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更新日:2015年4月1日

情報035:全国大会グランプリも果たした、マーチングバンドの強豪校

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茨城県立大洗高等学校マーチングバンド部

茨城県のイメージアップにも貢献する、輝かしい実績の数々

国道51号線沿い。太平洋を見下ろす眺望が素晴らしいロケーションに、とある県立高校の部活動が存在します。2010(平成22)年度のいばらきイメージアップ大賞・奨励賞受賞の報道などによりご存知の方も多いのではないでしょうか。全国大会の常連校であり、屈指の実力派としても名高い大洗高校マーチングバンド部。海を連想させるカラーであり校色でもある青と、鋭い動きをイメージした鷹をチーム名に採用した、その名も『BLUE-HAWKS(ブルーホークス)』です。

BLUE-HAWKS

全日本吹奏楽連盟主催の全国大会では、全日本マーチングフェスティバル・パレードコンテスト部門7回(金賞3回、銀賞3回、銅賞1回)、フェスティバル部門に2回(最優秀賞賞2回)の出場。日本マーチングバンド・バトントワーリング協会主催の全国大会においては、1985(昭和60)年度の初出場以来、26回連続出場(金賞14回、銀賞11回、銅賞1回)。1995(平成7)年度からは3年連続で金賞を受賞。1997(平成9)年には、何とグランプリ(第1位)・文部大臣賞を獲得しました。2005(平成17)年度には編成別最優秀賞(編成別第1位)。最新となる2010(平成22)年度は金賞(中編成の第3位)を受賞するなど、大洗高校マーチングバンド部『BLUE-HAWKS』は、輝かしい実績を残しているのです。

 

奇跡のグランプリを掴んだ、これ以上はない絶妙なタイミング

練習風景

そうそうたる実績の中でも、やはり特筆すべきは1997年のグランプリ受賞。県立高校としては史上2校目、異例ともいえる受賞は、当時を知る多くの業界関係者の間で、今もなお語り草になっている事象です。大洗高校マーチングバンド部の監督である有國淨光先生は、その時を振り返ってこう語ります。

「常識的には有り得ない出来事でしたね。出場するのは、生徒数も多く資金も潤沢な私立校がほとんど。我々は全国大会に出られれば満足なレベルでした。しかしあの時は、生徒たちのやる気、保護者の理解、周囲のバックアップなど、全てのことがうまくかみ合ったんです。ことに生徒たちのモチベーションの高さは凄かった。本当に一日一日と目に見えて成長していくのがわかりました。大会開催がもう一日早ければ間に合わなかったし、一日遅ければピークを過ぎていた。そのぐらい際どい瞬間を掴むことができました。本当に頑張れば、思いは実現するんだと実感しましたね。全国大会のグランプリは、狙って獲れるものではありません。子供たちの力が無限だということや、努力すれば何でもできるんだということをつくづく感じました。」

 

マーチング業界の異端児は、国内外を問わずに音楽力で勝負する

4コマ・マンガ「ガマくんとローズくん」

大洗高校マーチングバンド部の起源ともいえるのが、学校創立2年目の1975(昭和50)年。有國先生が新卒新採として着任し顧問を務めることとなった吹奏楽部が、その前身にあたります。他の県内強豪校とは、生徒たちの音楽経験の差もあってなかなか追いつけない。そんな日々が続く折り、1983(昭和58)年、秋田県で行なわれた全国高校文化連盟主催の全国高校総合文化祭でマーチングバンドを初めて見た有國先生は大きな感動を覚えたそうです。開校10周年の記念行事と併せ、当時の校長の強い勧めもあって、大洗高校マーチングバンド部『BLUE-HAWKS』は誕生しました。

ここで一つの素朴な疑問を有國先生にぶつけました。吹奏楽とマーチングバンドの違いとはどのような点でしょうか?、と。すると即座に明朗な答えが返ってきました。

「根本は同じです。吹奏楽の中にある一つの表現形形態がマーチングというだけです。座ったまま音のみで勝負するのが吹奏楽、マーチングは身体表現を音楽に加えた、いわば枝葉のジャンルということになります。ショーとして構成する立体的な音楽ですが、吹奏楽の編成やサウンド感覚をマーチングに取り入れた『BLUE-HAWKS』は異端児的存在として周知されているんです(笑)。音楽的にはシンプルイズベスト、音楽の内容で勝負するのが、他校と比較した時の特長的な部分といえるでしょうね」

他にも独特なポイントが大洗高校マーチングバンド部には多くあります。まず、普通科音楽コースの生徒が全員マーチングバンド部員であること[※2011(平成23)年度は男子12名・女子64名の計76名]。1989(平成元)年度から開始した、3年に1度実施されるシドニーへの海外遠征。そしてマーチングバンド部員として全国から生徒募集のできることです。県外生が通学できる男子寮・女子寮も完備しています。

 

否が応でも経験値を向上させる、日本一の練習・本番・バス移動

練習量の豊富さもまた、大洗高校マーチング部らしさの一つ。平日は4時間、休日は8時間にもおよぶ時間を練習に費やします。それには有國先生の「無事是名馬(ぶじこれめいば)」の考えが深く関わっているのです。再び、有國先生にご説明いただきましょう。

練習風景「音楽を通して生徒に教えたいのは社会で生きる力です。卒業したら東大に行かなくてもいいし、音楽家としてプロにならなくていいから、社会を動かす人間になって欲しい。そのために必要なのは強い体と精神力。能力は高くなくても、演奏が巧くなくても、いつも休まず練習しろ、と話しています。毎日走る、我慢する、休まない、ニコニコ笑う、大きな声で挨拶や返事ができる。これらがクリアされていれば、少なくとも会社に入って立派に稼ぐことはできますよね」

 

『BLUE-HAWKS』が目指すのは「地域で愛されるマーチングバンド部」。だからこそ、外に出てアピールする姿勢を強く持っているのです。演奏会やイベント(年間100回前後!)へは積極的に参加。他の強豪校が大会に照準を絞って活動するのとは対照的に、声がかかったイベント等は、日程調整さえ折り合えば基本的に断ることはありません。ギャラリー人数や天候など、様々なシチュエーションを経験し、いつでもどこでもベストを尽くすというスタンスに揺るぎはないのです。「全国大会の前日にイベントへも出向きましたし、関東大会直後にフェリーの出港式で演奏したこともありましたね(笑)」というから驚きです。「大事なのは経験値で、それは結果的に大会等での好成績にも繋がります。努力は人を裏切らない。最後に信じられるのは、自分たちが誰にも負けない練習と本番の場数を踏んできたという自信しかないと考えています。我々は、練習量、本番回数、バスでの移動が、おそらく日本で最も多いマーチングバンド部だと思います」と話す有國先生の表情に優しい笑みが浮かびました。

 

マーチングを通して、これからも音楽の楽しさを多くの人々に届け続けたい

最後に有國先生へ、大洗高校マーチングバンド部における今後の展望を尋ねました。

左から松崎先生・有國先生・枝川先生

左から松崎先生・有國先生・枝川先生

 

「私はもう2年で定年を迎えます。若い指導者が頑張っていますから、どう形を変えて進んでいくのかは心配ながらも楽しみにしています。ただ、脈々と歩んできた流れのようなものを大切にしてほしいと思っています。私的に目指したいのは、もう一度全国大会に大編成で出場することです。逆に、脱コンクールの視点で、自主開催の演奏会を広げていくことも理想。イベントに呼ばれる回数を増やすのとは別に、例えば1週間、連続で会場を変えての演奏会を茨城県全域でできたら最高ですね!」

これからも大洗高校マーチングバンド部『BLUE-HAWKS』は、力強くも繊細なマーチングミュージックを茨城県はもとより全国、国外とあらゆる地域で奏で続け、音楽の楽しさや、体と心の内側からあふれてくる勇気を、たくさんの人々に届け続けていくでしょう。

 

今回、お話くださったのは、3つの部訓「走ること」「我慢すること」「夢を持ち続けること」を掲げ、大洗高校マーチングバンド部を牽引し続けてきた有國淨光先生。今なお部員である生徒たちと共に、毎日の早朝練習時には5kmのランニングを欠かさない。そんな姿勢に真摯なお人柄が見え隠れする有國先生から、本文内容以外にも様々なことを教えていただきました。また、有國先生は2009(平成21)年、学校や地域の活性化に対して顕著な功績をもたらした教員として、初の『茨城県教育委員会マイスターオブティーチャーズ』の表彰を受けた人物としても有名です。

大洗高校マーチングバンド部『BLUE-HAWKS』監督:有國淨光先生

 

 

Blue-Hawks

取材協力

茨城県立大洗高校マーチングバンド部『BLUE-HAWKS』

 

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