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平成25年度 第8回霞ヶ浦自然観察会 高浜入りに集う冬の渡り鳥たち観察会

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概要

風もなく穏やかな一日のなかで観察会を行うことができました。土浦駅東口からの参加者の方を9 時半に迎えに行き,10 時ちょうどにセンターを出発。観察地の出発地点である国交省導水石岡機場わきに10 時40 分に到着しました。まずは講師の川崎先生から,双眼鏡 の使い方,鳥の見つけ方のレクチャーを受け,早速,観察が始まりました。観察地点はスタート地点から愛郷橋付近までの湖岸1.7km でしたが,参加者の皆様全員少し歩いては湖岸やその反対側の田んぼのほうに目を配り,1 種でも多く鳥を見つけようと真剣そのものでし た。肉眼では小さな点にしか見えないような鳥たちも,双眼鏡で確認し,さらに高倍率のフィールドスコープで確認するとはっきりと確認することができました。川崎先生から,次々に見つかる鳥の説明を受けながらゆっくりと2 時間かけて湖岸を観察して歩きました。

水面には,おなじみのコガモやマガモに混じってヒドリガモやミコアイサなどのカモ類,水面から突き出た杭にはカモメや獲物の魚を脚にぶら下げたミサゴまで見ることができました。

また一方,湖岸の反対側にある田んぼのほうに目を移すと,トビが悠然と大空に弧を描き,ハヤブサやノスリなどが電柱の上から虎視眈々と獲物を狙っていました。ハヤブサは時速200km で獲物に鋭い脚の爪を向けて体当たりするそうで,獲物はその衝撃で即死に近い状態になってしまうそうです。これら食物連鎖の頂点に君臨する猛禽類がいるということは,その餌となる多様な生き物がこのあたりにたくさん生息していることを示しています。実際イタチの姿も確認することができました。

霞ヶ浦から恋瀬川のほうに歩いていくと河口にヨシガモの集団を見ることができました。川崎先生のお話だと,霞ヶ浦ではなぜか高浜入りにヨシガモは集まるそうです。みなさま時間を忘れるほど熱心に観察したため,時間より遅く12 時50 分に桜つつみに到着。たくさんの鳥を観察することができた喜びのなか,昼食を取ってしばしの休憩となりました。

昼食のあと13 時30 分に現地を出発。車中で川崎先生より,今日見られた鳥類の解説や,水の汚れとハシビロガモの関係など,興味深いお話をして頂き,14 時10 分にセンター到着しました。その後,土浦駅東口下車の参加者の方々を送って,無事怪我もなく観察会を行うことができました。

今回観察した鳥は以下の通りです。

コガモ,マガモ,カルガモ,カワウ,スズメ,ヒドリガモ,アオサギ,カワセミ,ミコアイサ,トビ,ホオジロ,オオジュリン,タゲリ,タヒバリ,カイツブリ,カンムリカイツブリ,ミサゴ,カモメ,ハクセキレイ,イソシギ,カワラヒワ,コブハクチョウ,ハヤブサ,ヨシガモ,ツグミ,ノスリ,ドバト,ハシブトガラス,ハシボソガラス,モズ。


スタート地点,早速観測開始


田んぼ側にも猛禽類のほかたくさんの鳥を観察

 


ヒドリガモのつがい


ホオジロ

 


高浜入りに集うカモ類たち


ゴール地点(桜つつみ)お疲れ様でした。