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平成25年度 第7回霞ヶ浦自然観察会 一の瀬川をまるごと調べよう!!

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概要

今回は環境省から提供されている水辺の環境プログラム「水辺のすこやかさ指標(みずし るべ)を使って、霞ヶ浦の流入河川である“一の瀬川をまるごと調べよう!”をコンセプト に“みずしるべ”の5つのものさし、(1)自然な姿(2)ゆたかな生き物(3)水のきれ いさ(4)快適な水辺(5)地域とのかかわりの5つの視点で、上流の鶴沼、中流域(旧出 島庁舎下)、河口(有河ふれあい橋)の3カ所で一の瀬川の観察を行いました。

当日は風もなく日差しが暖かで、絶好の観察日和でした。一の瀬川源流の鶴沼に9 時50 分に到着し、鶴沼では、菅谷小学校のみなさんと現地合流の一般参加者の方と合流し、今日 一日のいろいろな視点からの一の瀬川観察が始まりました。

一般には鶴沼が一の瀬川の源流といわれていますが、実は、さらに鶴沼に流れ込む河川が 土浦市~立市街を通り、同・東中貫町まで続いているとのことで、その流れ込みをまずは観 察。それから、鶴沼の植物、渡ってきた冬鳥、魚類などの生き物の観察や、鶴沼の説明文に よる鶴沼の歴史と地域とのつながり、またCODや透視度計による水質の観察を行いました。 鶴沼にはコガモに混じってコハクチョウも1 羽飛来しており、参加者のみなさんに好評でし た。また、ガマの穂から綿を飛ばす遊びに夢中になったり、真剣にCOD や透視度の測定に 取り組んだり、あっという間に時間が過ぎました。

11 時30 分から12 時15 分まで、鶴沼の芝生広場で、楽しく昼食を取ったあと、鶴沼か ら霞ヶ浦に向かって流れ出す一の瀬川流れ出し地点を確認した後、今度は第二の観察地点で ある中流域に移動しました。旧出島庁舎の下にあたる地点で、一の瀬川にかかる下橋から川 の様子を観察しました。川の両岸には広々とした田んぼが広がり、そこに建つ石碑から、一 の瀬川がこれら田んぼの農業用水として重要な働きを果たしていることを学びました。また、 田んぼの一角に珍しいクワイの畑があり、パートナーの腰塚さんの御説明で、クワイについ ても勉強することができました。河川自体は三面護岸ですが、堆積した土砂で、ヨシなどの 植物も豊富な様子を見ることができました。水質測定は、最初の観察地の鶴沼から班行動で 行い、3地点で必ず参加者のみなさんが一度は自分自身で試験に関われるように行いました。 ここでも、COD と透視度を測定したあと、最後の目的地である、一の瀬川が霞ヶ浦に流れ 込む有河に向かいました。

最後の有河では、一の瀬川は、これまででもっとも人工的な景観になり、初めて一の瀬川 の河口にきた子供さん達はこれが、先の2カ所で観察したのと同じ一の瀬川であることに一 様に驚いていました。河川はその流れのなかで、いろいろな姿を見せることを、一の瀬川で も実感することができました。有河でも、COD と透視度の測定を行い、3地点のデータを 得ることができました。一の瀬川が流れ込む霞ヶ浦を全員で眺めたあと、菅谷小経由で、セ ンターに15 時10 分に無事に到着、事故もなく観察会を終えることができました。


鶴沼の流入河川をチェック


透視度の測定

 


COD のパックテスト


中流・下橋での水質検査

 


川の流れや景観を観察


いよいよ霞ヶ浦との合流地点です