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平成24年度 第3回 霞ヶ浦野外講座 白浜湖岸の植物と鹿行地域の交通

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今回訪れた行方市白浜では北浦湖岸の後背台地である愛宕山神社周辺一帯が白浜緑地環境保全地域に指定されています。スダジイ、ヒノキ、モミ等の大径木が混生する常緑樹林の中にタブノキ、ヤブツバキ、ヒサカキ、シロダモ、ゴンズイ等の暖帯植生群を構成している森林です。林床には春にはキンラン、ギンラン、ササバギンランなどが見られました。アリドオシ、コクラン、マンリョウ、カラムシ、ニッケイなども観察することができました。

林の周辺にはオオバイボタ、トベラなど海岸性の植物も見られました。蝋を取るハゼノキは以前栽培されていた名残でしょうか。

午後の研修では,鹿行地域の交通の歴史について研修しました。北浦では干潮時になると深さが膝くらいになるから歩いて渡る人もいましたが、自然と渡船が発生し13カ所もの渡船場ができ人の往来も多かったとのことです。運送営業用の河岸や個人専用の河岸も作られ物資の流通も盛んでしたが、北浦大橋や鹿行大橋の開通とともにその役割も終えました。


船のスクリュウのような形のテイカカズラ


アリドオシ(アカネ科)茨城が北限

 


カラムシ(イラクサ科)


ニッケイ(クスノキ科)