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更新日:2015年4月1日

情報020:日本全国にその名を馳せる『水戸納豆』の秘密

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情報020日本全国でその名を馳せる『水戸天狗納豆』の秘密

たくさんの人々に親しまれている『水戸天狗納豆』

水戸天狗納豆

旅行客の口コミが『水戸納豆』を全国に広める

茨城県水戸市の名産と言えば、やはり納豆をおいて他にはありません。しかし、もともと関東地方以北で広く生産されていた納豆が、なぜ水戸の名産となったのでしょう。その秘密は、100年以上の歴史を誇る『水戸天狗納豆』に隠されています。

水戸天狗納豆が創業したのは、1889年(明治22年)。折しも、茨城県水戸市と栃木県小山市をつなぐ水戸鉄道(現・JR水戸線)が開通し、たくさんの旅行客で水戸駅前が賑やかになりはじめていた頃のことです。そして、その賑わいに注目したのが水戸天狗納豆。人がたくさん集まる駅前広場で、旅行客への土産物として納豆の販売を開始しました。

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当時の納豆販売は、売り子さんと呼ばれる行商人が売り歩くスタイル。たくさんの納豆を担ぎ、得意先を一軒一軒訪問する重労働でした。しかし人が集まる駅前広場なら、移動せずに販売することができます。このアイデアは見事に成功し、納豆は水戸の土産物として高い人気を得ることになったのです。

こうして駅前広場で販売されていた納豆は、やがて駅構内にも販売エリアを拡張。当時は特急や急行でも客車の窓が開いたため、短い停車時間に窓越しに納豆を購入する旅行客も多かったようです。あまりにも多くの乗客が購入するため、短い停車時間では間に合わず、商品だけ渡して代金を受け取れなかった…なんてエピソードも残されています。

水戸天狗納豆が始めた行商に頼らない販売方法は、納豆の流通に革命的な影響を与えました。水戸の観光名所である『偕楽園』での販売もそのひとつ。全国から集まる観光客が土産物として納豆を持ち帰ったのです。土産物の納豆はそれぞれの地域で食卓にのぼり、納豆といえば水戸というイメージを定着させていきました。こうして、旅行客の口コミで『水戸納豆』は全国に広がっていったのです。

 

納豆の商品化に挑んだ先人、初代笹沼清左衛門

初代笹沼清左衛門

初代笹沼清左衛門

 

水戸天狗納豆の創業者は初代笹沼清左衛門。彼の納豆づくりは「江戸で好んで食べるものに絲(いと)引き納豆と言うものあり」という古文書に注目したことから始まります。そして1887年(明治17年)に、納豆の商品化を思い立ちました。

しかし納豆づくりは、目に見えない菌との戦い。簡単に作れるものではありません。現在は納豆菌だけを培養し、徹底した温度管理のもと生産することができます。しかし当時は、藁についている天然の納豆菌を、気候や天候の影響を考えて発酵させなければなりません。大豆の蒸し加減から温度調節まで、高度な技術と長い経験が必要とされる作業だったのです。

幾度となく失敗を繰り返した清左衛門は、納豆の本場、東北の仙台地方で製造技術を学ぶ修業にでます。その後、阿部寅吉という技術者を伴い水戸に帰郷しました。そして、さまざまな研究を重ね、ついに独自の製法で納豆の商品化に成功。天狗のように立派な商品をつくりたいという思いと、水戸に所縁のある天狗党の名から『天狗納豆』という商標で売り出したということです。

水戸天狗納豆

こうした先人たちの努力を経て、戦後、生産の機械化と流通システムの効率化が販売ネットワークを形成。大量の納豆が、全国で販売されるようになりました。しかし、水戸納豆の名前は時代が変っても受け継がれ、たくさんの人々に親しまれています。

水戸天狗納豆水戸天狗納豆

 

茨城の風土が産んだ納豆の新食感

水戸天狗納豆

もうひとつ、水戸納豆が好まれた理由があります。それは、茨城県が小粒大豆の産地であったことです。小粒大豆は早生で3カ月程度で完熟し、台風による洪水の前に収穫することができます。その便利さもあり、茨城県の鹿島地方や那珂川の流域では水害に強い小粒大豆が生産されていたのです。

水戸天狗納豆

当時大豆は大粒のものが人気で、小粒はあまり好まれていませんでした。しかし納豆にすると、その口当たりが独特な風味を醸し出したのです。いまでは主流となっている小粒納豆ですが、その新鮮な味わいが「水戸の納豆は小粒で旨い」と評判になったのだといいます。

現在はさまざまな種類の納豆が、簡単に手に入る時代になりました。味の好みは人それぞれですが、ときには地元に対する愛着を込めて、温かいご飯で納豆を味わってみてはいかがでしょうか。

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