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更新日:2017年7月1日

特集「いばらきの美しい水と緑を未来へ~森林湖沼環境税~」

森林のはたらき

山岳林・平地林などの森林は、水源の涵養や土砂災害の防止のほか、快適な生活環境の保全、二酸化炭素の吸収など、私たちの暮らしに重要な役割を果たしています。

森林の保全・整備のための目標

平成25~29年度の5か年計画

緊急に手入れが必要な森林の間伐・荒廃した平地林などの整備…9,000ヘクタール

森林を整備することにより水源の涵養など森林の公益的機能の向上を図ります。
また、空気中の炭素量を約43,000炭素トン削減します。
これは、平均的な一般家庭29,500世帯分の炭素排出量(1年間)に相当します。

※炭素トン…炭素の重さを表す単位のこと。

湖沼のはたらき

霞ヶ浦(西浦、北浦、常陸利根川)をはじめとする県内の湖沼は、飲料水や工業用水、農業用水の水源としてだけでなく、レクリエーションの場として、また、私たちの心の安らぎの場として毎日の生活に重要な役割を果たしています。

湖沼・河川の水質保全のための目標

平成25~29年度の5か年計画

  • 生活排水適正処理の推進:高度処理型浄化槽設置補助…6,000基
  • 農地・畜産からの汚濁負荷の削減:循環かんがい施設の整備…5カ所ほか

水質保全対策の実施により年間汚濁負荷量をCOD約360トン/全窒素約180トン/全りん約17トン削減します。
これは、平均的な一般家庭51,000世帯分の汚濁(COD)負荷量(1年間)に相当します。

※COD…化学的酸素要求量。水質汚濁の原因となる水中の有機物の量を示す。

 

森林湖沼環境税とは?

県民共有の財産である森林や湖沼・河川を良好な状態で次世代に引き継ぐため、平成20年度から導入している県民税です。
皆さまに納めていただいた森林湖沼環境税を活用して、荒廃した森林の間伐や高度処理型浄化槽の設置促進など、自然環境の保全に取り組んでいます。

森林湖沼環境税PRキャラバンを実施します!

本県の大切な森林や湖沼・河川について、県民の皆さまとともに考えるため、森林湖沼環境税PRキャラバンを県内各地で実施します。
ご来場の方やアンケートにご協力いただいた方には、プレゼントを用意しています。ぜひ、お越しください。

 

開催スケジュール
7月9日(日曜日) 10時~17時 イオン鹿嶋店(鹿嶋市宮中290-1)
7月22日(土曜日) 10時~16時 日立シビックセンター
エコフェス2017会場内(日立市幸町1-21-1)
7月30日(日曜日) 10時~17時 イオンモール下妻(下妻市堀篭972-1)
8月20日(日曜日) 10時~17時 イオンモール水戸内原(水戸市中原町字西135)
8月27日(日曜日) 9時~17時 イオンモールつくば(つくば市稲岡66-1)

 

森林湖沼環境税のしくみ

納める人

県内に住所や事業所などがある個人、法人
※住民税(県民税均等割)を納める人と同じです

納める額

[個人]1,000円/年
[法人]県民税均等割額の10パーセント/年

納める期間

平成20年度から平成29年度まで

納税から事業実施までの流れ

納税から事業実施までの流れ

問い合わせ先一覧

 

森林湖沼環境税を活用した取り組み
平成25~28年度4年間の実績

森林の保全・整備

森林環境保全のための適正な森林整備の推進

  • 荒廃した森林の間伐(5,062ヘクタール)
  • 間伐作業道の開設(289キロメートル)
  • 身近な平地林や里山林の整備(528ヘクタール)
  • 海岸防災林の機能強化
    (広葉樹などの植栽や下刈62.3ヘクタール、松くい虫被害木伐採5,442立方メートル)

いばらき木づかい運動の推進

  • 県産木材を使用した木造住宅建築への補助(1,067戸)
  • 公共施設などの木造化・木質化(18施設)
  • 学校などへの木製品(椅子や机など)の導入(122施設)

県民協働による森林づくりの推進

  • 森林の働きや重要性などについての普及啓発活動
  • 地域の森づくり活動などの支援(81団体)
  • 森林・林業体験学習(参加人数:36,856人)
  • 筑波山のブナ林保護活動

 


間伐が実施されたスギ林

整備された平地

県産木材を使った住宅の建築

公共施設の木質化

普及啓発活動

森林・林業体験学習

効果

平成25~28年度の4年間の事業により増加した年間炭素吸収量約22,980炭素トン

平均的な一般家庭が1年間に排出する炭素量の約16,000世帯分に相当
間伐などの森林整備の効果を、水源涵養・二酸化炭素吸収などの
森林の公益的機能の観点から金額換算すると約88億円分に相当

 

湖沼・河川の水質保全

生活排水など汚濁負荷量の削減

  • 高度処理型浄化槽の設置などへの補助(4,800基)
  • 下水道や農業集落排水施設への接続を支援(下水道:1,722件、農業集落排水:633件)
  • 工場・事業場の立入検査(2,152事業所)

農地・畜産対策

  • 農業排水を農業用水として再利用する循環かんがい施設を整備・管理(8カ所)
  • 堆肥の広域流通を促進

県民参加の水質保全活動を推進

  • 市民団体の環境保全活動を支援(98団体)
  • 小・中学生などを対象に湖上での環境学習を実施(1,199回、参加人数:36,912人)
  • ヨシ帯の保全活動を支援(1地域協議会10活動組織)

水辺環境の保全

  • 湖水や河川などを直接浄化する実証試験
  • アオコ抑制装置を設置し悪臭被害などを防止
  • 未利用魚の回収(1,055.8トン)
  • 霞ヶ浦・北浦の水質改善に向けた試験研究

高度処理型浄化槽の設置

流域外の農地への堆肥散布

霞ヶ浦湖上体験スクール

ヨシ帯の保全活動

アオコ抑制装置の設置

未利用魚の回収

効果

平成25~28年度の4年間の事業による年間負荷削減量
COD※ 全窒素 全りん
約189トン 約120トン 約14.9トン

平均的な一般家庭が1年間に排出する負荷量(COD)の約27,100世帯分に相当

※COD…化学的酸素要求量のこと。水質汚濁の原因となる水中の有機物に関する指標の一つです。

 

より良い自然環境づくりのために必要なこと

森林と湖沼・河川を保全するためには、取り組むべき課題がまだ残されています。

 

森林の保全・整備 湖沼・河川の水質保全
  • 間伐や再造林の推進による森林資源の
    循環利用
  • 松くい虫被害により衰退した
    海岸防災林の再生
  • 住宅や公共施設などへの県産木材の利用拡大
  • 県民協働による森林づくりの推進
  • 生活排水未処理世帯のさらなる解消
  • 農地・畜産からの汚濁負荷削減
  • 水質保全に対する意識の醸成
  • 霞ヶ浦のりん低下に向けた対策の推進

 

 

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