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平成24年度 第5回野外講座 燕山山麓の植物と石材利用の歴史

 

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概要

夏の山は意外と花は少ないようです。植物はもっぱら生長する戦略のようです。

水が豊富な沢筋にはシダ植物が多く見られます。ベニシダ,ミゾシダ,ハリガネワラビ,ゲジゲジシダ,ジュウモンジシダ,リョウメンシダ,ゼンマイなどがあります。湿地にはコガマ,ヌマトラノオ,シカクイなどが見られます。

クサギは葉の臭いは良くはないのですがきれいな花をつけていました。アキノタムラソウ,オカトラノオ,ヒヨドリバナ,オトコエシ,コマツナギなど夏の花も見られます。今回の観察会では150種ほど確認しました。ウツボグサ,ネジバナなどはとっくに花が終わり茶色になっていました。季節によって花の時期が異なり,今しか咲かない花が迎えてくれた思いがしました。

午後は,国道50号の岩瀬地区沿道に展示されている御影石を使った作品を眺めながらこの地域の花崗岩の利用の歴史について学習しました。明治時代以降稲田の石,真壁の石は鉄道の誕生とともに販路が拡大し茨城県庁,国会議事堂,赤坂離宮など多くの建造物の建築用材として利用され隆盛を極めたことなど資料をもとに説明を受けました。今の石材業の低迷をみると今昔の感が否めませんでした。


クサギ(クマツヅラ科)の花はきれいでした


ガマかコガマか迷いますが・・・

 


アキノタムラソウ(シソ科)


石材利用の歴史について熱心に学習中