座 里山の植物と平地林の変遷

写真

内容

小葉類シダ植物3種(フユノハナワラビ,オオハナワラビ,クラマゴケ)を観察しました。 園長さんの案内で観察の森の動植物を観察しました。特に、成虫で越冬するトンボ(ホソミオツネントンボ)は、コナラの枝とそっくりの形(擬態)で冬眠状態にあるのを観察できました。3個体見られみんな感動しました。植物も種子や冬芽、冬葉などそれぞれの状態で越冬し、春に備えていました。

里山は住民が自然と馴染んで開発され維持利用されてきました。しかし、昭和30年代のいわゆるエネルギー革命により管理放棄が促進されてきました。牛久自然観察の森は多くのボランティアの活動により維持管理された貴重な森です。


コナラの樹皮;ナラ枯れの危機が心配されています。日本の原風景の危機です。


タチツボスミレ;春になると一面薄紫の絨毯になります。是非見に来て下さい。


フユノハナワラビ;夏に枯れる小葉シダ植物です。


ホソミオツネントンボ;見事な擬態です。この姿で冬を越します。


よく管理された里山です。昔懐かしい雰囲気ですね。


紅梅が咲いていました。


熱心に観察しました。

観察できた植物

スギ、ヒノキ林内にアオキ、ヒサカキなどの低木が生育し、林床にはヤブラン、ジャノヒゲカラタチバナ、シュンラン、ベニシダがみられ、湿地にはショウブが生育していました。