ホーム > 広報・お知らせ > 広報 > いばらきもの知り博士 > いばらきもの知り博士情報一覧 > 情報057:茨城の豊穣な魅力を満喫できる、なめがたファーマーズヴィレッジ
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更新日:2018年4月1日
自然環境が非常に素晴らしい茨城県行方市。豊かな大地を舞台とした、体験型農業のテーマパークが、今、都心を中心とした他県の人々から、大きな注目を集めています。
2015年10月にファーマーズヴィレッッジは開設されました。
30万平方メートルを超える広大な敷地面積。
2013年まで地元の小学生が通っていた廃校を活用し、さつまいもを始めとする多種多様な美味しい農作物の産地である行方市に、なめがたファーマーズヴィレッジの母体となる民間企業の白ハトグループ、および地元生産者やJAなめがたなど、多くの人々が手を取り合い、想いを共有することで、画期的とも言える農業体験型のテーマパークは誕生したのです。
なめがたファーマーズヴィレッジの建物に足を踏み入れると、スタイリッシュにして活気に満ちた1階フロアが、目に飛び込んできます。
地元の農家さんの手で愛情たっぷりに育てられた新鮮野菜や、茨城県の特産品が並ぶ『ファーマーズマルシェ』。
朝採れ野菜やスイーツなど、バラエティーに富んだラインナップに心が弾みます。
お得な工場直送の大学いも詰め放題を含め、ここでしか購入できない魅惑の商品が豊富に存在しているのです。
『農家キッチン』では、手づくりのできたておにぎり、採れたて野菜をたっぷり用いたお惣菜、おいも豚を使ったトマトカレーなど、珠玉の農家テイストを堪能できるのです。
隣接する箇所には、市場に流通しない幻の干し芋を楽しめ、また贈答品にも最適な熟成品の干し芋などを揃えた『おいも熟成蔵』が、干し芋Barを併設する形で存在しています。
なめがたファーマーズヴィレッジ内でも、特に大人気なのがレストランの『Farm to the Table』です。施設内の農園でつくられたものはもちろん、懇意の農家さんがその日に採れた新鮮&こだわりの野菜を厳選のうえ持参してくれます。そんな素晴らしい食材をふんだんに用いたイタリアンビュッフェレストランは常に大盛況。
何を召し上がっても美味しいこと請け合いですが、こっそりスタッフさんにオススメを伺ったところ、「個人的にですが、さつまいもパウダーをまぶしたピザ生地による、モチモチした食感が特長のピザは、正直、ピザへの概念が変わると思います。日替わりも含めた6種類が楽しめますので、ぜひご堪能ください。ピザ以外にも、必ず、美味しい発見を多く見出していただけると思います」と教えてくださいました。
なめがたファーマーズヴィレッジを訪れたら、ぜひとも巡っておきたいのが、さつまいもについて多くの知識を楽しく学べる『やきいもファクトリーミュージアム』です。
シアターで観るさつまいもの歴史を始めとして、趣向を凝らした数々の仕掛けで、さつまいもについての全てが学べます。
さつまいもが非常に身近な食べ物であるため、却って知られていないことが多くあるようです。
例えば、意外と寒さに弱く、逆に暑さへは比較的強いこと。
同じ土地面積の場合、お米よりも倍くらいの収穫量があること。
そのような基本的な内容も含め、実にたくさんの、さつまいもの知識を得ることができます。
中でも興味深かったのが、「おいもの熟成と貯蔵を勉強できる」キュアリング倉庫の観察です。
地域でつくられた素晴らしいさつまいもを、より一層、甘味を強め美味しくする秘密を知ることができます。
大切な衛生を学ぶ手洗いコーナーを過ぎると、実際の工場ラインを、屋内窓から見学できます。世界一長い19mにもおよぶ、やきいも専用の長いトンネルオーブン。
おいも選別ロボットによる迅速な検品工程。同様にロボットを使っての計量工程。
マイナス30℃冷凍庫には足を踏み入れ体感することが可能です。
ファクトリーゾーンを過ぎると、見学後の大きな楽しみとして、大学いもなどの嬉しい試食タイムが訪れます。
オプションとなる手づくりスイートポテト教室前の移動や、小学校資料室を見学しながら、最後の、やきいもガーデンへ。
ここでは、やきいもをパウダーにして練り込んだ、やきいもレンガの窯で焼き上げた日本一甘いやきいもを堪能できるのです。
やきいもミュージアムファクトリーを未来訪の方であったら、信じられない程の甘く美味しいやきいもに、衝撃を覚えることは間違いないでしょう。
先程、オプションとして、手づくりスイートポテト教室があることを記しましたが、なめがたファーマーズヴィレッジでは、他にもイベントが盛りだくさん。
事前予約が確実ではありますが、当日訪れ、人数に空きがあり、利用される方の時間帯が合うなら、イベントへの参加が可能なのです。
ほとんどの日は何かしらの有意義なイベントが行なわれており、そういったイベントへの参加を楽しみにしている利用者も少なくありません。
イベントの具体例をいくつか記しましょう。
昔つくられていた“古代米”を収穫して現代の美味しいお米と食べ比べを行なう、古代米体験。しめ縄づくり。さつまいもの茎部分を使ったリースづくり。トラクター体験。これらはまだまだほんの一例です。季節等に合わせたイベントが豊富に用意されていますから、気軽に体験してみてはいかがでしょう。
小学校の跡地を利用した建物だけでなく、広大な敷地の屋外にも、なめがたファーマーズヴィレッジの見どころが満載です。和栗の森、クワガタ・カブトムシの森、スライダーフィールドほか、会員制の貸し農園も気持ちよく散策ができます。また、トラクターステーションからは、トラクターの荷台に乗って、和栗の森などをまわる約20分間のツアーがあり、季節折々の自然を満喫できると好評です。
会員制の貸し農園について説明を加えましょう。なめがたファーマーズヴィレッジには、「自分の手で(農作物を)育てて食べる、贅沢で豊かな体験」として、『ロイヤルファームオーナーズクラブ』の制度があります。一般向け・プレミアム会員様ファーム、企業様向けファーム、VIPファームとに分かれていて、いずれのエリアにも、「大地でふれあう喜び」と「育てる楽しみと感動」と「大切な人々との集い」の要素があふれているのです。
『ロイヤルファームオーナーズクラブ』の会員になられた方は、好きな作物を選び、植えることができます。
自分で育てる楽しみを満喫するのも当然ですが、ご都合によって来ることができない時には、なめがたファーマーズヴィレッジの農園部に連絡をすれば、万全のサポートで応えてもらえるのだそう。さらには、利用者の農園スペースをドローン撮影するなどして、ネットの通信により現状を確認できるシステムが確立しているというから驚きです。夏には、なめがたファーマーズヴィレッジ内にあるバーベキュー施設(※お肉などは施設でご用意可能)へ、タマネギやピーマンなど自分たちの手でつくった収穫物を持ち込む。そういう思い出に残る贅沢な楽しみ方も、ここには存在するのです。
茨城県における、さつまいもの出荷量は、全国2位。しかし「食べる際の美味しさとしては、茨城県のさつまいもは1位!」。母体となる白ハトグループはそう確信し、また、地域の活性化、新しいビジネスモデルなどを実現するべく、数十名が行方市民として引っ越してくる本気さで、なめがたファーマーズの創設・運営に取り組んだのです。
すでに確立されている農業、生産加工、販売に加え、子育て、IT農業、地域交流などなどの12次産業を目指し、一民間企業の枠に収まらない形での活動を展開しているとのこと。実際、お祭りには男衆のスタッフが神輿の担ぎ手として積極的に地元の方々と交流をはかります。なめがたファーマーズヴィレッジ敷地内にて盆踊りを開催する実績も。
女性スタッフは地元の女性消防団に参加したりと、積極的に地域交流することで、真の意味での地方創世を果たそうとの決意が垣間見えます。
最後に、なめがたファーマーズヴィレッジの広報ご担当者であり、今回の取材で丁寧なご説明をくださった中村さんに、その魅力、見どころ、今後の展望、また呼びかけなどのコメントをお願いし、今回の、もの知り博士の内容を締め括ることといたしましょう。
「なめがたファーマーズヴィレッジを開業して1年が経ちました。
季節折々の農業体験や、美味しい料理など、この場所ならではの“特別な価値”が、たくさんあります。なぜなら、ここでの体験は、都心部でいくらお金を払っても感じられないこと、できないことだからです。
私たちの取り組みは、数年で完遂できる短期的なイベントではなく、数十年をかけて達成していく長期的プロジェクト。どんな森や果樹園をつくって、30年後、40年後、50年後、お客様にどう楽しんでもらえるかまでを具体的に見据え、チャレンジを続けています。
なめがたファーマーズヴィレッッジの可能性は無限です。農業のテーマパークとして、その素晴らしさを伝え、若い人たち、今の子どもたちが、将来なりたい職業として農業を選びたくなる未来を切り開こうと考えています。
第一歩として、『やきいもミュージアム』を体験していただき、さつまいもの概念を覆してもらえたら本当に嬉しいですね」
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