いばらき統計情報ネットワーク>分野別(労働・事業所)>平成14年就業構造基本調査結果報告
平成14年10月1日現在の本県の15歳以上人口(2,547千人)をふだんの就業状態別にみると,有業者は155万6千人,無業者は99万1千人で,平成9年と比べ,有業者は4万人(2.5%)の減少,無業者は9万2千人(10.2%)の増加となっている。有業者が減少したのは調査開始以来初めてである。
男女別にみると,男性の有業者は92万4千人で,平成9年と比べて3万2千人(3.3%)減少しており,調査開始以来初の減少となっている。
また,女性の有業者63万2千人で,平成9年と比べて9千人(1.4%)減少しており,昭和37年調査以降増え続けてきた有業者数が40年ぶりに減少となった。
(表−1)
| 15歳以人口 | 有業者 | 無業者 | 有業者率 | 15歳以人口 | 有業者 | 無業者 | 有業者率 | |
| 総数 | 2,547 | 1,556 | 991 | 61.1 | 2,495 | 1,596 | 899 | 64.0 |
| 男 | 1,259 | 924 | 335 | 73.4 | 1,237 | 956 | 281 | 77.3 |
| 女 | 1,288 | 632 | 656 | 49.1 | 1,258 | 641 | 617 | 51.0 |
15歳以上人口に占める有業者の割合(有業率)は平成4年以来下降しているが,今回の調査では61.1%で調査開始以来最低の割合となっている。有業率の過去最高は調査開始時(昭和31年)の71.4%となっているが,これと比べると10.3ポイントの低下,平成9年と比べると2.9ポイント低下となっている。
有業率の全国平均(59.5%)と比べると,調査開始以来全国平均を上回っており,今回も1.6ポイント上回り,全国で15番目となっている。
男女別にみると,男性の有業率は73.4%で,調査開始以来最低となっており,男性有業率の過去最高である84.7%(昭和34年)と比べると11.3ポイントの低下,平成9年と比べると3.9ポイント低下している。
男性有業率の全国平均(72.0%)と比べると,1.4ポイント上回っており,全国では14番目となっている。
また,女性の有業率は49.1%で,昭和62年以降5割を越えていたが,今回は50%を下回っている。平成9年と比べると1.9ポイントの低下となっている。
女性有業率の全国平均(47.9%)と比べると,1.2ポイント上回っており,全国では19番目となっている。
(図−1)

有業率を年齢別にみると,男性では20代前半と30歳以上の年代で有業率が前回を下回っている。特に,20歳〜24歳では69.9%と70%台を割っており,平成9年と比べると5.6ポイントの低下となっている。
また,30歳〜34歳の有業率は92.0%となっており,平成9年と比べて4.9ポイント低下している。
女性の有業率についてみると,60歳〜64歳の有業率が35.6%と平成9年に比べて8.3ポイントの低下となっているほか,40歳〜44歳では2.9ポイント,50歳〜54歳では3.2ポイント低下している。
(図−2,表−2)

| 男 | 女 | |||||
| 平成14年 | 平成9年 | 増減 | 平成14年 | 平成9年 | 増減 | |
| 総数 | 73.4 | 77.3 | -3.9 | 49.1 | 51 | -1.9 |
| 15〜19歳 | 16.7 | 16.3 | 0.4 | 17.4 | 15.2 | 2.2 |
| 20〜24 | 69.9 | 75.5 | -5.6 | 68.9 | 71.7 | -2.8 |
| 25〜29 | 92.8 | 92.8 | 0 | 69.2 | 64.1 | 5.1 |
| 30〜34 | 92 | 96.9 | -4.9 | 59.2 | 56.7 | 2.5 |
| 35〜39 | 95.8 | 97.9 | -2.1 | 62.6 | 64.4 | -1.8 |
| 40〜44 | 95.7 | 97.2 | -1.5 | 68.9 | 71.8 | -2.9 |
| 45〜49 | 94.4 | 97 | -2.6 | 74.8 | 71.5 | 3.3 |
| 50〜54 | 91.7 | 96.3 | -4.6 | 66.4 | 69.6 | -3.2 |
| 55〜59 | 89.5 | 91.9 | -2.4 | 57.4 | 60.4 | -3 |
| 60〜64 | 65.3 | 69.9 | -4.6 | 35.6 | 43.9 | -8.3 |
| 65歳以上 | 35.3 | 40.1 | -4.8 | 17.2 | 17.9 | -0.7 |
女性の有業者を20年前(昭和57年)と比べてみると,25歳〜29歳では有業者数が20年前の4万7千人に比べて1.5倍の7万2千人になっており,有業率では69.2%と18.1ポイント増えている。
その他の年齢では,25歳から49歳までの各年齢でもすべて増加しているが,20歳〜24歳の有業者率は68.9%と5.5ポイントの低下となっている。
(図−3)

有業者を第1〜3次産業別にみると,第1次産業が12万7千人,第2次産業が49万8千人,第3次産業が91万3千人となっており,平成9年と比べると第1次産業が5千人(3.8%),第2次産業が5万6千人(9.6%)減少している一方,第3次産業は1万人(1.1%)増えている。
産業別の割合でみると,平成9年に比べて第1次産業は横這いで8.2%,第2次産業は2.7ポイント減少して32.0%,第3次産業は2.1ポイント増加して58.7%となっている。
(図−4)

産業別就業者数を男女別にみると,男性では第1次産業の就業者数が3千人増加したものの,第2次産業では3万6千人,3次産業では5千人減少している。これにより,男性の産業別有業率は平成9年と比べて,第1次産業が0.6ポイント増えて7.8%,第2次産業が2.5ポイント減少して38.0%,第3次産業が1.2ポイント増えて53.1%となった。男性の第1次産業の有業者数が増えたのは,昭和54年以来23年ぶりである。
女性では第1次産業が7千人,第2次産業が2万1千人減少し,第3次産業が1万4千人増加している。
これにより,女性の産業別有業率は平成9年と比べて,第1次産業が1.0ポイント減少して8.7%,第2次産業が2.9ポイント減少して23.3%,第3次産業が3.1ポイント増えて66.8%となった。
(表−3)
| 平成14年 | 平成9年 | ||||||
| 有業者数 | 第1次産業 | 第2次産業 | 第3次産業 | 第1次産業 | 第2次産業 | 第3次産業 | |
| 総数 | 127 | 498 | 913 | 132 | 554 | 903 | |
| 男 | 72 | 351 | 491 | 69 | 387 | 496 | |
| 女 | 55 | 147 | 422 | 62 | 168 | 408 | |
| 構成比 | 総数 | 8.2 | 32 | 58.7 | 8.2 | 34.7 | 56.6 |
| 男 | 7.8 | 38 | 53.1 | 7.2 | 40.4 | 54.9 | |
| 女 | 8.7 | 23.3 | 66.8 | 9.7 | 26.2 | 63.7 | |
本県の産業別有業率を全国と比較してみると,第1次産業は全国平均が4.7%に比べて8.2%と3.5ポイント上回っており,第2次産業は3.8ポイント,第3次産業は6.9ポイント下回っている。
(図−5)

有業者を産業大分類別にみると,製造業が34万9千人で全体の22.4%となっており,次いで卸売・小売業が23万6千人(15.2%)の順となっている。
卸売・小売業以外のサービス関連業種をみると,医療・福祉が9万人(5.8%),教育・学習支援が7万4千人(4.8%),サービス業(他に分類されないもの)が20万人(12.9%)となっている。
平成9年と比べると昭和34年以降増え続けてきた建設業が初めて減少に転じた(8千人減少)ほか,平成4年以降下降傾向となっている製造業も4万8千人減少した。
(表−4)(図−6)
| 実数 | 構成比 | ||||||
| 総数 | 男 | 女 | 総数 | 男 | 女 | ||
| 総数 | 1,556 | 924 | 632 | ||||
| 第1次産業 | 農業 | 123 | 69 | 55 | 7.9 | 7.5 | 8.7 |
| 林業 | 2 | 1 | 0 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | |
| 漁業 | 2 | 2 | 0 | 0.1 | 0.2 | 0.0 | |
| 第2次産業 | 鉱業 | 1 | 0 | 1 | 0.1 | 0.0 | 0.2 |
| 建設業 | 148 | 123 | 25 | 9.5 | 13.3 | 4.0 | |
| 製造業 | 349 | 228 | 121 | 22.4 | 24.7 | 19.1 | |
| 第3次産業 | 電気・ガス・熱供給・水道業 | 13 | 11 | 2 | 0.8 | 1.2 | 0.3 |
| 情報通信業 | 28 | 21 | 6 | 1.8 | 2.3 | 0.9 | |
| 運輸業 | 84 | 68 | 16 | 5.4 | 7.4 | 2.5 | |
| 卸売・小売業 | 236 | 113 | 124 | 15.2 | 12.2 | 19.6 | |
| 金融・保険業 | 36 | 15 | 20 | 2.3 | 1.6 | 3.2 | |
| 不動産業 | 14 | 9 | 5 | 0.9 | 1.0 | 0.8 | |
| 飲食店・宿泊業 | 67 | 23 | 44 | 4.3 | 2.5 | 7.0 | |
| 医療,福祉 | 90 | 21 | 69 | 5.8 | 2.3 | 10.9 | |
| 教育,学習支援 | 74 | 35 | 39 | 4.8 | 3.8 | 6.2 | |
| 複合サービス業 | 16 | 11 | 5 | 1.0 | 1.2 | 0.8 | |
| サービス業(他に分類されないもの) | 200 | 120 | 81 | 12.9 | 13.0 | 12.8 | |
| 公務(他に分類されないもの) | 56 | 45 | 11 | 3.6 | 4.9 | 1.7 | |

1年前の勤め先と現在の勤め先が異なる者(転職者)の1年前の有業者に占める割合(転職率)をみると4.4%となっており,調査開始以来の高い数値となっている。
全国平均の転職率(5.2%)と比べると,0.8ポイント下回っており,全国では転職率の低い順から9番目となっている。
転職率は男女ともに上昇傾向にあり,男性は3.7%と平成9年に比べて0.3ポイント増えている。また,女性も5.5%と平成9年に比べて0.7ポイント増えており,女性の転職率は過去最高となっている。
1年前は仕事をしていたが,その仕事を辞めて現在は仕事をしていない者(離職者)の1年前の有業者に占める割合(離職率)をみると5.9%となっており,調査開始以来の高い数値となっている。
全国平均の離職率(6.4%)と比べると,0.5ポイント下回っており,全国では転職率の低い順から15番目となっている。
離職率は男女ともに上昇傾向にあり,男性は4.3%と平成9年と比べて1.4ポイント上昇,女性も8.3%と平成9年に比べて1.9ポイント上昇しており,いずれも過去最高の数値となっている。
(図−7)

転職率を年齢別にみると,男性では15歳〜19歳が16.7%,20歳〜24歳が14.0%と高くなっており,特に20歳〜24歳では平成9年に比べて5.5ポイント増えている。
女性では15歳〜19歳22.2%,20歳〜24歳が15.1%となっており,いずれも4ポイント以上増えている。
(図−8)

離職率を年齢別にみると,男女ともに10歳代後半と60歳代前半での離職率が高くなっているが,女性では15歳〜19歳で2割を超え,20〜29歳で1割を超える離職率となっている。
男性では20歳〜59歳までのすべての年齢階層で離職率が平成9年を上回っており,特に50歳〜54歳では平成9年に比べて3.3ポイント増えている。
(表−5)
| 男 | 女 | |||||||||||
| 転職率 | 離職率 | 転職率 | 離職率 | |||||||||
| 平成14 | 平成9 | 伸び率 | 平成14 | 平成9 | 伸び率 | 平成14 | 平成9 | 伸び率 | 平成14 | 平成9 | 伸び率 | |
| 総数 | 3.7 | 3.4 | 0.3 | 4.3 | 2.9 | 1.4 | 5.5 | 4.8 | 0.7 | 8.3 | 6.4 | 1.9 |
| 15〜19歳 | 16.7 | 20.0 | -3.3 | 16.7 | 20.0 | -3.3 | 22.2 | 16.7 | 5.5 | 22.2 | 16.7 | 5.5 |
| 20〜24 | 14.0 | 8.5 | 5.5 | 7.0 | 5.6 | 1.4 | 15.1 | 10.6 | 4.5 | 13.2 | 9.1 | 4.1 |
| 25〜29 | 6.2 | 5.9 | 0.3 | 3.1 | 2.0 | 1.1 | 8.6 | 9.0 | -0.4 | 11.4 | 10.4 | 1.0 |
| 30〜34 | 4.0 | 4.3 | -0.3 | 3.0 | 2.2 | 0.8 | 6.8 | 6.1 | 0.7 | 8.5 | 8.2 | 0.3 |
| 35〜39 | 3.3 | 2.2 | 1.1 | 2.2 | 0.0 | 2.2 | 7.8 | 7.1 | 0.7 | 3.9 | 5.4 | -1.5 |
| 40〜44 | 2.2 | 1.9 | 0.3 | 2.2 | 1.0 | 1.2 | 4.9 | 4.3 | 0.6 | 6.6 | 2.9 | 3.7 |
| 45〜49 | 1.0 | 1.5 | -0.5 | 2.0 | 0.0 | 2.0 | 2.6 | 3.2 | -0.6 | 6.5 | 5.3 | 1.2 |
| 50〜54 | 1.7 | 1.9 | -0.2 | 3.3 | 0.0 | 3.3 | 3.4 | 2.8 | 0.6 | 6.9 | 2.8 | 4.1 |
| 55〜59 | 3.1 | 1.1 | 5.0 | 5.2 | 2.2 | 3.0 | 3.3 | 1.8 | 1.5 | 6.7 | 5.4 | 1.3 |
| 60〜64 | 3.0 | 3.1 | -0.1 | 12.1 | 12.5 | -0.4 | 2.7 | 0.0 | 2.7 | 16.2 | 10.3 | 5.9 |
| 65歳以上 | 1.2 | 1.3 | -0.1 | 6.0 | 6.3 | -0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 7.5 | 6.1 | 1.4 |
雇用者を雇用形態別にみると,「正規の職員・従業員」が83万6千人(雇用者の65.8%),「パート」が19万8千人(同15.6%),「アルバイト」が8万3千人(同6.5%)となっている。平成9年と比べると,「正規の職員・従業員」が8万4千人(9.1%)減少したほか,「パート」が2万3千人(13.1%),「アルバイト」が1万9千人(29.7%)増えている。
(表−6)
「パート」「アルバイト」の割合の推移をみると,男性は20年前(昭和57年)の1.4%から平成14年は6.8%へ,女性も同じく24.8%から45.2%へと上昇している。平成9年と比べると,男性が0.8ポイントの微増に対し,女性は5.7ポイントと大きく増えている。
(図−9)
| 実数 | 構成比 | ||||||
| 総数 | 男 | 女 | 総数 | 男 | 女 | ||
| 平成14年 | 雇用者 | 1,271 | 764 | 507 | |||
| 会社などの役員 | 70 | 52 | 18 | 5.5 | 6.8 | 3.6 | |
| 正規の職員・従業員 | 836 | 613 | 224 | 65.8 | 80.2 | 44.2 | |
| パート | 198 | 13 | 185 | 15.6 | 1.7 | 36.5 | |
| アルバイト | 83 | 39 | 44 | 6.5 | 5.1 | 8.7 | |
| 労働者派遣事業所の派遣社員 | 16 | 5 | 10 | 1.3 | 0.7 | 2.0 | |
| 契約社員・嘱託 | 48 | 28 | 20 | 3.8 | 3.7 | 3.9 | |
| その他 | 19 | 14 | 6 | 1.5 | 1.8 | 1.2 | |
| 平成9年 | 雇用者 | 1,271 | 783 | 488 | |||
| 会社などの役員 | 76 | 56 | 20 | 6.0 | 7.2 | 4.1 | |
| 正規の職員・従業員 | 920 | 658 | 262 | 72.4 | 84.0 | 53.7 | |
| パート | 175 | 14 | 162 | 13.8 | 1.8 | 33.2 | |
| アルバイト | 64 | 33 | 31 | 5.0 | 4.2 | 6.4 | |
| 労働者派遣事業所の派遣社員 | 3 | 0 | 3 | 0.2 | 0.0 | 0.6 | |
| 契約社員・嘱託 | 18 | 12 | 6 | 1.4 | 1.5 | 1.2 | |
| その他 | 16 | 10 | 6 | 1.3 | 1.3 | 1.2 | |

雇用形態のうち「アルバイト」について,20歳〜24歳について見ると,10年前(平成4年)の1万3千人と比較すると約2倍の2万6千人となっている。これを男女別にみると,男性のアルバイトは雇用者のうちの22.1%で,10年前に比べて13.8ポイントの増。女性は21.0%となっており12.7ポイントの増となっている。
(図−10)

有業者の転職希望意識の状況をみると,有業者155万6千人のうち,他の仕事に変わりたい「転職希望者」は17万3千人となっており,転職希望率は11.1%と,調査開始以来の高い数値となっている。これを男女別にみると,男性が10.5%,女性が12.0%といずれも1割を越えており,男性が1割を越えるのは調査開始以来初めてである。
これを年齢別にみると,男女ともに15歳〜24歳が高く,男性で23.8%,女性で26.5%となっている。
(図−11)

転職を希望する理由についてみると,「収入が少ない」(5万6千人)が最も多く全体の32.6%となっており,平成9年と比べて1万7千人増えている。そのほか「時間的・肉体的に負担が大きい」が16.9%,「事業不振や先行き不安」が12.8%,「一時的についた仕事だから」が12.2%となっている。
男女別にみると,男性では「収入が少ない」が一番目の理由となっているが,2番目の理由として,15歳〜24歳では「一時的についた仕事だから」,25歳〜44歳では「時間的・肉体的に負担が大きい」,45歳〜64歳では「事業不振や先行き不安」となっている。
女性では15歳〜24歳では「一時的についた仕事だから」が22.5%と最も多く,次いで「収入が少ない」(22.1%)となっている。25歳以上では「収入が少ない」が一番目の理由となっており,2番目の理由として,35歳〜54歳では「時間的・肉体的に負担が大きい」,55歳〜64歳では「事業不振や先行き不安」となっている。
(図−12)
