トップページ > イベント情報 > イベント結果(平成25年7月から9月まで) >平成25年度 第4回霞ヶ浦自然観察会 

平成25年度 第4回霞ヶ浦自然観察会 きれいな川の生き物達

写真

概要

当日は好天に恵まれ絶好の観察日和になりました。今日の目的の一つは、COD などの化学的手法以外に、どのような生物が生息しているかを調べることによって、その水域の水質を調べることが出来る「水質環境の指標生物」について学ぶことです。行きの車中では、とくにきれいな水域の指標生物である、カワゲラ、カゲロウ、トビケラ3 種の幼虫について、観察のポイントを学びました。また今春、新たに新種とされたツクバハコネサンショウウオをみんなで探してみようと、大いに盛り上がりました。

予定時刻通り10 時20 分に現地到着。早速、水生生物の採取を開始しました。すぐに、サワガニ、カワゲラ3 種、カゲロウ2 種、トビケラ1 種、コオニヤンマ他、2 種のヤゴ、ヘビトンボなど、水質の良い河川に見られる指標生物が次々に見つかり、霞ヶ浦に流れ込む河川も源流域はきれいな水質の生き物の宝庫であることを参加者一同、再認識致しました。 併せて、COD のパックテストを行い、化学的手法からも、観察地の水質が良いことを確認し、霞ヶ浦の水質との違いなどを学びました。午後は13 時より、植物の観察を行い、観察地が杉林で、杉はまっすぐ伸びるため、ヒノキ林などより光が入りやすいこと、それでもその下は弱い光になってしまうため、日陰大好き植物のアオキ、ヒサカキなどの低木常緑樹が育ちやすいこと、さらにそのような中でも光がよく届くギャップには、ムラサキシキブなどの落葉広葉樹が育つことなどを学びながら、沢筋によく見られる植物などを約30 種、1 時間ほど散策しながら観察しました。実際にサンショウの実を子供達に食べてもらい、辛さを実感してもらうなど、おもしろい話や五感を使ってわかりやすく学ぶことができました。

14 時に現地での学習を終え帰路に着きました。帰りの車中ではもう一度、今日の観察地である渓流と霞ヶ浦が繋がっていること、今日の観察地のきれいな水質が霞ヶ浦に流れ込むまでに汚れてしまう原因、私たちが霞ヶ浦をできるだけ汚さないためにできることなどを、参加者全員で振り返りました。

途中、土浦駅経由で15 時ちょうどにセンター着、解散となりました。


みんなで沢の生き物を探します。


渓流の定番「サワガニ」

 


モンカゲロウ


ヘビトンボ(別名孫太郎虫)

 


CODの測定


熱心に植物の話に聞き入ります。